Today's PICK UP

VPNとは?仕組みや接続方法を分かりやすく解説!

VPNは「仮想プライベートネットワーク」を指して言う言葉です。VPNという用語自体は聞いたことがあってもその仕組みや利用方法を知らないという方もいらっしゃるでしょう。この記事では今更聞けないVPNのメリットやデメリット、利用方法までをご紹介していきます。

VPNとは?

VPNとは、Virtual Private Networkの略であり、日本語に訳すと仮想プライベートネットワークです。インターネット上に仮想の専用線を作成し、特定の人のみが利用することができます。トンネリングやデータの暗号化など、セキュリティ面でも十分な対策がされているため、より安全にインターネットを利用できることが大きな特徴です。以下で、VPNのメリットやデメリットなどを詳しく紹介します。

VPNの利用形態

VPNは、大きく分けて以下2つの利用形態があります。

・LAN間接続のVPN(接続間VPN)
・リモートアクセスVPN

LAN間接続のVPN(接続間VPN)は、離れた拠点を相互接続することができます。例えば、東京の本社のLANケーブルに大阪の支社が接続できるということです。「VPNゲートウェイ」をそれぞれの拠点に設置し、トンネルで繋げるようにVPN接続を行います。

リモートアクセスVPNは、個人が会社のLANに接続することができます。例えば、自宅で仕事をしていても会社のLANを使い安全に業務を行うことができます。自分パソコンに、ソフトをインストールしておくことで使用することができます。

VPNのメリット

VPNのメリットは、大きく分けて以下3つあります。

・データを暗号化しているためインターネットをより安全に利用できる
・会社にいなくても社内のネットワークにアクセスできる(スマホでも可能)
・低コストで導入できる

まず、VPNは通信データを全て暗号化しているため、インターネットをより安全に利用することができます。さらに、トンネリング機能で外から見えないトンネルのような接続方法となっているため、外部からのアクセスを防ぎより安全性の高いインターネット接続が可能です。

続いて、リモートワークアクセスもできるため、会社にいなくても社内のネットワークにアクセスすることができます。また、スマホからでも社内のネットワークにアクセスすることも可能です。最近では、コロナウィルスの関係でリモートワークが増えてきたため、社外で仕事を行うのであれば必須といえます。

最後に、VPNは低コストで導入することができます。VPNに接続するのに必要なルーターも安価で提供されているため、一般的なご家庭でも利用しやすくなっております。コスト削減は、どの企業でも意識している部分でもあるため、低コストで導入できるということは最大のメリットとも言えます。

VPNのデメリット

VPNのデメリットは、主に以下2つです。

・VPNを利用しても100%安全ではない
・通信速度が遅い時もある

まず、VPNを利用したからと言って100%安全かと言えばそうではありません。インターネット回線を暗号化して通信を行っているため、多少なりとも情報漏洩のリスクは存在します。また、初期設定を間違ってしまうと、余計に情報漏洩のリスクも高まってしまいます。

続いて、VPNは上記でも紹介したように、インターネット回線を用いているため状況によっては速度が遅く感じる場合があります。例えば、アクセスが集中する昼休憩や夜など、通信速度が遅くなってしまう可能性があります。

VPN接続の仕組み

VPN接続は、VPN接続用のルーターを設置しLAN接続を行います。これにより、インターネット回線を利用し仮想専用回線を作り、別々に離れた拠点でも安全にインターネット通信を行うことができます。VPNを介してのデータは全て暗号化されることや、トンネリング機能で外部からのアクセスを防ぐことなど、セキュリティ対策がしっかりとされており情報漏洩を防ぐことが可能です。

VPNの接続と専用線の違いは

VPNと専用線の違いは、セキュリティ面や導入コストなどがあります。セキュリティ面では、専用線のほうがより強固なものとなります。なぜならば、専用線ということはその会社のものになるため、その会社の人しか使えません。そのため、外部からのアクセスを完全に防ぐことができます。一方、VPNはインターネット回線を暗号化しているため、完全に外部からのアクセスを防ぐことはできません。ただし、強固なセキュリティの専用線ですが、導入コストが高額となります。その点、VPNは導入コストが安いため、一般的なご家庭から中小企業など導入しやすいといえます

VPNの4つの接続方法

VPNには、以下4つの接続方法があります。

・インターネットVPN
・エントリーVPN
・IP-VPN
・広域イーサネット

それぞれ詳しく紹介します。

インターネットVPNは、公共のインターネット回線を利用し接続を行います。インターネット回線に仮想の専用回線を作り、トンネリングという機能で別々にある拠点を繋ぎます。公共のインターネット回線を利用するため、低コストで導入することが可能です。

エントリーVPNは、光回線や形態のLTE回線などのブロードバンド回線を利用し、閉域網に接続を行います。閉域網とは、インターネットを介さず限られた拠点のみで接続を行うため、インターネットVPNよりはセキュリティ面でより強固といえます。

IP-VPNは、通信事業者が独自で保有しているインターネット回線を利用し、閉域網に接続を行います。どちらかと言えば、専用線のようなものであり、通信事業者と契約会社のみがアクセスすることができます。独自で保有しているインターネット回線を利用するため、暗号化はしておりませんが、インターネットVPNやエントリーVPNと比べより強固なセキュリティ対策となるのが特徴です。

