VPNとは?仕組みや接続方法を分かりやすく解説!
2021/2/15
VPNは「仮想プライベートネットワーク」を指して言う言葉です。VPNという用語自体は聞いたことがあってもその仕組みや利用方法を知らないという方もいらっしゃるでしょう。この記事では今更聞けないVPNのメリットやデメリット、利用方法までをご紹介していきます。
Contents
VPNとは?
VPNの利用形態
・LAN間接続のVPN(接続間VPN)
・リモートアクセスVPN
LAN間接続のVPN(接続間VPN)は、離れた拠点を相互接続することができます。例えば、東京の本社のLANケーブルに大阪の支社が接続できるということです。「VPNゲートウェイ」をそれぞれの拠点に設置し、トンネルで繋げるようにVPN接続を行います。
リモートアクセスVPNは、個人が会社のLANに接続することができます。例えば、自宅で仕事をしていても会社のLANを使い安全に業務を行うことができます。自分パソコンに、ソフトをインストールしておくことで使用することができます。
VPNのメリット
・データを暗号化しているためインターネットをより安全に利用できる
・会社にいなくても社内のネットワークにアクセスできる(スマホでも可能)
・低コストで導入できる
まず、VPNは通信データを全て暗号化しているため、インターネットをより安全に利用することができます。さらに、トンネリング機能で外から見えないトンネルのような接続方法となっているため、外部からのアクセスを防ぎより安全性の高いインターネット接続が可能です。
続いて、リモートワークアクセスもできるため、会社にいなくても社内のネットワークにアクセスすることができます。また、スマホからでも社内のネットワークにアクセスすることも可能です。最近では、コロナウィルスの関係でリモートワークが増えてきたため、社外で仕事を行うのであれば必須といえます。
最後に、VPNは低コストで導入することができます。VPNに接続するのに必要なルーターも安価で提供されているため、一般的なご家庭でも利用しやすくなっております。コスト削減は、どの企業でも意識している部分でもあるため、低コストで導入できるということは最大のメリットとも言えます。
VPNのデメリット
・VPNを利用しても100%安全ではない
・通信速度が遅い時もある
まず、VPNを利用したからと言って100%安全かと言えばそうではありません。インターネット回線を暗号化して通信を行っているため、多少なりとも情報漏洩のリスクは存在します。また、初期設定を間違ってしまうと、余計に情報漏洩のリスクも高まってしまいます。
続いて、VPNは上記でも紹介したように、インターネット回線を用いているため状況によっては速度が遅く感じる場合があります。例えば、アクセスが集中する昼休憩や夜など、通信速度が遅くなってしまう可能性があります。
VPN接続の仕組み
VPNの接続と専用線の違いは
VPNの4つの接続方法
・インターネットVPN
・エントリーVPN
・IP-VPN
・広域イーサネット
それぞれ詳しく紹介します。
インターネットVPNは、公共のインターネット回線を利用し接続を行います。インターネット回線に仮想の専用回線を作り、トンネリングという機能で別々にある拠点を繋ぎます。公共のインターネット回線を利用するため、低コストで導入することが可能です。
エントリーVPNは、光回線や形態のLTE回線などのブロードバンド回線を利用し、閉域網に接続を行います。閉域網とは、インターネットを介さず限られた拠点のみで接続を行うため、インターネットVPNよりはセキュリティ面でより強固といえます。
IP-VPNは、通信事業者が独自で保有しているインターネット回線を利用し、閉域網に接続を行います。どちらかと言えば、専用線のようなものであり、通信事業者と契約会社のみがアクセスすることができます。独自で保有しているインターネット回線を利用するため、暗号化はしておりませんが、インターネットVPNやエントリーVPNと比べより強固なセキュリティ対策となるのが特徴です。
広域イーサネットは、IP-VPNと同様に通信事業者が独自で保有しているインターネット回線を利用し、閉域網に接続を行います。広域イーサネットとIP-VPNの違いは、使用できるプロトコルに違いがあります。IP-VPNではIPのみのプロトコルしか利用できませんが、広域イーサネットではIP以外のプロトコルを利用することができます。
VPNの設定方法
・PCでVPN接続を行う方法
ここでは、Windows10でVPNに接続する方法を紹介します。
手順①Windowsアイコンを選択
手順②「ネットワークとインターネット」を選択
手順③「VPN」を選択
手順④「VPN接続を追加する」を選択
手順⑤VPN接続に必要な情報を入力し保存を行う
手順⑥設定の完了後、VPNを接続すれば完了
・スマホでVPN接続を行う方法
ここでは、iOSでVPNに接続する方法を紹介します。
手順①「設定」を選択
手順②「一般」を選択
手順③「ネットワーク」を選択
手順④「VPN構成を追加」を選択
手順⑤VPN接続に必要な情報を入力
手順⑥設定完了後、VPN接続ができれば完了
VPN gateとは
・日本で閲覧することができない海外の動画やYouTubeをみることができる
・海外からでも日本の動画配信サービスを利用することができる
・無料Wi-Fiもより安全に利用することができる
もう少し詳しく説明すると、VPN gateは、SoftEther VPNに対応した拡張モジュールです。例えるなら、Googleの拡張機能のようなものです。SoftEther VPNにVPN gate拡張機能を有効化することにより、VPNGATEという仮想HUBがVPNBサーバー上に作成されます。そのため、あなたのVPNサーバーのIPアドレスを知っていれば、誰でもアクセスすることが可能です。また、筑波大学が提供しているVPNのサイト上に登録をすれば、世界中の誰でもあなたのサーバーにアクセスができるようになります。