自動運転の実用化はいつ?自動でできることと今の開発状況について

世界中の車メーカーだけではなく、大手企業が自動運転技術を開発しています。これだけ各社が力を入れているとなると、近い将来ハンドルを握らず、車での移動中にパソコンで作業をしたり本を読める時代が来るかもしれません。現在の自動運転技術のレベルと、今後どのようなスピード感で実用化に向けて進んでいくのかについて考えてみました。

現在の自動運転の開発段階は?

現在の自動運転の開発はどこまで進んでいるのかが気になるところですよね。世界の多くの国が自動運転開発に乗り出していますが、日本国内における自動運転の技術はどのあたりまで進化しているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

自動運転なら乗っているだけでどこでも行ける?!

自動運転カーと聞いて多くの人がイメージするのは、無人で車がコンピューター制御によって運転される車ではないでしょうか。

人間はハンドルを握らずアクセルやブレーキの操作もせずに、ただ乗っているだけ。目的地を設定すればあとは自動で車がその場所まで運んでくれるのが、自動運転車。確かにその通りですが、自動運転はどこまでシステムが行うかによってレベルが決められているのです。

人をまったく介さないでコンピューターが車を操作する完全自動運転はレベル5。そこまでには5段階のレベルが分かれています。レベル5の完全にシステムで動く車が実用化されるまでには、技術的にも自動運転車を受け入れる車社会のルールも準備ができていないのが実情です。

現状の自動運転の段階

現在の日本で販売されている自動運転カーは、レベル2のものです。レベル2とは、ドライバーが主体ですが、システムが部分的にアクセルやブレーキの操作を行ったりハンドル操作を行ったりする段階のことを言います。運転支援車とも呼ばれ、高速道路でのスピードをセットした走行などがこれにあたります。

ただしドライバーは常に運転席にいて、ハンドルを握っている必要があり、すぐに運転を行える状態で乗車していなければいけません。運転に関するすべての責任はドライバーにあるのが、レベル2の自動運転です。

日本ではレベル2の自動運転車が実用化されています。技術的にはさらに上のレベルの自動運転車を作ることは可能かもしれませんが、実用化するにはまだまだ課題がたくさんあります。

完全自動運転とは

レベル3以上になると、運転の主体がシステムに代わります。システムが決められた条件内であれば、運転操作のすべてを行うことができるようになります。しかしシステム作動しない時や不具合が起きた時に、すぐにドライバーが運転を変わらなければなりません。

レベル4になるとドライバーがスタンバイする必要はなくなります。レベル4のテスト運転はすでに行われていますが、レベル5の完全自動運転は実用化するまでにはまだまだ時間がかかるでしょう。AIの技術開発や一般車両との交通ルール、事故が起きた時の責任についてなど、実用化するまでに超えなければいけない課題がたくさんあります。

自動運転の実用化はいつ?

自動運転の技術がレベル分けされているとはいえ、レベル5未満の段階での自動運転車を一定の条件下で実用化することは、そう遠くない未来に実現しそうです。どんなタイプの自動運転車がいつ頃私たちの前に登場するのか待ち遠しいですね。それぞれの開発段階について見ていきます。

自動運転車のお披露目は来年?

2020年には、高度な自動運転車を見ることができそうです。トヨタ自動車が2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、自動運転レベル4の自動運転車を開発中。すでにオリンピックで披露することを発表しているのです。

また同じく2020年にレベル3の自動運転車「Highway Teammate」を自動車専用道路において、また2020年代の前半までには、一般道路での自動運転ができる「Urban Teammate」の実現を目指しています。

日産も2020年にレベル3程度の高速道路で自動で車線変更ができる自動運転技術を投入することを目標としています。

個人で自動運転カーを買えるのは数年後?

個人が購入して利用できる自動運転車も、近い将来お披露目されそうです。ホンダが、自動運転レベル4のパーソナルカー向けの技術を2025年ごろまでに開発・完成させたいと発表しています。そのほか各国の自動車メーカーもレベル3、4程度の自動運転技術を確立、実用化に向けて開発を進めています。

完全な自動運転車を個人ユーザー向けに販売するのはもう少し先かもしれませんが、レベル3やレベル4程度の自動運転技術が一般車に搭載され販売されるのはそう遠くない将来と言えるでしょう。

各自動車メーカーが開発に力を入れる

世界中の自動車メーカーの運転技術もかなり進んでいます。ドイツのBMWではレベル3.5を2021年に、レベル4は2020年代半ばに実用化を目指していますし、メルセデスベンツもレベル3を2020年、レベル4を2020年代初めに実用の目標をかかげています。アメリカのフォードもレベル4の自動運転を2021年に、ボルボもレベル2021年にレベル4の実用化を目指すなど、それぞれがより高い自動運転技術の開発を進め実用化に向けて動いています。

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自動運転導入はケースによって違う

自動運転車の実用化と一口に言っても、導入するケースはさまざまです。一般道路以外の限られたエリアを走ったり、特定の車両を自動運転化したりと、より安全な環境から導入されていくようになりそうです。

自動運転車がいち早く導入される分野は

一定の距離や地点を往復するようなシャトルバスは、自動運転車をもっとも導入しやすい環境と言えるでしょう。空港での搭乗口から飛行機までのバスなども、ルートを設定しやすく距離も短いので、実用化される日が早く来るかもしれません。

また巨大な商業施設や空港内、大学といった限られた施設内での移動用ならば、自動運転車を比較的安全に取り入れられます。すでに試験的に自動運転車が走行している国もあるようです。このように、他のドライバーが運転する車と共生しなくてもいいような場所であれば、現在の自動運転レベルの車を導入することが難しくないでしょう。

タクシーは運転手いらず?!

タクシーに関しては、すでにウェイモが2018年に自動運転タクシーの実用化に踏み切っています。その他の国でも2019年中に自動運転タクシーを導入する会社が増えてきており、日本でも日の丸交通が自動運転タクシーに実用化を目指しています。あと10年もしないうちに、タクシーはドライバーのいない車が主流になるかもしれません。

愛想の悪いドライバーによるストレスがなくなるのは嬉しいことですが、世間話をする相手がいなく無言のまま目的地まで運ばれていくことについては、ちょっと寂しい気がする人もいるかもしれません。

個人ユーザー向けはいつ?

今までの自動運転技術の進歩を見ていると、個人が利用する一般車の自動運転化については、近い将来、技術的には実現可能と思えます。しかし具体的な時期はまだ決まっていません。これは技術以外の問題が数多くあり、それらを解決しないうちに実用化することができないからです。

一般ドライバーが運転する車と自動運転が一般道路を走るときの交通ルールや、事故が起きた時の対処法といった人とAIとの共存のための準備を、最初に行わなければないでしょう。

自動運転の実用化は近い将来可能。その一方で課題も…

自動運転の実用化は、2020年代にはさまざまな分野でどんどん普及してくるでしょう。技術的にはすでにそこまできているのです。しかし一般ユーザーが使う車として実用化され、膨大な数の自動運転車が一般道路を走るようになるまでには、まだまだ多くの課題が残されています。

順次実用化されていく自動運転車を利用しながら、これからの車社会のあり方について、私たち自身が考えを変えていく必要がありそうです。

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