評価額4.5兆円の最強ユニコーン企業Canvaが目指す、デザインの民主化

Webサイトやポスターの制作から、プレゼン資料やSNS投稿画像の作成まで、私たちの身の周りはさまざまなクリエイティブであふれるようになりました。デザインはもはや、クリエイターの域に留まらず、あらゆる人にとってごく日常的なものになりつつあります。

こうした世界の実現を加速させている企業が、オーストラリア発のスタートアップ「Canva(キャンバ)」。この企業がいま、 “世界でもっとも評価される未上場企業” “世界最速で成長を遂げる企業”との称号のもと、方々から熱視線を受けています。

同社は2013年の創業以来、ブラウザベースのデザインプラットフォームを運営。デバイスを選ばない簡便性、直感的な操作性、そして豊富なテンプレート数を呼び水にユーザー数を伸ばし続け、いまや月間7,500万人(2021年4月現在)のアクティブユーザーを有するまでに。なお、日本では2017年よりサービスをスタートしています。
今回は、「デザインを誰もが楽しめ、誰もが自由に生み出せるものにしたい」と話す、同社のカントリーマネジャー 植山 周志氏に、Canvaの成り立ちから日本での利用事例、今後の展開まで、お話を伺いました。

ざっくりまとめ

- Canvaはクリエイターだけに閉ざされていた市場を開放。デザインのすそ野を拡げた。

- 日本では個人のインスタ投稿画像の作成目的から利用が拡大。現在は企業も積極活用中。

- オンラインで共同作業できる機能は、オフィスの分散化が進むいま、チームでの仕事に最適。デザイナーはクリエイティビティが必要な業務に専念することが可能に。

- ユーザーの持つ背景、各国の文化をすべて受け入れたデザインを生み出していきたい。

- オフィス内のすべてのパソコンでCanvaが立ち上がっている世界を目指す。

デザインを世界中の“すべての人”に開放したい

―Canvaは創業者のメラニー・パーキンス氏が、デザインソフトの使い方を学生に教えたことが始まりと聞きました。

このとき、メル(共同創業者兼CEOのメラニー・パーキンス氏のこと)はデザインソフトの使い方を学生たちに教えているときに難解かつ煩雑な使い勝手を前に、非常に骨が折れたそうです。このことがきっかけになり「もっと簡単にデザインできるようになるべきだよね」という思いが彼女の中で生まれました。最初から今のCanvaを作ることはできなかったので、最初は卒業アルバムを作るサービスから始めたのです。その後Canvaを作りました。

そもそもデザインを行うためには、まずソフトウェアを買う必要があります。そして、デザインそのものやソフトウェアの使い方を学習し、写真素材やフォントを購入し、テキストなど必要な情報を入手し、ようやくデザインに着手できる――。このように、たくさんのステップがあります。こうした長いプロセスをシンプル、かつ一つにまとめたのが、Canvaです。

Canvaが目指すのは、「すべての言語で使える」「すべてのデバイスで使える」「すべての素材を自由に使える」「どの場所からでも使える」「なんでもデザインできる」サービスを“すべての人”に提供することです。スマホを使ってInstagramに投稿したい人から、地方に住むおばあちゃんにメッセージカードを郵送したい人まで、デザインを使って何かがしたいと考えるあらゆる人を対象にしています。

日本ユーザーは前年比、2倍近い伸びを継続中

―日本では2017年のローンチ以来、どのような広がりをみせてきたのでしょうか?

当初は、「Instagramに適した豊富なテンプレートを使って、かっこいい写真を投稿したい」というニーズが大きかったように思います。また、英語圏発のツールだったので、海外のツールに抵抗のない方、新しいサービスに関心を示すデジタルネイティブの方、説明書が何もない状態でも使ってみようという姿勢をお持ちの方がユーザーの中心であり、成長のきっかけの一つになりました。次に広がりがみられたのは、YouTuberやブロガーなど、ご自身のコンテンツをお持ちの方です。サムネイルやアイキャッチのデザインを行う方が多くいらっしゃいました。その後、ビジネスシーンへと広がり、たとえば、中小企業の経営者が「デザイナーを雇うよりも自分たちでつくってしまおう」と、パンフレット制作を自ら行う事例や、マーケターによるプレゼン資料やSNS投稿画像の作成といった事例がみられています。

