Luup、座席・カゴ付きの特定小型原付「電動シートボード」を発表

2024年冬以降、シェアリングサービス内に導入予定。足腰に不安のある方の将来的な移動手段を見据えて

株式会社Luupは、2024年冬以降、電動アシスト自転車、電動キックボードに続く新たな車両として、座席・カゴ付きの特定小型原動機付自転車「電動シートボード」の提供を開始することを発表する。「電動シートボード」は、座席・カゴ付きのため、長時間の移動が必要な方、大きめの荷物を持っている方、ご自身の足腰への不安からLUUPの車両に乗ることが不安だった方に乗っていただきやすい仕様となっている。

さらに、「自転車誤認防止デザイン」を適用し、座席付きではある一方で、自転車とは明確に外観が異なるよう設計している。昨今、自転車と誤認しうるデザインのフル電動自転車やモペッドによる違法走行等が社会問題化しているが、LUUPの電動シートボードは、利用者自身や周囲の人々が自転車だと誤認する懸念を軽減し、安全に利用できることを目指している。なお、座席・カゴ付きの特定小型原動機付自転車がシェアリングサービスとして提供されることは日本初である(※Luup調べ)。
※車両は現在開発中のもの。正式導入時には細かい仕様が変更になる可能性がある。

■背景

Luupは、電動・小型・一人乗りのマイクロモビリティの活用による短距離移動インフラを提供している。2020年5月から電動アシスト自転車、2021年4月から電動キックボードのシェアリングサービスを提供しており、日常的な移動手段として新たに根付いている。実際に、2024年6月にLuupが実施した利用者向けアンケート(※)によると、LUUPの利用用途として最も多いのは1位「日常利用(買い物・用事など)」、2位「公共交通機関の補完として」、3位「通勤・通学」となっていることからも、日常の移動に根付いていることがわかる。
一方で、電動アシスト自転車は人力でこぐ力が必要であることや、電動キックボードは立ち乗りのモビリティであることから、足腰に不安がある方や、長時間や、大きな荷物を持っている方の移動シーンでは使いづらいという課題があった。Luupは、既存のモビリティに固執せず、より安全かつ、多くの方々のニーズに即したモビリティの形を模索してきた。

今回、新たに開発した電動シートボードをシェアリングサービス内に導入することで、既存の取り扱いモビリティの課題を解消し、
① より幅広い世代の移動ニーズに応え、
② 足腰に自信のない方への新たな移動手段を提供し、
③ 長時間利用・買い物・大きな荷物を持った方の移動を含む様々な移動ニーズに応える
ことを目指す。

なお、電動アシスト自転車や電動キックボードも従来通り提供し、引き続き増台していく。

※調査概要 = 対象者 : LUUPに登録していて、直近3か月以内に累計5回以上、LUUPの電動キックボードまたは電動アシスト自転車に乗車したことがある利用者、調査方法 : メール配信、回答者数 : 4,883名、実施期間 : 2024年6月20日〜23日

■「電動シートボード」とは

電動シートボードは、電動アシスト自転車や電動キックボードが対応しきれていない利用ニーズや幅広い世代の利用をカバーする、新しいモビリティである。

主な特徴

出典元:プレスリリース
① 座席付きのため、疲れずに長距離の移動が可能となる。
② カゴ付きのため、荷物の積載が可能で、買い物などの利用シーンでも使いやすくなる。
③ 特定小型原動機付自転車に位置付けられるため、完全電動・最高速度20km/h(車道モード)・16歳以上であれば運転免許不要で乗車可能である。
④ 小型なため、既存のLUUPポートに置くことが可能である。
⑤ 自転車誤認防止デザイン:座席付きではある一方で、「自転車ではない」ことが一目見てわかる「自転車誤認防止デザイン」を採用している。昨今、自転車と誤認しうるデザインのフル電動自転車やモペッドによる違法走行等が社会問題化している。交通法規を軽視して、自転車感覚で乗る利用者を減らすための工夫として、利用者が座席に座った際に、両脚が車両を跨がない設計にしている。

基本情報

・車両区分:特定小型原動機付自転車
・寸法:長さ118.0cm × 幅58.4cm × 高さ101.0cm(カゴのサイズ:約23.6L (32.3cm×29.0cm×25.2cm)
・重量:約29kg
・耐荷重:100kg
・最高速度:車道モード20km/h、歩道モード6km/h
※特定小型原動機付自転車は、特定の標識がある歩道のみ、最高速度6kmのモードで走行が可能である。

■ 今後の予定

電動シートボードは、2024年冬以降、順次シェアリングサービス内での提供を開始する予定である(提供エリア未定)。既存のLUUPアプリから、電動アシスト自転車や電動キックボードと同様に利用することができるようになる。
Luupは今後も、既存のモビリティの形に限定せず、街中の人々の移動がより安全・便利になるよう、様々なマイクロモビリティの研究開発、提供を続けていく。

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