リモートワーク導入で助成金や補助金を適切に利用するコツを教えます!
2021/2/22
感染症予防や働き方改革によりリモートワークの導入が進んでいます。企業はモバイル機器購入やIT環境整備等の負担が必要ですが、政府等がリモートワーク導入助成金や補助金を提供しています。内容やポイントを知り、リモートワーク導入に役立てましょう。
Contents
- まずはリモートワークについておさらいしておこう
- リモートワークとは?
- テレワークとの違い
- 助成金と補助金の違いについても知っておこう
- 助成金とは?
- 補助金との違い
- リモートワークの助成金や補助金を有効活用するコツ
- 支援の対象者を把握しておく
- 助成金や補助金の目的を知っておく
- 制度を利用できる条件を確認する
- リモートワークで使える助成金・補助金まとめ
- 小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)
- テレワーク導入促進整備補助金(東京しごと財団)
- 松山市テレワーク在宅就労促進事業(愛媛県)
- IT導入補助金(経済産業省)
- テレワーク活用・働く女性応援助成金
- コロナ対策サテライトワーク支援事業補助金(福岡県)
- 栃木県オフィス移転推進補助金(栃木県)
- 起業支援・店舗再活性化事業(神奈川県)
- リモートワークの助成金や補助金を利用する際の注意点
- 適切な方法で申請手続きを進める
- 分からないことがあれば窓口に問い合わせる
- まとめ
ただしそのような状況下でも、大半の社員が毎日出社しているケースも少なくないでしょう。その背景として、リモートワークをおこなうための機材や通信環境を準備するコストがかかることが要因のひとつとして挙げられます。費用を準備できず、なかなかリモートワークに踏み切れないと悩む企業も多いかもしれません。
そこで今回は、リモートワークを導入する際に利用できる、助成金や補助金について詳しく説明します。助成金と補助金を有効活用するポイントと注意すべき点も説明するので、働き方改善に役立てられるようにしておきましょう。
まずはリモートワークについておさらいしておこう
よく耳にする働き方のひとつ、「テレワーク」についても説明するので、リモートワークとの違いを理解しておきましょう。
リモートワークとは?
たとえば、企業のホームページ作成のためにWEBデザイナーやプログラマーがひとつのチームとしてプロジェクトを進めるケースが挙げられます。全員がひとつのオフィスに集まる必要がなく、チャットツール等を活用して会議や連絡を取ることで、プロジェクトをスムーズに進めやすくなります。
テレワークとの違い
「リモートワーク」と「テレワーク」、どちらも場所や時間にとらわれない働き方を表す言葉ですが、リモートワークの方がよりチームで働く意味合いが強くなっています。
助成金と補助金の違いについても知っておこう
・通勤時間が大幅に短縮できるため、社員のストレスが低減し生産性が上がる
・自宅で勤務できるため、育児や介護と仕事を両立できる社員が増える
・事務所や紙などオフィスコストを削減できる
政府は、感染症予防の面からだけではなく、多様化する働き方の推進の観点からもリモートワークを推進しています。その取り組みのひとつとして、リモートワークを導入する企業に対して、必要な経費を支援する「助成金」や「補助金」を打ち出しています。
助成金と補助金は、似ているようで異なるものです。それぞれの違いを理解しておくことで、うまく制度を活用できるようになるでしょう。
助成金とは?