こうした方々の支持を受け、日本のユーザーは前年比で2倍近い伸びを継続しています。2020年5月には日本専属チームを起ち上げ、デザインチーム、マーケティングチーム、そしてパートナーチームがローカライゼーションを急速に進めています。たとえば、Webサイトのトップページ画像の日本語化、既存テンプレートの日本語対応はもとより、日本人デザイナーがつくる日本独自のテンプレートを飛躍的に増やしています。「Canvaって日本の会社だよね」と自然に思っていただけるプラットフォームにしていこうと、積極的な展開を進めているところです。

個人作業にも、チーム作業にも。Canvaの台頭で開かれるデザインの門戸

―続いて、Canvaならではの特徴を教えてください。

上述したテンプレートをはじめ、画像やイラスト、フォントはすべてCanvaで提供しているため、ユーザーが別途用意する必要はありません。パソコン、スマホの両方でデザインができる点もCanvaならではの仕様です。加えて、チームでデザインに携わる人たちからは「共同作業機能」がとても好評です。これは、編集作業をリモートで同時に行えたり、クリエイティブ上にコメントを残せたりする機能です。クリエイティブをURLで共有できるので、デバイスにダウンロードしたり、メールやファイルストレージを使ったりする必要もありません。また、デザインをテンプレートとして共有できるので、たとえば、クリエイターがデザインしたものを基に、ほかの人がA、B、C案……と複数展開していくような使い方ができます。Web広告におけるクリエイティブの最適化とは特に親和性が高く、効果検証の効率性が飛躍的に上がったという声も聞いています。リモートワークの普及によって職場の分散化が進み、オフィスで一緒に作業をする、画面を見ながら確認を取るという働き方が難しくなったいま、この機能の導入数は、過去12か月間で4倍も増加しています。

―このようにCanvaがデザインの敷居を低くすることで、既存のデザイン市場にも変化が生まれてきているのでしょうか?

私たちはいまある市場を脅かす存在になるとは思っていません。たとえば、アドビ社のプロダクトは、プロのデザイナーにとってベストパートナー的な存在ですし、その厚い支持は今後も崩れることはないと考えています。それよりもCanvaは、デザインと接点が少なかった人や、制作物にもう少し工夫を凝らしたいと考える人に門戸を開いています。実際、「Google スライド」や「Microsoft PowerPoint」ユーザーが、操作性のよさやテンプレートのバリエーションを求めて乗り換えるケースが多くみられています。このようにまったく違う市場を見ています。

人、国、文化……すべての国のデザインの違いを受け入れ、愛していく

―コロナ禍ならではの使われ方はありますか?

デジタル上でコミュニケーションする必要性が高まったので、それに伴った利用が増えたように思います。たとえば、オンライン会議の普及をきっかけに、背景画像をつくる目的のユーザーが急増しました。また、動画コンテンツへの需要が増えるにつれて、YouTubeのサムネイル制作での利用が増えていますし、Instagramのフィード投稿やストーリー投稿用の画像制作のために利用される方もさらに増えています。

―日本ならではの使われ方はあるのでしょうか?

プレゼン資料やSNS投稿画像の作成が利用目的のトップを占めているのは世界共通ですが、日本市場では、チラシや名刺などの印刷物制作での利用が根強いですね。なかでもチラシには、日本独特の文化を垣間見られます。Canvaで「チラシ」と検索すると、かっこいいテンプレートがたくさん出てくるのですが、日本にはスーパーマーケットのそれのように赤と黄色の袋文字を多用したギラギラしたものもあるじゃないですか。こうしたニーズが根付いているので、日本人デザイナーにリクエストしてテンプレートをつくってもらいました。

もう一つ面白いのが職務経歴書です。日本ではJIS規格の白いフォーマットが主流ですが、海外のものはデザインが自由でカラフルなんですよ。ただ、これが日本で受け入れられるかは未知数なので、JIS規格に沿ったテンプレートも複数提供しています。

こうした日本の例に代表されるとおり、それぞれの国の文化をCanvaは受け入れ、愛していきたいと思っています。また、日本人でも海外の仕事を得たいと思ったら、海外仕様のテンプレートを使って経歴書をつくると思うんですよね。このように、一人のなかにもいろいろな目的がありますので、それらすべてに対応していきたいですね。キーワードは、「ダイバーシティ&インクルージョン」です。

