NTTデータとアマナの新プロジェクト「パーソナライズド・ビジュアルコミュニケーション」で新たな顧客体験の実現へ

コミュニケーション変⾰をクリエイティブで実現する株式会社アマナは、株式会社NTTデータと共に、新たなプロジェクトを開始した。

本プロジェクトでは、次世代のビジュアルコンテンツ制作ソリューションを開発する。このソリューションは、アマナが長年培ってきたビジュアルコミュニケーションの表現力と、NTTデータが開発した最新のデジタル技術を融合させたものである。具体的には、AIが生成したモデル画像に3D衣服データを自動で組み合わせ、まるで実際に人物が衣服を着ているかのような画像を瞬時に作り出すことができる。

■背景と課題

現代のビジュアル戦略では、ブランドは限られたターゲットセグメントを想定して広告・販促ビジュアルを作成するため、表現が画一的になりがちである。しかし、個人の興味や感性は多様であり、画一的なビジュアルではユーザーの関心を充分に引き付けられない可能性がある。一方で、個々のユーザーに合わせたビジュアルコンテンツを従来の方法で制作するには、膨大なコストと時間がかかる。特に、流行の変化が速い市場では顧客獲得コストの増加につながる恐れがある。

■ソリューション

本プロジェクトでは、3D衣服データを用いたコンテンツ制作が可能なWEBソリューションを活用することにより、サステナブルで高精度なビジュアル制作が可能となり、コミュニケーションマーケットにおいて画期的な施策として、多方面でのニーズが期待される。生成AIが生み出す人物の画像に対しては、肖像権の侵害などへの懸念の声がある。しかし、アマナにて制作するAIモデル画像は、生成AIを用いているが、意図せず類似性が生じることを回避するべく、生成されたAIモデル画像に対して顔変更処理を行うなど、権利保護対策を実行しており、高いクリエイティブ性を担保しつつそのバリエーションを確保する仕組みとなっている。

■主な特徴

1. 多様なサイズ・体形のAIモデルを用いたビジュアルコンテンツの短時間自動生成
2. 3Dシミュレーション技術による、サイズ・体形の違いに応じた着丈の高精度再現
3. 3D衣服データとAIモデル画像のみで着用イメージ画像の生成が可能
4. ビジュアルコンテンツ制作の大幅な工数削減
5. 権利保護対策を実行したAIモデル画像
出典元:プレスリリース

■アマナの強み

アマナは2000年代以降、CF制作や企業の製品開発において、自動車、家電などの製品CGや、さらに、インテリア、街並み、自然風景といった空間のCG制作を数多く手掛けてきた。最新技術をアップデートし、高品質なクリエイティブを生み出してきた実績とノウハウが本プロジェクトの基盤となっている。

■今後の展望

本協業により、ビジュアルコンテンツを構成する製品、空間、人物の全てをCG上で制作することが可能になる。パーソナライズドされたモデル画像に商品やサービスの魅力・特徴を効果的に反映させることで、新たな顧客体験の創出を目指す。
アマナは今後も、最先端のテクノロジーとクリエイティブの力を融合させ、企業のコミュニケーション変革を支援していく。

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