評価額4.5兆円の最強ユニコーン企業Canvaが目指す、デザインの民主化

Webサイトやポスターの制作から、プレゼン資料やSNS投稿画像の作成まで、私たちの身の周りはさまざまなクリエイティブであふれるようになりました。デザインはもはや、クリエイターの域に留まらず、あらゆる人にとってごく日常的なものになりつつあります。

こうした世界の実現を加速させている企業が、オーストラリア発のスタートアップ「Canva(キャンバ)」。この企業がいま、 “世界でもっとも評価される未上場企業” “世界最速で成長を遂げる企業”との称号のもと、方々から熱視線を受けています。

同社は2013年の創業以来、ブラウザベースのデザインプラットフォームを運営。デバイスを選ばない簡便性、直感的な操作性、そして豊富なテンプレート数を呼び水にユーザー数を伸ばし続け、いまや月間7,500万人(2021年4月現在)のアクティブユーザーを有するまでに。なお、日本では2017年よりサービスをスタートしています。
今回は、「デザインを誰もが楽しめ、誰もが自由に生み出せるものにしたい」と話す、同社のカントリーマネジャー 植山 周志氏に、Canvaの成り立ちから日本での利用事例、今後の展開まで、お話を伺いました。

ざっくりまとめ

- Canvaはクリエイターだけに閉ざされていた市場を開放。デザインのすそ野を拡げた。

- 日本では個人のインスタ投稿画像の作成目的から利用が拡大。現在は企業も積極活用中。

- オンラインで共同作業できる機能は、オフィスの分散化が進むいま、チームでの仕事に最適。デザイナーはクリエイティビティが必要な業務に専念することが可能に。

- ユーザーの持つ背景、各国の文化をすべて受け入れたデザインを生み出していきたい。

- オフィス内のすべてのパソコンでCanvaが立ち上がっている世界を目指す。

デザインを世界中の“すべての人”に開放したい

―Canvaは創業者のメラニー・パーキンス氏が、デザインソフトの使い方を学生に教えたことが始まりと聞きました。

このとき、メル(共同創業者兼CEOのメラニー・パーキンス氏のこと)はデザインソフトの使い方を学生たちに教えているときに難解かつ煩雑な使い勝手を前に、非常に骨が折れたそうです。このことがきっかけになり「もっと簡単にデザインできるようになるべきだよね」という思いが彼女の中で生まれました。最初から今のCanvaを作ることはできなかったので、最初は卒業アルバムを作るサービスから始めたのです。その後Canvaを作りました。

そもそもデザインを行うためには、まずソフトウェアを買う必要があります。そして、デザインそのものやソフトウェアの使い方を学習し、写真素材やフォントを購入し、テキストなど必要な情報を入手し、ようやくデザインに着手できる――。このように、たくさんのステップがあります。こうした長いプロセスをシンプル、かつ一つにまとめたのが、Canvaです。

Canvaが目指すのは、「すべての言語で使える」「すべてのデバイスで使える」「すべての素材を自由に使える」「どの場所からでも使える」「なんでもデザインできる」サービスを“すべての人”に提供することです。スマホを使ってInstagramに投稿したい人から、地方に住むおばあちゃんにメッセージカードを郵送したい人まで、デザインを使って何かがしたいと考えるあらゆる人を対象にしています。

日本ユーザーは前年比、2倍近い伸びを継続中

―日本では2017年のローンチ以来、どのような広がりをみせてきたのでしょうか?

当初は、「Instagramに適した豊富なテンプレートを使って、かっこいい写真を投稿したい」というニーズが大きかったように思います。また、英語圏発のツールだったので、海外のツールに抵抗のない方、新しいサービスに関心を示すデジタルネイティブの方、説明書が何もない状態でも使ってみようという姿勢をお持ちの方がユーザーの中心であり、成長のきっかけの一つになりました。次に広がりがみられたのは、YouTuberやブロガーなど、ご自身のコンテンツをお持ちの方です。サムネイルやアイキャッチのデザインを行う方が多くいらっしゃいました。その後、ビジネスシーンへと広がり、たとえば、中小企業の経営者が「デザイナーを雇うよりも自分たちでつくってしまおう」と、パンフレット制作を自ら行う事例や、マーケターによるプレゼン資料やSNS投稿画像の作成といった事例がみられています。

