今回、スポットワーク事業への参入を通じて、これまでの「モノ」「金」「信用」の循環に「時間・スキル(働く)」が加わる。同社のエコシステムには、すでに、年間GMV約1兆円の「メルカリ」や決済サービス「メルペイ」によるモノの売買や決済への需要がある。このエコシステムに、一人ひとりが持つ「時間やスキル」という価値の循環が加わることで、「働く」こととその先にあるモノの購入、決済、与信といった体験をつなげることを目指すとのことだ。
近年、日本の労働市場においては人手不足が叫ばれて久しく、今後より一層深刻化していくことが予想されているという。また、コロナ禍を経て、個人の働き方においても副業ニーズやリスキリング熱の高まり、週休3日制の広がりなど、より個々人のライフスタイルに沿った柔軟性が求められている。こうした社会情勢を背景に、単発・短時間の雇用契約による新しい働き方として、スポットワーク市場は拡大を続けているとのことだ。一方で、スポットワークはまだ新しい働き方であるため、利用者視点では登録や使い方、応募などの「利用のハードルの高さ」、事業者視点では効果的な使い方や、よい働き手とマッチングできるかが分からないなど、「利用への不安」があるという。同社は、これまでも個人間のモノの売買やネットショップの開設、暗号資産の取引などを誰でも簡単に使える形にアップデートしてきた。スポットワーク事業においても、スポットワークをまだ十分に活用できていない顧客と事業者に対して、より身近で、使いやすいサービスを提供するとのことだ。
「メルカリ ハロ」は「だれでも、すぐに、かんたんに」がコンセプトのスキマ時間を活用して働ける求人プラットフォームだ。「メルカリ ハロ」では、スポットワークを利用したことがないユーザーも、フリマアプリ「メルカリ」から簡単に仕事を探すことができる。すでに本人確認済みのメルカリのアカウントがあれば、新たに情報を入力することなく、簡単に仕事に応募することが可能だ。メルカリにおける評価と同じように、評価が可視化されるので、安心して利用することができるとのことだ。
「メルカリ ハロ」は、2024年初春に首都圏の一部エリアからのサービス開始を目指して開発を進め、順次全国へと展開するとのことだ。