広域イーサネットは、IP-VPNと同様に通信事業者が独自で保有しているインターネット回線を利用し、閉域網に接続を行います。広域イーサネットとIP-VPNの違いは、使用できるプロトコルに違いがあります。IP-VPNではIPのみのプロトコルしか利用できませんが、広域イーサネットではIP以外のプロトコルを利用することができます。

VPNの設定方法

ここでは、PCとスマホでVPN接続を行う方法について紹介します。

・PCでVPN接続を行う方法
ここでは、Windows10でVPNに接続する方法を紹介します。

手順①Windowsアイコンを選択
手順②「ネットワークとインターネット」を選択
手順③「VPN」を選択
手順④「VPN接続を追加する」を選択
手順⑤VPN接続に必要な情報を入力し保存を行う
手順⑥設定の完了後、VPNを接続すれば完了

・スマホでVPN接続を行う方法
ここでは、iOSでVPNに接続する方法を紹介します。

手順①「設定」を選択
手順②「一般」を選択
手順③「ネットワーク」を選択
手順④「VPN構成を追加」を選択
手順⑤VPN接続に必要な情報を入力
手順⑥設定完了後、VPN接続ができれば完了

VPN gateとは

VPN gateとは、筑波大学が無料で提供しているVPNサービスとなります。主に、以下のメリットがあります。

・日本で閲覧することができない海外の動画やYouTubeをみることができる
・海外からでも日本の動画配信サービスを利用することができる
・無料Wi-Fiもより安全に利用することができる

もう少し詳しく説明すると、VPN gateは、SoftEther VPNに対応した拡張モジュールです。例えるなら、Googleの拡張機能のようなものです。SoftEther VPNにVPN gate拡張機能を有効化することにより、VPNGATEという仮想HUBがVPNBサーバー上に作成されます。そのため、あなたのVPNサーバーのIPアドレスを知っていれば、誰でもアクセスすることが可能です。また、筑波大学が提供しているVPNのサイト上に登録をすれば、世界中の誰でもあなたのサーバーにアクセスができるようになります。

SoftEther VPNについて

SoftEther VPNはオープンソースの無償で、複数プラットフォームおよび複数VPNプロトコル対応のVPNソフトウェアです。主な特徴としては、無料で手軽に利用できることやWindowsやiOSなど様々なプラットフォームで利用することができます。SoftEther VPNを利用するには、専用のソフトウェアをインストールしなければなりません。

VPN gateとSoftEther VPNの違い

SoftEther VPNは、自分専用のVPNを構築することができます。専用のソフトウェアをインストールすれば、自宅にいながら会社のPCと通信することができます。そのため、SoftEther VPNでは、接続するためのIDやパスワードなどの情報を持っていなければ、アクセスすることはできません。一方、VPN gateは、SoftEther VPNのようなソフトウェアではなく、SoftEther VPNに対応した拡張モジュールです。そのため、SoftEther VPNの拡張機能としてVPN gateがあるとイメージしておきましょう。簡単に言うと、Googleの拡張機能と同じようなものです。SoftEther VPNでは、正確な情報を知る人しかアクセスをすることができないが、VPN gateを拡張させることによりそのIPアドレスを知っていれば誰でもアクセスすることができます。このように、SoftEther VPNとVPN gateは、ソフトウェアと拡張モジュールのため、全くの別物となります。

筑波大学のVPN gate学術実験

筑波大学では、無料で利用できるVPN中継サーバープロジェクトを行っております。VPNサーバーを無料で利用できる代わりに、データを収集し研究に使われているというわけです。通常のインターネット回線の場合、海外の動画やWebサイトを日本で閲覧できない場合があります。そんな時に、筑波大学が提供するVPNサーバーを利用すれば、あたかもその国にいるような感覚で海外の動画やWebサイトを閲覧することができます。また、海外から日本の動画やWebサイトを閲覧する場合も、同じように閲覧することが可能です。面倒なアカウント登録がなく、無料で利用できるので、一度利用してみてはいかがでしょうか。

人気の記事

Googleやビル・ゲイツも出資する“代替肉”スタートアップ「インポッシブル・フーズ」〜海外ユニコーンウォッチ#2〜

Googleやビル・ゲイツも出資する“代替肉”スタートアップ「インポッシブル・フーズ」〜海外ユニコーンウォッチ#2〜

「ユニコーン企業」ーー企業価値の評価額が10億ドル以上で設立10年以内の非上場企業を、伝説の一角獣になぞらえてそう呼ぶ。該当する企業は、ユニコーンほどに珍しいという意味だ。かつてのfacebookやTwitter、現在ではUberがその代表と言われている。この連載では、そんな海外のユニコーン企業の動向をお届けする。今回は欧米を中心に注目されている「代替肉」を扱う「インポッシブル・フーズ」を紹介する。

全ての日本企業のデジタルシフトを掲げたデジタルホールディングス。「広告事業の売上は追わない」構造改革の真意に田中道昭教授が迫る

全ての日本企業のデジタルシフトを掲げたデジタルホールディングス。「広告事業の売上は追わない」構造改革の真意に田中道昭教授が迫る

社会環境・ビジネス環境が激変する中、全ての産業でデジタルシフト、DX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性が叫ばれています。今回は、2020年7月1日に社名変更を行い、広告代理店からデジタルシフト支援事業を中核に構造改革を行うデジタルホールディングス グループCEO 野内 敦氏に、立教大学ビジネススクール田中道昭教授が対談形式でお話を伺います。 前編では、改革後初めての通期決算についての分析と考察、従来の体制から生まれ変わるための企業文化変革と事業戦略についてお話します。