こうした方々の支持を受け、日本のユーザーは前年比で2倍近い伸びを継続しています。2020年5月には日本専属チームを起ち上げ、デザインチーム、マーケティングチーム、そしてパートナーチームがローカライゼーションを急速に進めています。たとえば、Webサイトのトップページ画像の日本語化、既存テンプレートの日本語対応はもとより、日本人デザイナーがつくる日本独自のテンプレートを飛躍的に増やしています。「Canvaって日本の会社だよね」と自然に思っていただけるプラットフォームにしていこうと、積極的な展開を進めているところです。

個人作業にも、チーム作業にも。Canvaの台頭で開かれるデザインの門戸

―続いて、Canvaならではの特徴を教えてください。

上述したテンプレートをはじめ、画像やイラスト、フォントはすべてCanvaで提供しているため、ユーザーが別途用意する必要はありません。パソコン、スマホの両方でデザインができる点もCanvaならではの仕様です。加えて、チームでデザインに携わる人たちからは「共同作業機能」がとても好評です。これは、編集作業をリモートで同時に行えたり、クリエイティブ上にコメントを残せたりする機能です。クリエイティブをURLで共有できるので、デバイスにダウンロードしたり、メールやファイルストレージを使ったりする必要もありません。また、デザインをテンプレートとして共有できるので、たとえば、クリエイターがデザインしたものを基に、ほかの人がA、B、C案……と複数展開していくような使い方ができます。Web広告におけるクリエイティブの最適化とは特に親和性が高く、効果検証の効率性が飛躍的に上がったという声も聞いています。リモートワークの普及によって職場の分散化が進み、オフィスで一緒に作業をする、画面を見ながら確認を取るという働き方が難しくなったいま、この機能の導入数は、過去12か月間で4倍も増加しています。

―このようにCanvaがデザインの敷居を低くすることで、既存のデザイン市場にも変化が生まれてきているのでしょうか?

私たちはいまある市場を脅かす存在になるとは思っていません。たとえば、アドビ社のプロダクトは、プロのデザイナーにとってベストパートナー的な存在ですし、その厚い支持は今後も崩れることはないと考えています。それよりもCanvaは、デザインと接点が少なかった人や、制作物にもう少し工夫を凝らしたいと考える人に門戸を開いています。実際、「Google スライド」や「Microsoft PowerPoint」ユーザーが、操作性のよさやテンプレートのバリエーションを求めて乗り換えるケースが多くみられています。このようにまったく違う市場を見ています。

人、国、文化……すべての国のデザインの違いを受け入れ、愛していく

―コロナ禍ならではの使われ方はありますか?

デジタル上でコミュニケーションする必要性が高まったので、それに伴った利用が増えたように思います。たとえば、オンライン会議の普及をきっかけに、背景画像をつくる目的のユーザーが急増しました。また、動画コンテンツへの需要が増えるにつれて、YouTubeのサムネイル制作での利用が増えていますし、Instagramのフィード投稿やストーリー投稿用の画像制作のために利用される方もさらに増えています。

―日本ならではの使われ方はあるのでしょうか?

プレゼン資料やSNS投稿画像の作成が利用目的のトップを占めているのは世界共通ですが、日本市場では、チラシや名刺などの印刷物制作での利用が根強いですね。なかでもチラシには、日本独特の文化を垣間見られます。Canvaで「チラシ」と検索すると、かっこいいテンプレートがたくさん出てくるのですが、日本にはスーパーマーケットのそれのように赤と黄色の袋文字を多用したギラギラしたものもあるじゃないですか。こうしたニーズが根付いているので、日本人デザイナーにリクエストしてテンプレートをつくってもらいました。

もう一つ面白いのが職務経歴書です。日本ではJIS規格の白いフォーマットが主流ですが、海外のものはデザインが自由でカラフルなんですよ。ただ、これが日本で受け入れられるかは未知数なので、JIS規格に沿ったテンプレートも複数提供しています。