リモートワーク助成金は、省庁や都道府県単位で実施されており、多くの種類があります。しっかりと条件を確認し、必要な書類を滞りなく提出できるようにしておくことが大切です。
補助金との違い
補助金の支給金額は、数百万円から数億円と大きいのも特徴。倍率も高いため、条件を満たしていても補助金が支給されなかったり、補助金が支給されるまでに時間がかかったりすることも知っておきましょう。
リモートワークの助成金や補助金を有効活用するコツ
ここからは、リモートワークの助成金や補助金を有効活用するためのコツを説明します。
支援の対象者を把握しておく
支援の対象者は、新型コロナウイルス感染拡大予防の観点から、テレワーク導入を急いでおこなう必要がある中小企業や個人事業主など、具体的な要件が設けられています。支援の対象外になっていると助成金や補助金の支給が受けられません。
助成金や補助金の目的を知っておく
国による休業要請や外出の自粛などにより、売上が低下した企業もあるでしょう。今後は感染症拡大による企業の経営不振や労働者の減収を補うことを目的とするリモートワーク助成金・補助金が、さらに増えるのではないかと考えれます。
制度を利用できる条件を確認する
また、申請までに資料を揃えなければ、不支給になる可能性があるので注意が必要です。リモートワーク助成金や補助金を利用したいのであれば、時間的な余裕をもって申請できるようにしておきましょう。
リモートワークで使える助成金・補助金まとめ
企業がリモートワークで使える助成金や補助金にどのようなものがあるのかをイメージしやすいよう、以下ではリモートワークに関する助成金や補助金の具体的を紹介します。
小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)
・サプライチェーンの毀損への対応
・非対面型ビジネスモデルへの転換
・テレワーク環境の整備
これらの経費の例として、ネット販売システムの構築が挙げられます。今後は、働き方改革としてだけでなく、感染症対策の一貫としてリモートワークを導入する企業も増えていくでしょう。
テレワーク導入促進整備補助金(東京しごと財団)
ただし、東京都が実施するテレワーク導入に向けたコンサルティングを受けていなければ支給の対象にならないことに注意が必要。補助金額は従業員数によって変わりますが、300人~999人の従業員を抱える企業では最大110万円の補助を受けられます。
松山市テレワーク在宅就労促進事業(愛媛県)
松山市内の指定された事業所に対して業務を発注していれば、全国の事業所が利用できるのが特徴。発注額(消費税及び地方消費税は除く)×10%が支給対象となっています。取引先の企業の所在地によっては制度が利用できる場合があるので、一度確認してみましょう。
IT導入補助金(経済産業省)
企業によっては、「どのようなITツールを使った解決法があるか分からない」と悩むかもしれません。しかし、この制度では、商工会議所やITコーディネーターなどの支援機関に相談できるため、導入すべきITツールを決めやすくなっているのも魅力です。補助金の申請や実際の導入までの一連の流れにおいてIT導入事業者の支援を得ることができるため、補助金をうまく活用して事業を好転させられると期待できます。
テレワーク活用・働く女性応援助成金
この助成金は、テレワーク活用推進コースと女性の活躍推進コースに分かれているのも特徴。テレワーク活用推進コースであれば、男女関係なく助成してもらうことが可能です。ただし、助成金を利用できるのは、都内に本社または事業所を置く中堅・中小企業に限られます。
コロナ対策サテライトワーク支援事業補助金(福岡県)
補助金の対象となるのは、コロナ対策でサテライトオフィスの設置を検討する際に、うきは市の宿泊施設を利用した場合の宿泊料や、市内事業者と連携して商品やサービスを開発する際にかかった費用などが挙げられます。リモートワークを通じて、うきは市のよいところを知ってもらい、移住や移転を見据えた取り組みとなっているのが特徴です。
栃木県オフィス移転推進補助金(栃木県)
オフィスの地方移転や分散化を図る企業が多いなかで、栃木県出身であったり地方へ移住したい人たちにとって、注目すべき制度のひとつとなっています。補助金額を150万円まで申請できるのも魅力です。
起業支援・店舗再活性化事業(神奈川県)
起業に関わる費用は、設備や備品の購入費、広告費、マーケティング調査費などと幅広いため、起業を考えているのであれば活用しておきたい制度でしょう。
リモートワークの助成金や補助金を利用する際の注意点
ここからは、リモートワーク助成金や補助金を利用する際に注意すべきポイントを詳しく説明します。
適切な方法で申請手続きを進める
場合によっては自治体へ申請書を取りに行かなければならないケースもあるので、気になる助成金や補助金があれば、ウェブサイトをよく確認しておきましょう。
分からないことがあれば窓口に問い合わせる
この場合、それぞれの助成金や補助金の窓口に、電話やメールで問い合わせるのがおすすめです。申請内容は申請者の状況によって異なるので、制度の不明点や書類の書き方に関する疑問を解消してから申請すると、修正などで時間がかかってしまうリスクを抑えられるでしょう。
まとめ
今後ますますリモートワークは浸透していくと考えられます。そのため、助成金や補助金にはどのようなものがあり、実際に活用できるのかを適切に判断できるようにしておくことが大切です。ここで説明した内容を参考にして、リモートワーク助成金・補助金を上手く活用できるようにしておきましょう。