物流DXに取り組むアセンド、約3億円の資金調達を実施

アセンド株式会社は、グロービス・キャピタル・パートナーズ等を引受先とする第三者割当増資を実施し、約3億円の資金調達を実施したと発表した。これにより累計調達額は5.8億円となる。

■資金調達の背景及び目的

同社は、運送事業者に特化したクラウド型業務システム「ロジックス」の提供を2022年に開始した。ロジックスは、トラック運送事業者に特化したクラウド型の業務管理ツールであり、煩雑な運送事業者の管理業務を、案件の受注から配車・請求書の発行まで一気通貫でデジタル化する。また、運送事業者のビジネスに特化した経営数値(原価・利益率・車両回転率等)が自然と一元管理されるという性質を持ち、「運送事業者の業務効率化と経営DXを同時に実現し、社会的なインフラである運送業界の発展に寄与する」という思想のもとに開発がされているという。当初は3ヶ月〜半年程度のトライアル期間を経ての導入を進めていたが、今ではワンデートライアルで操作感を確かめるだけで導入の決断をする企業が半数以上になったという。また、「物流の2024年問題」を控え、経営改善意識が浸透する時流のなか、昨年比で月次商談数は約5倍へと増加しているとのことだ。
出典元:プレスリリース

■資金調達の詳細及び用途

今回の資金調達は、ロジックスをより速やかに、全国の運送事業者に届けることに活用し、今後1年で100社以上への導入を目指すという。また、今後は、運送事業者向けのサービスの対象領域の拡張や、自社トラックだけでなく協力会社を含めた統合的な運送管理を可能にするアップデート及び、物流のコアデータを核にした新規事業の検討にも資金を活用するとのことだ。

調達金額:約3億円
調達方法:第三者割当増資
株主:
〈新規〉グロービス・キャピタル・パートナーズ(リード)、片岡慎也(個人投資家)
〈既存〉ALL STAR SAAS FUND、サムライインキュベート、B Dash Ventures

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