熊本県苓北町でメタバースを活用した高齢者向け交流サービスの実証が開始

paralreal株式会社は、2023年6月に、熊本県苓北町から同町のイノベーションマネージャーへの就任要請を受け、7月14日に就任式を行い、今年度、地域総合整備財団(ふるさと財団)の地域イノベーション連携(LIP)モデル事業と連動して、高齢者向けのメタバースサービス事業の企画創出とメタバースの実証に取り組むと発表した。

■今年度の実証実験とその背景

町職員・訪問相談員が高齢者を訪問し会話する中で「孤独で不安な気持ちを抱える高齢者の増加」を実感しているという。特にコロナ禍により人が集まる機会が減少し、閉じこもってしまうケースが増えており、心身の健康不安につながる事が危惧されているとのことだ。そこでメタバースを活用した相互コミュニケーションツールにより、仮想空間上での交流の場を提供する。さらに、高齢者同士だけでなく、中学生との交流も行うことで、メタバースへの拒否感や、消極的な気持ちを取り除くことができ、課題の解決に寄与すると考えているという。直接人と会って話すことのない空間だからこそ、気楽にコミュニケーションを取ることができ、「外に出て人と会話しようと思う前向きな気持ちの醸成」につなげるとのことだ。運営体制の自走化に向けた教育研修支援の一環として、地元の中学生がメタバースと本町の高齢者の課題について学習し、「閉じこもり解決ワークショップ」を開催し、優秀アイデアについては実証も行うとのことだ。
出典元:プレスリリース
・企画内容
「めたばあす課 」運営支援:行政職員、高齢者専門員、民間等で構成する協議体を開設する。
情報可視化と受入体制整備:課題抽出と解決ビジョンの策定、事業者受入態勢の整備をする。
実証実験スキームの構築:簡易実証の実施と実証実験における実証フィールドを確保する。
自走化に向けた教育研修支援:事業化に向けて、人材育成研修を実施する。

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