総合クリエイティブカンパニーの経験と技術を集結。よりフォトリアルなアバター実装を実現した、2タイプのバーチャルヒューマンサービス「SPICEバーチャルスタッフ」をリリース

株式会社スパイスは2024年6月24日、モーションキャプチャーシステムや3DCG制作などの技術を駆使した、フォトリアルなバーチャルヒューマン「SPICEバーチャルスタッフ」をリリースした。

■サービス開発の背景

バーチャルヒューマンやメタバースなどの技術が目覚ましい勢いで進歩している昨今。その時代の流れに応えるべく、総合クリエイティブカンパニーであるスパイスの「総合力」の結晶として「SPICEバーチャルスタッフ」を開発した。
出典元:プレスリリース
創業40年という歴史の中で培ってきた、3DCG制作・開発系エンジニアによるAI・Unreal Engineなどの多岐にわたる技術力やデザイナーのクリエイティブ力を活かし、より実在の人間に近いフォトリアルなアバター制作を実現する。

サービスプランとしては対話型AI搭載の「SPICEバーチャルスタッフAIタイプ」と、AI非搭載でタッチパネルでのコミュニケーションが可能な「SPICEバーチャルスタッフTOUCH」の2種類を用意。企業展示会や商業施設のインフォメーションなど、用途や予算に応じて適切なプランを選ぶことができる。

また、モーションキャプチャーやフェイシャルスキャン、3DCG制作などは「SPICEバーチャルスタッフ」利用に限らず、いくつかの構成要素の組み合わせや、個別での対応も相談可能である。

■SPICEバーチャルスタッフを構成する要素

【SPICEバーチャルスタッフ】フォトリアルなアバターを実現した、2タイプのバーチャルヒューマンサービス

フェイシャルスキャン(Lumio3D)

顔の正確な3Dデータと高品質の肌テクスチャーを同時に作成する。撮影後、各種3Dアプリケーションへの取り込みを行うことで、ハイクオリティなフォトリアルCGアバターを制作する。

AI制御

ChatGPTなどの複数のサービスを組み合わせることで、コーディネートしたAIによる自動応答が可能である。

モーションキャプチャー

スパイスが日本総代理店として輸入販売を行っているOptiTrackを使用。赤外線LEDを搭載したカメラ、三次元トラッキングウェアなどにより、高精度のモーションキャプチャーを実現する。また、フィンガーキャプチャーグローブも使用し、指先の動きまでも正確に反映する。

フェイシャルキャプチャー

超軽量ヘッドマウントカメラBUNSHIN HMCにより、使用者への負担を軽減。ワイヤレスのため動きの制限もなく、自在に表情をキャプチャーできる。

3DCG制作

制作会社として多数の3DCG制作実績を積んできたスパイスの技術で、フォトリアルなキャラクターからオリジナルの衣装まで思いのままに制作する。

オリジナルボイス

数行のサンプルスクリプトを録音するだけで、本人やキャラクターの声をそのまま再現し、マルチリンガルにも対応している。

応答内容カスタマイズ&UIデザイン

企業やサービスの情報をデータベース化し、AIがそれらを参照にすることで、独自の質問に対しても返答が可能。また、服装やキャラクターをスマートフォンなどからワンタッチで変更できる機能など、用途に最適化したカスタマイズが可能であり、ユーザビリティの高いUIデザインを提供する。

ビジュアルデザイン&コンセプトメイキング

40年の歴史を持つ総合クリエイティブカンパニーならではのクリエイティブ力で、アバターやキャラクターのコンセプトメイキングからメインビジュアル、プロモーションツール、Webサイト、動画など、質の高いクリエイティブを提供する。

■タイプの違い

SPICEバーチャルスタッフAIタイプ

AI搭載のオンライン型運用

ChatGPTを組み込んだ独自のシステムを使用。抽象的で複雑な質問であってもオンラインで回答を検索し、対応が可能である。
※質問・応答パターンは事前の準備が必要。

音声/キーボード入力によるAI応答

お客様の肉声やキーボードで入力した質問に、音声で自動返答。より実在の人間とのコミュニケーションに近い体験を提供する。

SPICEバーチャルスタッフTOUCH

スタンドアローンでの運用が可能

インターネット接続が必要なAIタイプと比較して初期導入が容易で、運用のハードルも低い。
※「SPICEバーチャルスタッフTOUCH」はAIを搭載していない。

タッチパネルでの対応

タッチパネルによる質疑応答と音声読み上げで回答。施設案内など、シンプルな対応が求められるシーンに適している。

AIタイプ、TOUCH共通プリセットのスパイスオリジナルキャラクター「YUZU」

出典元:プレスリリース
スパイスのオリジナルメタヒューマン「YUZU」はAIタイプ、TOUCHともにプリセットされ、無料で利用可能。服と髪型はカスタマイズ可能のため、他社との差別化も図れる。

■サービス活用シーン

企業展示会での接客(AIタイプ)

「SPICEバーチャルスタッフ」を有効に活用するシーンとして代表的なのが、イベントや企業展示会での接客である。人や情報であふれる展示会内でのブース案内や、質問への対応を一部担わせることで、業務効率化や人手不足解消、人件費削減が見込める。

商業施設へのインフォメーション(TOUCH)

商業施設の案内も、「SPICEバーチャルスタッフ」が対応できる業務の一つである。よくある質問や回答を事前に組み込むことで、受付の役割の一部を担うことができる(多言語対応も可能)。また、施設の顔ともいえるエントランスに配置することで、先進的なイメージをお客様に印象付けられる。

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