渋谷区、東急ら、グローバルスタートアップ育成機関「シブヤスタートアップス株式会社」を設立へ

GMOインターネットグループ株式会社は、渋谷区、東急株式会社、東急不動産株式会社、GMOインターネットグループ株式会社と、渋谷に国際的なスタートアップ・コミュニティーを誕生させ、育むことを目指し「シブヤスタートアップス株式会社」を2023年2月下旬に設立することを決定したと発表した。

渋谷では、1990年代後半のIT企業が渋谷駅周辺に集積した時点のコミュニティーが原点となり、現在では2,000社を超えるスタートアップが渋谷に拠点を構え、スタートアップ・コミュニティーが形成されている。一方で、スタートアップ・コミュニティーを有しながらも国際競争力を持った国際的成功を収めるスタートアップが生まれていないことは渋谷だけでなく、日本全国の課題でもあるという。また、岸田政権が進める「新しい資本主義」の実現に向けて作成された「スタートアップ5か年計画」の中でも「ガラパゴス的思考に陥ることなく、グローバル市場に果敢に挑戦するスタートアップを生み出していくという視点を持つこと」と謳われており、国際的なスタートアップ・コミュニティーを構築していくことが経済の発展には必要となっているとのことだ。

渋谷区は、このような課題解決に向けて世界の先進自治体と同様に、官民で連携した環境整備が必要だと考え、東急、東急不動産、GMOインターネットグループと合弁会社設立に関する契約を締結した。シブヤスタートアップスは、スタートアップの成長にとって最大の価値を提供し、育成する。これにより、新しいアイデア・技術を持つ多様なスタートアップや高度人材を渋谷に集め、世界的成功を収めるスタートアップを生むことで、国際的なスタートアップ・コミュニティーの誕生を実現するとのことだ。

■新会社の事業内容

1.スタートアップ向けの育成プログラム事業
2.コンサルタント事業
3.その他スタートアップ支援を目的とする事業

■新会社の体制

1.グローバル企業の勤務経験や国内外問わず多くのスタートアップのアドバイザーを務めた経験がある渡部志保氏が代表取締役社長に就任し、幅広いネットワークを生かして事業を推進する。
2.渋谷区は新会社の事業の遂行を監督するとともに、渋谷区が実施する実証実験支援事業「Innovation for New Normal from Shibuya」等のスタートアップ実証実験事業との連携によって、スタートアップの成長を支援し、区民の生活を豊かにするイノベーションを生み出す。
3.東急、東急不動産、GMOインターネットグループの培ってきたネットワークや事業ノウハウを活かしてシブヤスタートアップスの事業をバックアップし、スタートアップの成長を支援する。

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