ChatGPT Advanced Data Analysis(旧Code Interpreter:コードインタープリター)とは?活用方法やできることを解説

AI

OpenAIは2023年7月7日にChatGPTの追加機能として「Code Interpreter(コードインタープリター)」機能をChatGPT Plusユーザーに向けβ版として公開しました。
また、2023年10月現在「Advanced Data Analysis」に名称が変更になりました。

この機能はChatGPT上でファイルをアップロードし、そのファイルに対する分析などを自動で行うことができます。具体的にはExcelやCSVの分析やプログラミングのコードの分析などに活用することが可能です。本記事ではChatGPT Advanced Data Analysis(旧Code Interpreter:コードインタープリター)とは何か?そしてどのように活用することができるのかを簡単に解説します。

ChatGPT Advanced Data Analysis(旧:Code Interpreter)とは

概要

ChatGPT Advanced Data Analysis(旧:Code Interpreter)はOpenAIが開発した、自然言語処理能力を持つAIです。ユーザーからの自然言語での問いに対して、対応するプログラムコードを生成し、その結果をユーザーにフィードバックします。これにより、プログラミングの知識がなくてもAIを通じてコードの生成やデータ分析が可能となります。

ChatGPT Advanced Data Analysis(旧:Code Interpreter)の主要機能

コードの生成と実行

ユーザーからの質問や命令を受け取り、それに対応するPythonコードを自動生成します。生成されたコードは、ユーザーが任意のタイミングで実行することができます。

ファイルのアップロードと活用

ユーザーはローカル環境からCSVやExcelファイルなどのデータファイルをアップロードし、その内容を解析したり可視化することが可能です。

データ分析と可視化

ChatGPT Advanced Data Analysis(旧:Code Interpreter)はデータ分析にも利用することができます。例えば、ユーザーがアップロードしたデータファイルの統計情報を取得したり、データをグラフ化するなどの操作を行います。

自然言語処理とAI

自然言語処理の技術を活用し、ユーザーからの質問や指示を理解し、適切なコードを生成します。これにより、プログラミング経験がない人でも簡単にコーディングやデータ分析が可能になります。

ChatGPT Advanced Data Analysis(旧:Code Interpreter)の使い方と設定

ここからはChatGPT Advanced Data Analysis(旧:Code Interpreter)の使い方と設定方法を解説します。

初期設定と開始手順

次に、ChatGPT上でAdvanced Data Analysis(旧:Code Interpreter)をONにする機能を紹介します。

1.ChatGPTにログイン後、左下の自身のプロフィール横にある3点リーダーから「Settings & Beta」をクリック
2.「Beta features」をクリックし「Code interpreter」の右にあるトグルボタンを切り替え
3.TOP画面に戻り、「GPT-4」をクリックし「Code Interpreter」をクリック

ファイルアップロードとサポートされるファイル形式

ChatGPT Advanced Data Analysis(旧:Code Interpreter)では、512MBまでのCSV、Excel、PDF、GIFs、動画、画像などファイルをアップロードして使用することができます。アップロードは画面内の「Upload file」ボタンをクリックし、ファイルを選択することで分析が可能になります。

アップロードできる主なファイル形式は現時点では以下のとおりです。

・テキストファイル(.txt)
・Excel ファイル(.xls, .xlsx)
・CSV ファイル(.csv)
・ZIP ファイル(.zip)
・画像ファイル(.jpeg, .jpg, .png, .gif, .bmp など)
・PDF ファイル(.pdf)
・動画ファイル(.mp4, .avi, .movなど)

ChatGPT Advanced Data Analysis(旧:Code Interpreter)の活用事例・方法

データの可視化と分析

ChatGPT Advanced Data Analysis(旧:Code Interpreter)を活用することで、データをグラフ化したり、統計情報を取得したりすることが可能です。これにより、データ分析が簡単に行えます。

予測モデルの生成

自然言語の指示に基づいて、予測モデルを生成することも可能です。例えば、過去の売上データから未来の売上を予測するなど、様々なシーンで活用できます。

プレゼン資料の作成

分析結果を可視化したグラフなどは、プレゼンテーション資料の作成にも利用できます。ChatGPT Advanced Data Analysis(旧:Code Interpreter)は、その過程を効率化します。

プログラミングの自動化

ChatGPT Advanced Data Analysis(旧:Code Interpreter)を利用すれば、繰り返し行うような作業を自動化することも可能です。例えば、定期的にデータを集計し、その結果をメールで送信するなどの作業が可能です。

セキュリティとプライバシー保護

ChatGPT Advanced Data Analysis(旧:Code Interpreter)は、ユーザーのデータを安全に取り扱うため、様々なセキュリティ対策が施されています。しかし、現時点では明確な保証がないため、機密事項や個人情報等の取り扱いには十分注意したほうが良いでしょう。

ChatGPT Advanced Data Analysis(旧:Code Interpreter)の注意点と制限事項

料金プラン

ChatGPT Advanced Data Analysis(旧:Code Interpreter)は一部機能が無料で利用可能ですが、全ての機能を利用するためには有料プランへのアップグレードが必要です。詳細な料金プランはOpenAIの公式ウェブサイトで確認できます。

アップロードファイルのサイズ制限

アップロードできるファイルのサイズには制限があります。大きなデータセットを使用する場合は、データを複数の小さなファイルに分割してアップロードすることをお勧めします。現時点では、512MBまでのCSV、Excel、PDF、GIFs、動画、画像などファイルをアップロードすることが可能です。

よくある質問

無料版での利用方法

「ChatGPT Advanced Data Analysis(旧:Code Interpreter)」は有料版のChatGPT Plus(月額20ドル)に登録しなければ利用できません。

生成されたコードのダウンロード方法

生成されたコードは、ブラウザ上で表示された後に、コピーしてローカルのファイルに保存することが可能です。作成してもらったコードを.py形式で出力することができます。

Python以外のプログラミング言語の実行可否

現在は、Pythonのみ実行可能です。Pythonの実行にはOpenAIのサンドボックス環境が使用されており、バージョンはPythonの「バージョン:3.8.10」です。

ChatGPT Advanced Data Analysis(旧:Code Interpreter)の今後の可能性

ChatGPT Advanced Data Analysis(旧:Code Interpreter)の自然言語処理能力とコード生成能力は、データ分析やAI開発におけるワークフローを劇的に変える可能性があります。また、プログラミングの知識がない人々がコーディングやデータ分析を手軽に行えるようになることで、情報アクセスの平等性が向上する可能性もあります。これらの可能性を追求するために、OpenAIは引き続きChatGPT Advanced Data Analysis(旧:Code Interpreter)の開発と改良を随時行っていくと考えられるでしょう。

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