目指すのは、オフィスにあるすべてのパソコンでCanvaが立ち上がっている世界

―それにしても、これだけデザインしやすい環境が整っていると、使いこなしたいという欲求が掻き立てられますよね。

そうですよね。我々はメディアプラットフォームを運営するnote株式会社と提携し、「note」の見出し画像のテンプレートも提供しているのですが、この提携が始まって以来、社員の皆さんが指定フォーマットを逸脱してCanvaで自由なデザインを楽しむようになったことを、note社のリードデザイナーの方よりお聞きしました。このように、非デザイナーのデザイン欲を刺激することにも貢献できているようです。

非デザイナーの方々がどんどんCanvaを使うようになって、その人たちのなかでデザインに関する話題がどんどん生まれ、さらによいデザインが生まれていく世界は、Canvaが目指す世界の一つです。実際、メルは、オフィスにあるすべてのパソコンでCanvaが立ち上げられ、その画面を見ながらみんなが言葉を交わすシーンをビジョンとして描いています。

―MicrosoftのアプリケーションがCanvaに置き換わるかのような、そんな世界が見えているということですね。

Canvaでは実際、Wordの機能にデザイン性を加えられるような文書作成ソフトのβ版も完成しています。テキストの作成を主とする人の成果物もまた、よりステキな仕上がりになるようCanvaで“魔法”をかけていきたいです。

「世界でもっとも価値ある会社になる」ことを目指して

―日本では新しい取り組みも進んでいるそうですね。

2021年12月に「Canvaスタートアップ支援プログラム」をローンチしました。これは、「デジタル時代に急増するデザイン需要の無駄な業務を減らし『デザインで輝ける』人を増やす」というプログラムの目的と理念が合致したスタートアップに対し、「Canva Pro(有料版)」を無償提供(1年間)するほか、ウェビナーをはじめとするコンテンツによるサポートを実施するものです。これから「だれもが、どこからでも、デザインで輝けるようにする。」というCanvaが実現したい世界を、参画パートナー企業の力もお借りしながらつくっていきたいと考えています。

―最後に、今後の展望を聞かせてください。

グローバルでは来年度末までに、月間アクティブユーザー数のさらなる成長を目指しており、日本でもユーザー数をさらに増加させていきます。そのために、Canvaをさらに使いやすくするとともに、デザインまわりの悩みを抱えているすべての人にCanvaのサービスをお届けできるよう認知度をますます高め、たくさんの方がデザインで輝けるように手助けをしていきたいです。

Canvaには六つのブランドバリューがありますが、なかでも「Empower others(他の人の力になる)」「Be a force for good(世の中にとってよいことをしよう)」が大事にされています。さらに、メルとクリフ(共同創業者兼COOのクリフ・オブレヒト氏のこと)は、“Canvaの2ステップ計画”として、「世界で、もっとも価値のある会社になること」「世界でもっともよいことをする会社になること」を掲げています。もっとも価値のある会社になれば原資が生まれ、それを慈善活動に充てることができる。この行いがよい潤滑油となり、さらによい企業活動ができる――。この二つがクルクルと回っていることが理想だと真剣に話しています。この想いをより具現化するためにも、デザインの力を世界へより広く届けていきたいです。
植山 周志
Canva japan カントリーマネジャー

Dropboxなどで多国のGrowthに従事。2019年からCanvaで働くと同時に東京からシドニーに移住し、日本の成長を担当。仕事の傍らビジネスマンに向けた分析、Excelの使い方などの本を2冊執筆、Udemyでも2講座を公開。2011年にグロービス経営大学院を卒業し、MBAを取得。1994年からの12年間でBMX(自転車競技)の国内外の大会にて45回もの優勝経験を持つアスリートでもある。現在はありえないおじさんになることを目指しているおじさん。
blog: https://www.shoe-g.com/
Udemy: https://www.udemy.com/user/shoegueyama/
Twitter: @shoeg

人気記事

日本5社目のユニコーンと報じられた「Opn」。世界を舞台に急成長を遂げるフィンテック企業の展望とは

日本5社目のユニコーンと報じられた「Opn」。世界を舞台に急成長を遂げるフィンテック企業の展望とは

伝説の幻獣である「ユニコーン」になぞらえて、企業価値評価額の高いスタートアップを評する言葉、「ユニコーン企業」。アメリカや中国でその数が増え続けている一方で、日本では未だ、少ない状況にあります。そんななか、2022年5月にシリーズC+ラウンドで1億2,000万ドルを調達し、日本5社目のユニコーンと報じられた企業があります。それが創業からグローバルを視野に事業を営み、東京やバンコクなどアジア6カ国を拠点とするフィンテック企業、Opn株式会社です。 さらに資金調達と同時に、ビジョンと戦略を刷新。無駄を削ぎ落し、鋭さの増した同社の成功を支える組織とプロダクトの強み、次に目指す世界について、創業者であり、代表取締役CEOを務める長谷川 潤氏にお話を伺いました。