こうした日本の例に代表されるとおり、それぞれの国の文化をCanvaは受け入れ、愛していきたいと思っています。また、日本人でも海外の仕事を得たいと思ったら、海外仕様のテンプレートを使って経歴書をつくると思うんですよね。このように、一人のなかにもいろいろな目的がありますので、それらすべてに対応していきたいですね。キーワードは、「ダイバーシティ&インクルージョン」です。

目指すのは、オフィスにあるすべてのパソコンでCanvaが立ち上がっている世界

―それにしても、これだけデザインしやすい環境が整っていると、使いこなしたいという欲求が掻き立てられますよね。

そうですよね。我々はメディアプラットフォームを運営するnote株式会社と提携し、「note」の見出し画像のテンプレートも提供しているのですが、この提携が始まって以来、社員の皆さんが指定フォーマットを逸脱してCanvaで自由なデザインを楽しむようになったことを、note社のリードデザイナーの方よりお聞きしました。このように、非デザイナーのデザイン欲を刺激することにも貢献できているようです。

非デザイナーの方々がどんどんCanvaを使うようになって、その人たちのなかでデザインに関する話題がどんどん生まれ、さらによいデザインが生まれていく世界は、Canvaが目指す世界の一つです。実際、メルは、オフィスにあるすべてのパソコンでCanvaが立ち上げられ、その画面を見ながらみんなが言葉を交わすシーンをビジョンとして描いています。

―MicrosoftのアプリケーションがCanvaに置き換わるかのような、そんな世界が見えているということですね。

Canvaでは実際、Wordの機能にデザイン性を加えられるような文書作成ソフトのβ版も完成しています。テキストの作成を主とする人の成果物もまた、よりステキな仕上がりになるようCanvaで“魔法”をかけていきたいです。

「世界でもっとも価値ある会社になる」ことを目指して

―日本では新しい取り組みも進んでいるそうですね。

2021年12月に「Canvaスタートアップ支援プログラム」をローンチしました。これは、「デジタル時代に急増するデザイン需要の無駄な業務を減らし『デザインで輝ける』人を増やす」というプログラムの目的と理念が合致したスタートアップに対し、「Canva Pro(有料版)」を無償提供(1年間)するほか、ウェビナーをはじめとするコンテンツによるサポートを実施するものです。これから「だれもが、どこからでも、デザインで輝けるようにする。」というCanvaが実現したい世界を、参画パートナー企業の力もお借りしながらつくっていきたいと考えています。

―最後に、今後の展望を聞かせてください。

グローバルでは来年度末までに、月間アクティブユーザー数のさらなる成長を目指しており、日本でもユーザー数をさらに増加させていきます。そのために、Canvaをさらに使いやすくするとともに、デザインまわりの悩みを抱えているすべての人にCanvaのサービスをお届けできるよう認知度をますます高め、たくさんの方がデザインで輝けるように手助けをしていきたいです。

Canvaには六つのブランドバリューがありますが、なかでも「Empower others(他の人の力になる)」「Be a force for good(世の中にとってよいことをしよう)」が大事にされています。さらに、メルとクリフ(共同創業者兼COOのクリフ・オブレヒト氏のこと)は、“Canvaの2ステップ計画”として、「世界で、もっとも価値のある会社になること」「世界でもっともよいことをする会社になること」を掲げています。もっとも価値のある会社になれば原資が生まれ、それを慈善活動に充てることができる。この行いがよい潤滑油となり、さらによい企業活動ができる――。この二つがクルクルと回っていることが理想だと真剣に話しています。この想いをより具現化するためにも、デザインの力を世界へより広く届けていきたいです。
植山 周志
Canva japan カントリーマネジャー

Dropboxなどで多国のGrowthに従事。2019年からCanvaで働くと同時に東京からシドニーに移住し、日本の成長を担当。仕事の傍らビジネスマンに向けた分析、Excelの使い方などの本を2冊執筆、Udemyでも2講座を公開。2011年にグロービス経営大学院を卒業し、MBAを取得。1994年からの12年間でBMX(自転車競技)の国内外の大会にて45回もの優勝経験を持つアスリートでもある。現在はありえないおじさんになることを目指しているおじさん。
blog: https://www.shoe-g.com/
Udemy: https://www.udemy.com/user/shoegueyama/
Twitter: @shoeg

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