「マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査 (5月)」を発表
2024/6/10
3人に1人が就活で生成AIを利用、活用法は「エントリーシートの推敲」が最多。利用理由は「アウトプットの改良」が最多で、生成AIを面接官に見立てた利用も
■調査概要
2025年卒業予定者の5月末時点での内々定率は74.4%(前年比4.2pt増)となり前年を上回った。前月からの増加率を見たところ、昨年の4月から5月は18.2%増加していたが、今年は10.1%と、上昇率は緩やかだった。
また、内々定率は例年より高いものの、未内々定者を含めた就職活動継続予定者は51.6%で、特に内々定保有・活動継続予定の学生は昨年と同程度の2割程度だった。大半の学生が6月も就職活動を行う予定であることがうかがえる。【図1、2】
生成AI(ChatGPT等)の利用経験を聞いたところ、利用したことがある学生は62.9%、就職活動でも利用したこと※1があると回答したのは37.2%となった。就職活動での利用用途を聞いたところ、「エントリーシートの推敲(誤字脱字のチェック、添削など)」が56.6%と最多で、「エントリーシートの作成(41.7%)」「自己分析(自己分析の深堀りなど)(28.8%)」が続き、エントリーシートに関する利用が多かった。【図3、4】
※1:「就職活動の場面、就職活動以外の場面ともに使ったことがある」+「就職活動の場面のみ使ったことがある」の合計
就職活動での生成AIの利用理由は「自身のアウトプットの改善・改良(57.3%)」「作業時間の短縮になるため(53.9%)」が上位に上がった。エントリーシートの推敲が利用用途で最多となり、初めから生成AIを頼っているのではなく、自分で作成した文章を改良するためなど、あくまでも補助的に利用していることがわかった。【図5】
自身のまわりで流行っているプロンプト※2や有用だと感じたプロンプトを自由回答で聞いたところ、「言葉の言いかえを10個挙げて」「ESを100点満点で採点して」など、文章の添削に関するものが多く挙がった。中には、生成AIを人事担当者に設定し「質問をして私の返答を評価して」「ESに対して深堀り質問をして」などのプロンプトを入力して、面接に備えている様子もうかがえた。【図6】
※2:AIとの対話において、ユーザが入力する指示や質問のこと