新社長はベイシアをどう「尖らせる」のか。ベイシア社長 相木孝仁氏に立教大学ビジネススクール田中道昭教授が迫る【前編】

新社長はベイシアをどう「尖らせる」のか。ベイシア社長 相木孝仁氏に立教大学ビジネススクール田中道昭教授が迫る【前編】

ホームセンターのカインズにワークマン、東急ハンズなどをグループ会社に持つベイシアグループ。その中核をなすのが東日本をメインに展開する食品スーパー大手のベイシアです。広大なワンフロアの店舗で地域住民のニーズに応える圧倒的品揃えと価格を実現し、その動向は常に業界内での注目を集めています。今回の対談では、立教大学ビジネススクールの田中道昭教授と、今年7月にベイシアの新社長に就任された相木孝仁氏の二人が、新体制となったベイシアの独自戦略について意見を交わします。 前編は相木社長の経歴と社長就任までの経緯、ベイシアグループが標榜する「ハリネズミ経営」、高品質なプライベートブランド(PB)の開発および販売戦略、今後の出店戦略などについてお話をうかがいます。

【徹底解説】「X to Earn」とは何か。誰もがゲームや遊びで稼げる時代は来る!? DEA創業者に聞く<前編>

【徹底解説】「X to Earn」とは何か。誰もがゲームや遊びで稼げる時代は来る!? DEA創業者に聞く<前編>

YouTubeに代表される動画投稿サイトなど、個人が発信することのできるツールの出現により、好きなことをして稼ぐための選択肢は増えています。そして現在、ゲームや徒歩、勉強さらには睡眠をするだけで稼ぐことのできる「X to Earn」というムーブメントが生まれつつあります。「ゲームで遊んで稼ぐ」なんてことが本当に可能なのか? 多くの人が抱える疑問について今回お答えいただくのは、Digital Entertainment Asset Pte.Ltd.(以下、DEA)のFounder & Co-CEOの山田 耕三氏。インタビュー前編では「X to Earn」の仕組みと種類、今後の可能性など、未だ発展途上の新しい経済圏について根ほり葉ほりお話を伺いました。

「8割以上の精度で、赤ちゃんが泣く理由が判明」CES2021イノベーションアワード受賞。注目の日本発ベビーテック企業とは

「8割以上の精度で、赤ちゃんが泣く理由が判明」CES2021イノベーションアワード受賞。注目の日本発ベビーテック企業とは

テクノロジーの力で子育てを変えていく。そんなミッションを掲げ、泣き声診断アプリや赤ちゃん向けスマートベッドライトなど、画期的なプロダクトを世に送り出してきたファーストアセント社。「CES2021 Innovation Awards」を受賞するなど、世界的に注目を集めるベビーテック企業である同社の強さの秘密とは。服部 伴之代表にお話を伺いました。

変革を求められる小売業界。「スーパーを超えていく」ベイシアの小売DX戦略とは。ベイシア新社長 相木孝仁氏×立教大学ビジネススクール田中道昭教授【後編】

変革を求められる小売業界。「スーパーを超えていく」ベイシアの小売DX戦略とは。ベイシア新社長 相木孝仁氏×立教大学ビジネススクール田中道昭教授【後編】

ホームセンターのカインズにワークマン、東急ハンズなどをグループ会社に持つベイシアグループ。その中核をなすのが東日本をメインに展開する食品スーパー大手のベイシアです。広大なワンフロアの店舗で地域住民のニーズに応える圧倒的品揃えと価格を実現し、その動向は常に業界内での注目を集めています。今回の対談では、立教大学ビジネススクールの田中道昭教授と、今年7月にベイシアの新社長に就任された相木孝仁氏の二人が、新体制となったベイシアの独自戦略について意見を交わします。 後編は相木社長が抱く野望と「メガSPA & DX小売」の概要、ベイシアが従業員に求めるオーナーシップのあり方、そして小売DXの中核を占めるネットスーパーとeコマース戦略についてお話をうかがいます。

