Carbon EX、カーボンクレジット・排出権取引所サービスをローンチ

アスエネ株式会社は、SBIホールディングス株式会社(以下、SBI)と共同設立したCarbon EX株式会社が、カーボンクレジット・排出権取引所のサービスを開始したと発表した。

Carbon EXは、企業へサステナビリティ経営支援サービスを提供するアスエネと、多様な金融サービス事業を展開し私設取引システム(PTS)運営の知見・ノウハウも有するSBIの合弁会社として2023年6月に設立され、今回、カーボンクレジット・排出権取引所を開設する。
出典元:プレスリリース
Carbon EXでは、日本・海外のボランタリーカーボンクレジット、J-クレジットなどのカーボンクレジット、非化石証書の電力証書など幅広い種類を取り扱い、将来的には二国間クレジット制度(JCM)やESG商品なども取り扱う方針だという。これまで日本においては、国内のJ-クレジットや非化石証書に限定した相対取引が中心だった。しかし、Carbon EXの取引所・マーケットプレイス型プラットフォームの活用により、国内外のクレジット創出事業者(セラー)と複数の購入者(バイヤー)が、さまざまな目的やニーズ(方法論や認証基準)に合わせて売買を行うことが可能となり、カーボンクレジットの関連事業などの産業を創出する起点となるという。購入者は、海外・日本の除去・隔離系〜森林/自然由来のクレジットなど、各クレジットの特徴や詳細を考慮、比較しながら希望に沿ったクレジットを購入することが可能となる。現在、Carbon EXのプラットフォームの事前登録数は300社を突破し、登録クレジットは130万トン以上、取り扱う種類は35種類のクレジット・非化石証書だ。

パートナーシップに関して、三井住友フィナンシャルグループとMOUを締結し、カーボンクレジットおよび環境価値取引など、幅広い連携を検討しているという。また、SBI新生銀行ともカーボンクレジット関連事業で連携することに関して合意しているとのことだ。

さらに、カーボンクレジット格付け機関のイギリスのBeZero Carbon社と契約を締結。Carbon EXのプラットフォーム上でクレジット格付け情報を見える化し、クレジットの比較検討に有益な情報を提供する。

既に一部の顧客とは先行登録を進めていたが、10月4日よりセラーの本登録、10月下旬にバイヤーの本登録を開始し、その後、売買を順次開始していく予定だ。
出典元:プレスリリース

■特徴

・世界の幅広いカーボンクレジットの取り扱い
ボランタリーカーボンクレジット、J-クレジット、非化石証書など幅広いクレジットの販売・購入が可能だ。日本語・英語版の両方があり、海外企業も利用することができる。また、24時間/365日、世界中のカーボンクレジットにアクセスが可能だ。

・カーボンクレジットの高い信頼性
Carbon EXでは、KYCなどの審査プロセスを実施する。また、高品質なボランタリーカーボンクレジットを取り扱う取引所として、クレジットの評価機関・企業と連携をすることでクレジットの品質を担保する。

・カーボンクレジットの創出や購入コンサルティングを提供
国内外のボランタリーカーボンクレジット創出事業者への支援や、顧客の目的・ニーズに合わせて、クレジットの種類解説や提案を実施する。自社のクレジットオフセットの取り組みを外部公表することによるPR・ブランド向上を支援する。

さらに、Carbon EXで売買したカーボンクレジットは、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「アスエネ」と連携させることで、顧客の利便性を高め、適切なカーボンクレジットによるオフセットの提案・コンサルティングサービスの提供が可能だ。

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