デザインツール「Canva」とは?使い方や費用、商用利用の事例や無料の機能などを分かりやすく解説
2023/12/6
用意されており、オンライン上で画像や動画を作成・編集できます。本記事ではCanvaの用途や料金プラン、主な機能や具体的な活用方法などについて解説します。
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そんなときに役立つのが、お金や手間をかけずに、誰でも簡単にプロのようなデザインを作成できるグラフィックツール「Canva」です。
本記事ではCanvaの用途や料金プラン、主な機能や具体的な活用方法などについて解説します。
Canvaとは
2013年にオーストラリアで誕生し、日本語版は2017年にリリース。
世界190ヶ国で、月間約1億3,500万人が利用しており、リリース後大きく利用者数を伸ばしています。(2023年時点)。
豊富な素材やデザインテンプレートを無料で使うことができ、誰でも簡単にさまざまな画像や動画を作成・編集することが可能です。
他のデザインツールとの違い
・シンプルな機能で基本無料で使用できる
・経験がなくても簡易的なデザインを制作できる
デザインツールといえば、IllustratorやPhotoshopが有名ですが、これらはライセンス費用が毎月発生するサブスクリプション型の料金プランで設計されています。また、多機能であるため初心者には操作が難しく感じるケースも少なくありません。
一方、Canvaの機能はシンプルで、本格的なデザインツールほど細かい編集ができるわけではありませんが、基本無料で利用でき、操作画面も簡単につくられているため、専門的な難しい知識がない人でも容易に扱えます。
Canvaは以下のような方の利用に向いているツールです。
・普段デザインをしていない
・無料でおしゃれな画像を作ってみたい
・SNSなどへ投稿用に画像やデザインを作りたい
デザインスキルの高い方や制作物に対するこだわりの強い方、自由な編集でオリジナルのデザインを作成したい方には、IllustratorやPhotoshopの利用がおすすめです。
Canvaの具体的な活用方法
印刷物のデザイン
飲食店向けのチラシやショップカード、メニュー用のデザインもあれば、結婚式で使える招待状やプログラム用のデザインも作成できます。
なお、作成したデザインはCanva上で印刷発注もでき、送料無料で自宅へ届けてもらえます。
紙への印刷のほかマグカップへのプリントも可能で、最低発注数は設けられていません。
SNS投稿画像の作成
各媒体に適したサイズを選ぶことができ、画像やテキストを差し替えるだけでクオリティーの高い画像やコラージュが完成します。
パッと目を引くビジュアルでSNSでのエンゲージメントを高めるのに役立てることができるでしょう。
また、CanvaとSNSアカウントを紐づけておけば、各SNSを立ち上げなくても作業画面から直接投稿することが可能です。
作成したデザインとともに、投稿用の文章もCanva上で入力できます。
プレゼン資料・企画書作成
背景や文字色、テキストや画像の位置などを0から考えなくても、テンプレートを活用すれば簡単に資料作成が可能です。
棒グラフや円グラフといったデータ型グラフ、インフォグラフィックの作成も可能で、Canva上に直接データを入力してグラフ化できるだけでなく、データが入力されているGoogleスプレッドシートやCSVをアップロードして作成することもできます。
さらに、作った資料はCanva上でスライドショーを実施できるほか、Power Point形式でもダウンロードできます。
動画編集
トリミングやサイズ変更に加え、無料のBGMやモーション、テキストエフェクトや背景素材をつけて撮影した動画をパワーアップさせることが可能です。
動画編集ソフトほどの本格的な編集は難しいものの、動画にテロップを入れたりイベント用のスライドショーを作成したりといった簡単な編集ならCanvaで十分に対応できます。
YouTubeやInstagramのストーリーズ、TikTokなど各媒体の規格に適したテンプレートも用意されています。
Canvaの料金プラン
ただし無料プランの場合、利用できる機能や素材の数、クラウドストレージ容量に制限がある点には注意が必要です。
「Canva Pro」へのアップグレードでさらに使いやすくなる
無料プラン | 有料プラン | |
素材数 | 100万点以上 | 1億点以上 |
テンプレート数 | 25万点以上 | 61万点以上 |
ストレージ容量 | 5GB | 1TB |
さらに、ワンクリックで写真の背景を消せたり、デザインの大きさを自在に変更できたりと無料プランにはない充実した機能も使えるようになるので、表現の幅が広がるでしょう。
なお、1名ではなく2名以上のチームで利用できる「Canva for Teams」という、月額1,800円(税込)・年額18,000円(税込)〜の有料プランも用意されています。
「Canva Pro」無料トライアル
支払い期間に関して「年単位」または「月単位」を選んだあと、決済情報を入力する必要がありますが、トライアル期間が終了する前に解約すれば料金が請求されることはありません。
解約を忘れたままトライアル期間が終了すると、料金が発生してしまうため注意してください。
無料トライアル中は、Canva Proのすべての機能を利用できます。
まずはお試しで使ってみて利用を検討してみてはいかがでしょうか。
有料テンプレート・有料素材
素材一覧を開いたとき、右下に王冠マークが表示されている素材がプレミアム素材です。
有料プランのユーザーならプレミアム素材も無制限に使用できますが、無料プランの場合は透かし(編みかけのパターン模様)が表示されます。
プレミアム素材は、1つの素材につき1ドル(約120円)で販売されています。
購入後は同一デザイン内でのみ使用可能になるため、別のデザインで使用する場合は再度購入する必要があります。
Canvaを商用利用する際の注意点
ただし、なかには商用利用が許可されていない使い方もあります。
知らずに使用すると著作権侵害となってしまう可能性もあるため、使用用途に迷った場合Canvaまで問い合わせるようにしましょう。
Canvaで許可されている商用利用の例
・自社のホームページに掲載
・SNSへの投稿
・マーケティングや提案資料
・Tシャツに印刷して販売する
・Canvaで作ったデザインの名刺を配る など
Canvaで許可されていない商用利用の例
・加工していないCanva内の素材の販売、再配布、クレジットの取得
・Canva内の素材をストックフォトサービスなどのサイトで販売
・Canvaのオーディオ素材をテレビやラジオ、映画、ポッドキャスト、ビルボードなどのメディア用CM動画に使用する
・Canvaで作成したデザインを使って商標登録を行う
素材やテンプレートの著作権は作成者が所有しているため、手を加えずそのまま第三者の手に渡すことはできません。
また、商標登録は固有のデザインである必要があります。
一般的な図形や線を使って制作した場合や、オリジナルの素材をCanvaで編集した場合には商標登録できますが、誰でも使えるCanvaの素材やテンプレートで作成したデザインは商標登録できません。
まとめ
素材やテンプレートを活用することで、非デザイナーでも手軽にデザイン制作が可能です。
本記事で紹介した活用方法以外にも、ウェブサイトやフローチャートの作成などまだまだたくさんの使い方があります。
ブラウザ上やアプリから無料で利用できるので、何か作りたいものがある人は利用してみてはいかがでしょうか。