中国EV市場を席巻する、三大新興メーカーを徹底分析。脅威の中国EVメーカー最新事情・後編【中国デジタル企業最前線】

中国EV市場を席巻する、三大新興メーカーを徹底分析。脅威の中国EVメーカー最新事情・後編【中国デジタル企業最前線】

中国企業の最新動向から、DXのヒントを探っていく本連載。今回は、ガソリン車に代わるモビリティとして期待が高まるEV(Electric Vehicle=電気自動車)と、その核とも言える自動運転技術で世界をリードする中国の強さに迫ります。前編では「EV先進国」の名を欲しいままにしているその理由を、国の政策や技術の面から探ってきました。後編となる今回は、自動車産業に参入してきた新興メーカー3社を紹介するとともに、日本の立ち位置の考察、中国が抱える課題を話題に進めていきます。

イトーヨーカドーの未来を左右する、新社長の店舗・組織変革の勝算。イトーヨーカ堂社長 山本哲也氏に立教大学ビジネススクール田中道昭教授が迫る【前編】

イトーヨーカドーの未来を左右する、新社長の店舗・組織変革の勝算。イトーヨーカ堂社長 山本哲也氏に立教大学ビジネススクール田中道昭教授が迫る【前編】

2020年、創業100周年を迎えた株式会社イトーヨーカ堂。ロシアのウクライナ侵攻に、進む円高と物価高など厳しい経済状況の中、今年3月に社長に就任した山本哲也氏は「信頼と誠実」を掲げ、商売の原点に立ち返ることを標榜しています。イトーヨーカドーはどのように変わるのか? これからの時代のスーパーに求められる形とは? 立教大学ビジネススクールの田中道昭教授との対談をお届けします。 前編は山本社長が社長に就任した経緯、2000年以降業績が落ち込んだ原因の分析、そして現在進行中の新しい売り場づくりの施策などについてお話をうかがいます。

世界のMaaS先進事例7選。鉄道・バス・タクシーなど交通手段を統合したサブスクモデルも!

世界のMaaS先進事例7選。鉄道・バス・タクシーなど交通手段を統合したサブスクモデルも!

国内でMaaS(Mobility as a Service)実証が活発化している。新たな交通社会を見据え、既存の交通サービスの在り方を見直す変革の時期を迎えているのだ。 交通社会は今後どのように変わっていくのか。MaaSの基礎知識について解説した上で、海外のMaaSに関する事例を参照し、その変化の方向性を探っていこう。

大手各社が黒字化に苦悩するネットスーパーとイトーヨーカ堂のコミュニティ戦略に迫る。イトーヨーカ堂 山本哲也社長×立教大学ビジネススクール田中道昭教授【後編】

大手各社が黒字化に苦悩するネットスーパーとイトーヨーカ堂のコミュニティ戦略に迫る。イトーヨーカ堂 山本哲也社長×立教大学ビジネススクール田中道昭教授【後編】

2020年、創業100周年を迎えた株式会社イトーヨーカ堂。ロシアのウクライナ侵攻に、進む円高と物価高など厳しい経済状況の中、今年3月に社長に就任した山本哲也氏は「信頼と誠実」を掲げ、商売の原点に立ち返ることを標榜しています。イトーヨーカドーはどのように変わるのか? これからの時代のスーパーに求められる形とは? 立教大学ビジネススクールの田中道昭教授との対談をお届けします。 後編は総合スーパーならではの売り場づくりの工夫、各社が黒字化に苦悩するネットスーパー戦略、イトーヨーカドーが目指す地域インフラの姿、社会課題の解決についてお話をうかがいます。

マンガアプリ世界NO.1。急成長市場の覇権を握る「ピッコマ」の戦略

マンガアプリ世界NO.1。急成長市場の覇権を握る「ピッコマ」の戦略

8万以上タイトルの人気マンガやノベルを取り扱い、累計ダウンロード数は3,000万を超える電子マンガ・ノベルサービスの「ピッコマ」。サービス開始は2016年4月という後発ながら、23時間待てば一話を無料で読める「待てば¥0」サービスを他社に先駆けて導入するなど、新しい試みを積極的に取り入れ業界トップに君臨しています。短期間でピッコマが躍進を遂げた理由から、従来のマンガに代わる新しい表現形式である「SMARTOON」の魅力、今後のグローバル展開について、株式会社カカオピッコマ常務執行役員の熊澤 森郎氏にお話を伺いました。

「8割以上の精度で、赤ちゃんが泣く理由が判明」CES2021イノベーションアワード受賞。注目の日本発ベビーテック企業とは

「8割以上の精度で、赤ちゃんが泣く理由が判明」CES2021イノベーションアワード受賞。注目の日本発ベビーテック企業とは

テクノロジーの力で子育てを変えていく。そんなミッションを掲げ、泣き声診断アプリや赤ちゃん向けスマートベッドライトなど、画期的なプロダクトを世に送り出してきたファーストアセント社。「CES2021 Innovation Awards」を受賞するなど、世界的に注目を集めるベビーテック企業である同社の強さの秘密とは。服部 伴之代表にお話を伺いました。

世界のMaaS先進事例7選。鉄道・バス・タクシーなど交通手段を統合したサブスクモデルも!

