■ カオスマップ作成の背景
情報メディア「LIVIKA」は、暮らしを豊かにするさまざまな情報を発信している。生活の質を向上させるためには、多くの企業や技術者の努力が欠かせない。その中でも、経済活動を支える「エネルギー」に注目し、カオスマップを作成した。日本は資源に乏しく、石油や石炭などの燃料の調達において海外に依存している。このため、政治情勢が不安定になると、輸入が停止しエネルギー不足に陥る可能性がある。このような状況の中、再生可能エネルギーへの転換が期待されている。化石燃料に依存しないエネルギーの利用が進むことで、日本の経済や技術力が飛躍する可能性がある。政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル」政策において、LIVIKA編集部は特に再生可能エネルギー領域のTechベンチャーに注目し、カオスマップを作成した。
■ 再エネ×Tech ベンチャーカオスマップ 2024年版の説明
今回のカオスマップでは、以下の8つの分類に従い、既に一定の業績を上げている企業から創業間もない企業まで、合計38社のベンチャー企業をマッピングしている。
- 太陽光
- 水力
- 風力
- バイオマス
- 地熱
- 核融合
- 未利用エネルギー
- その他
各分類についても簡単に紹介する。
太陽光発電
太陽光発電は、太陽の光をパネル(太陽電池モジュール)に当てることで、光エネルギーを電気エネルギーに変換する発電方式である。日当たりの良い平地や屋根などにパネルを設置することで発電が可能であり、特徴は化石燃料を使用せず、太陽が出ている限り発電できるため、クリーンで持続可能な発電ができることである。しかし、晴れている時にしか発電できないため、安定した電力供給には課題がある。また、導入コストが高いことも問題の一つである。
風力発電
風力発電は、風の運動エネルギーを利用して風車を回し、その回転エネルギーを発電機で電気エネルギーに変換する発電方式である。風力発電は温室効果ガスを排出せず、環境に優しい発電方法である。風があれば夜間でも発電が可能であり、陸上や洋上での設置も可能である。しかし、日本は平地が少なく地形が複雑なため、発電コストが高く、導入量が限られている。
水力発電
水力発電は、高いところから低いところに落とす水流で水車を回し、その回転エネルギーを発電機で電気エネルギーに変換する発電方式である。日本では水力発電が古くから利用されており、流れ込み式(自流式)、調整池式、貯水池式、揚水式などの多様な方法がある。水力発電は天候に左右されず、安定したエネルギー供給が可能である。しかし、初期費用が高く、長期的な河川状況の調査が必要である。
地熱発電
地熱発電は、地下のマグマの熱エネルギーを利用して蒸気を取り出し、タービンを回して発電する方法である。燃料が枯渇しないため、長期的に安定した供給が可能であり、気候の影響を受けにくい点が特徴である。しかし、導入コストが高く、発電所の建設と運用開始までに時間がかかるため、普及が進みにくいという課題がある。
バイオマス発電
バイオマス発電は、バイオマス燃料を燃やして発生する蒸気でタービンを回して発電する方法である。バイオマスは動植物から生まれた再生可能資源であり、燃焼時に排出されるCO₂が成長時に吸収されるため、大気中のCO₂を増やさないクリーンな発電方法である。廃棄物の再利用や減少にもつながり、安定した電力供給が可能である。しかし、燃料の収集や運搬にコストがかかり、人口が少ない地域での発電所の稼働が難しいというデメリットがある。
核融合エネルギー
核融合エネルギーは、太陽と同じように小さな原子の核が融合して、大きな核になるときに発生するエネルギーを利用する発電方法である。この反応が起こると、反応前後で核の中の結合エネルギーが変わり、その一部がエネルギーとして放出される。核融合は、燃料が豊富であり、放射性廃棄物の発生が少なく、長期的に安定したエネルギー供給が期待されている。しかし、実用化には技術的な課題が多く、極めて高温高圧の条件を維持するための設備が必要であり、現時点では大規模な商業利用には至っていない。
未利用エネルギー
未利用エネルギーとは、これまで利用されていなかったエネルギー資源を指す。例えば、産業廃熱や下水熱、海洋エネルギーなどである。これらのエネルギーは通常、捨てられているか効率的に利用されていないため、その活用が期待されている。
■ ダウンロード方法
■ 掲載内容に関する注意事項
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