CRMとSFAの違いは?必要なシステムの選び方と導入を成功させる方法
2022/1/28
顧客管理をして営業を効率化させるツールとして、CRMやSFAの導入を検討している方も多いのではないでしょうか。それぞれの特徴や違いを明確にしたうえで適切なツールを導入できるよう解説していきます。
Contents
- そもそもCRM・SFAとは?
- CRMとは「顧客関係管理」のこと
- SFAとは「営業支援システム」のこと
- 収益プロセス全体の効果測定を行うMA
- CRMとSFAの違い
- 基本機能の違いを比較
- CRMの基本機能
- SFAの基本機能
- 扱う顧客情報の違いを比較
- CRMで管理する顧客情報
- SFAで管理する顧客情報
- CRMとSFAの共通点
- システムのベースは顧客情報
- システムの目的は顧客獲得
- CRMとSFAの使い分けは?
- 顧客満足度アップにはCRM
- 営業効率アップにはSFA
- どちらを導入するか迷ったら
- 目的を明確にする
- 使いやすさも重視する
- CRMとSFAを統合したツールも検討する
- CRMとSFAの導入を成功させるために大切なこと
- 現場の意見を聞く
- データ入力が負担にならないよう仕組みを作る
- CRMとSFAの違いを理解して自社に合うツールを選ぼう
そもそもCRM・SFAとは?
CRMとは「顧客関係管理」のこと
いわれています。Microsoft社が提供するMicrosoft Dynamics 365やSalesforce社のCRMツールなど、デジタルシフトの流れの中で多くの企業の導入が進んでいます。
顧客の基本的な情報や営業スタッフのアプローチ履歴、問い合わせ内容などの情報を一元管理できる機能が備わっており、企業・担当者と顧客との円滑な関係性を長期に構築するために支援することを目的としています。また、顧客への最適なタイミングを見計らってのメール配信など、マーケティングにおいても活用されています。
SFAとは「営業支援システム」のこと
収益プロセス全体の効果測定を行うMA
MAは、「Marketing Automation」の省略した言葉で、マーケティングプロセスを自動化する手法のことをいいます。こちらも顧客情報を管理する点ではCRM・SFAと似ていますが、マーケティング活動におけるルーティン業務の自動化や、収益プロセス全体の効率化が目的となっています。
例えば、見込み客の年代やECサイトの閲覧ページなどに応じて、適切な情報提供をすることで、購入を促すといったコミュニケーションを自動化することができるようになり、より効果的で効率的なマーケティングが可能になります。
CRMとSFAの違い
それぞれの違いについて、説明していきます。
基本機能の違いを比較
CRMは「顧客管理機能」に特化しており、主に既存の顧客との関係構築を目的に利用されます。
それに対し、SFAは「営業活動の支援」に特化しており、営業ノウハウの蓄積や予実管理など、自社の営業スタッフの全行動をデータで管理・分析することで、営業活動の効率化を目的に利用されます。
CRMの基本機能
SFAの基本機能
またマネージャーも各営業スタッフの進捗状況を把握することが容易になることで、マネジメントにおける業務負荷が軽減されるだけでなく、効果的なアドバイスや指示が部下に出すことができるようになるというメリットもあります。
扱う顧客情報の違いを比較
BtoB企業が導入する場合を例に、その違いを解説します。
CRMで管理する顧客情報
・企業名
・担当者氏名
・担当者連絡先
・担当者部署/役職
・企業所在地
・アンケート結果
などを取り扱います。
多部署で情報を共有できるため、顧客情報を何度も聞いてしまうといったミスも防ぎやすく、
顧客のストレスを減らして、有効なアプローチをすることが可能になります。
SFAで管理する顧客情報
・企業名
・担当者氏名
・担当者連絡先
・担当者部署/役職
・企業所在地
とCRMと共通する点に加え、
・折衝履歴
・案件内容
・商談内容
・抱えている課題
・興味/関心
・セールスマンのコメント
など、より細かく深い情報を網羅しています。
営業管理表などあらゆるツールに自動反映されるため、更新のための業務負担が軽減される他、
営業部門全体の動きがタイムリーに可視化されるためマネジメントの指示も出しやすくなります。さらに、営業ノウハウが共有されることから営業スタッフの育成と安定的な営業成績が見込めるようになります。
CRMとSFAの共通点
システムのベースは顧客情報
システムの目的は顧客獲得
CRMとSFAの使い分けは?
以下では、両者のどこに着目して選べばいいのか選び方について詳しく説明します。
顧客満足度アップにはCRM
多部門で関わることが多いBtoB企業など、顧客情報の共有と継続的な関係構築が求められる企業では組織全体で顧客管理を行う必要があります。
また、BtoC企業においても、氏名や連絡先などの基本的な顧客情報以外にも、購買意欲やECサイトの訪問頻度、アンケート回答結果など多くの顧客情報の管理を必要とします。さらに、その顧客情報をもとにメール配信などマーケティング施策実行を支援できる点は、CRMならではです。
営業効率アップにはSFA
レポート作成や営業活動報告のための管理表更新など自動化することで、営業スタッフの業務負担を軽減して、空いた時間を新規営業にあてたり、顧客への適切なフォローアップを行うことに費やしたりすることが可能になります。さらに、大きな売上をあげていた営業スタッフが退職してしまうと、その穴を埋めることは小さな会社になればなるほど難しい問題になってきます。しかし、営業ノウハウが可視化され、後進育成が促される環境になれば、安定した収益を確保できる企業となります。
どちらを導入するか迷ったら
目的を明確にする
使いやすさも重視する
CRMとSFAを統合したツールも検討する
CRMとSFAの導入を成功させるために大切なこと
現場の意見を聞く
データ入力が負担にならないよう仕組みを作る
CRMとSFAの違いを理解して自社に合うツールを選ぼう
それぞれの特徴や欠点を理解した上で、自社に適したツールを選ぶように心がけましょう。