世界のMaaS先進事例7選。鉄道・バス・タクシーなど交通手段を統合したサブスクモデルも!

国内でMaaS(Mobility as a Service)実証が活発化している。新たな交通社会を見据え、既存の交通サービスの在り方を見直す変革の時期を迎えているのだ。 交通社会は今後どのように変わっていくのか。MaaSの基礎知識について解説した上で、海外のMaaSに関する事例を参照し、その変化の方向性を探っていこう。

Googleやビル・ゲイツも出資する“代替肉”スタートアップ「インポッシブル・フーズ」〜海外ユニコーンウォッチ#2〜

Googleやビル・ゲイツも出資する“代替肉”スタートアップ「インポッシブル・フーズ」〜海外ユニコーンウォッチ#2〜

「ユニコーン企業」ーー企業価値の評価額が10億ドル以上で設立10年以内の非上場企業を、伝説の一角獣になぞらえてそう呼ぶ。該当する企業は、ユニコーンほどに珍しいという意味だ。かつてのfacebookやTwitter、現在ではUberがその代表と言われている。この連載では、そんな海外のユニコーン企業の動向をお届けする。今回は欧米を中心に注目されている「代替肉」を扱う「インポッシブル・フーズ」を紹介する。

中国EV市場を席巻する、三大新興メーカーを徹底分析。脅威の中国EVメーカー最新事情・後編【中国デジタル企業最前線】

中国EV市場を席巻する、三大新興メーカーを徹底分析。脅威の中国EVメーカー最新事情・後編【中国デジタル企業最前線】

中国企業の最新動向から、DXのヒントを探っていく本連載。今回は、ガソリン車に代わるモビリティとして期待が高まるEV(Electric Vehicle=電気自動車)と、その核とも言える自動運転技術で世界をリードする中国の強さに迫ります。前編では「EV先進国」の名を欲しいままにしているその理由を、国の政策や技術の面から探ってきました。後編となる今回は、自動車産業に参入してきた新興メーカー3社を紹介するとともに、日本の立ち位置の考察、中国が抱える課題を話題に進めていきます。

Facebookも注目の「メタバース」とは何か? スマホ向けメタバース「REALITY」のDJ RIO氏に聞く

Facebookも注目の「メタバース」とは何か? スマホ向けメタバース「REALITY」のDJ RIO氏に聞く

Facebookが社名を変更し、中核事業に据えるほど力を入れる「メタバース」。2021年8月にはグリー株式会社が、今後2~3年で100億円規模の事業投資を行い、グローバルで数億ユーザーを目指すと発表しましたが、その中核を担うのが、グリー株式会社の子会社であり、これまでバーチャルライブ配信アプリを手がけてきたREALITY株式会社です。今回は、そんな同社の代表を務めるDJ RIO氏にインタビュー。そもそもメタバースとは何なのか。なぜこんなにも注目が集まっているのか。メタバースは、世界のあり方をどのように変えるのか。メタバース初心者のビジネスパーソンには必読のインタビューです。

デジタル戦略で生まれ変わるカインズ。ホームセンターからIT小売企業への変遷の軌跡【前編】

デジタル戦略で生まれ変わるカインズ。ホームセンターからIT小売企業への変遷の軌跡【前編】

生産労働人口の減少を受け、日本企業はいよいよ生き残りをかけたデジタル化に取り組まなければいけないと言われるフェーズに入ってきました。とはいえ、それができている企業とそうでない企業との差が激しくなっているのも現状です。 そんななか、ホームセンター大手カインズでは、40年かけて積み重ねてきたホームセンターとしてのあり方を見直し、IT小売企業として生まれ変わろうとしています。カインズでデジタル戦略本部長を務め、戦略の指揮をとる池照 直樹氏に、同社のデジタル戦略についてお話を伺いました。 前編は、カインズがどのようにしてデジタル化を実現させていったのか、具体的な取り組みを交えてお届けします。