株式会社IZUTSUYAと株式会社TOKYO EPICは、スマートフォンに特化した縦型ショートアニメ専門配信プラットフォーム「PocketANIME」のβ版を2025年2月リリースに向けて、共同で開発を開始したことをお知らせする。
■プラットフォーム開発への共同挑戦
「PocketANIME」は、スマートフォンに最適化された縦型フォーマットのショートアニメ専門配信プラットフォームである。「PocketANIME」では、2分以内に完結するショートアニメシリーズを中心に、視聴者が手軽に楽しめるコンテンツを提供する。特に、世界中のZ世代をターゲットに、いつでもどこでもスマートフォンで簡単に視聴できるという利便性を追求した。この試みは、スマートフォンやSNSでのコンテンツ消費が急速に増加する昨今の市場動向を反映したものである。
■3Dアセットやマーカーレスモーションの活用による新しい映像体験
IZUTSUYAは、「PocketANIME」の共同開発にとどまらず、新しい時代におけるコンテンツ制作にも注力する。IZUTSUYAは3Dアセットアーカイブ×販売プラットフォーム「3Dasset.io」を運営しており、コンテンツ制作において、3Dスキャンされた実データを活用することで、よりリアルかつ今までにない映像表現の実現を支援している。TOKYO EPICが有する高品質なアニメ制作ノウハウと、IZUTSUYAの持つ高精度な3Dスキャンデータやスキャン技術を組み合わせることで、これまでにないリアルで没入感のあるショートアニメを、安価かつ効率的に制作可能となる。この取り組みにより、クリエイターは制作費用や作業時間を大幅に削減でき、その創造力を最大限に発揮し、高品質なアニメーション製作を目指すことができるようになる。
特にこのプロジェクトでは、ショート動画制作において3Dアセットの巨大な潜在能力を解き放つことを期待している。スマートフォン視聴者に対し、臨場感溢れる新たな映像体験の提供を目指している。
■グローバル市場への挑戦
IZUTSUYAはTOKYO EPICとともに、「PocketANIME」をβ版ローンチ時から多言語対応を行い、グローバル市場をターゲットに事業を展開していくことを狙っている。Z世代を中心とした若年層においては、スマートフォンでの視聴習慣の定着と、短時間で楽しめるエンターテインメントへの需要の高まりを背景に、彼らの生活の中心であるスマートフォンで簡単にアクセスできる高品質なショートコンテンツを提供することにより、世界中の視聴者を魅了することを目指す。また、「PocketANIME」に名を連ねるショートアニメは、日々進化していく生成AIとの掛け合わせにより、新しいアニメ体験の文化を創出する。
さらには、日本のアニメクリエイターだけでなく、海外のクリエイター・プロデューサーを迎え入れ、グローバル市場を狙えるチーム作りと、短時間でインパクトのあるストーリーテリングを実現するための柔軟な制作体制を構築する。その一端として、あらゆる生成AIを取り入れ活用することで、固定概念や既成コンテンツにとらわれない、より自由な創作活動を目指す。また、3Dスキャンデータの活用範囲をさらに広げ、より革新的な映像表現に挑戦することで、アニメ業界全体の進化に寄与していく。私たちは、世界中のクリエイターや企業と連携し、新しい文化を創り上げることを目指している。これまで多くのスタッフや専門技術を結集して制作され、連綿と受け継がれてきたアニメーション制作の技術を、現代のデジタル技術・AI技術と融合させることで、もっと広く、多くのクリエイターに気軽に親しんでもらうことを期待している。今や『アニメといえば日本』と言われるほど、日本のアイデンティティとして確立したアニメーション文化。その日本の中心である「TOKYO」の名を背負って、アニメコンテンツ業界に新たな風を吹き込んでいきたいと考えている。これからの展開にどうぞご期待ください。