エンタメ要素が強い、見て楽しむロボットを作りたい/BRAVE ROBOTICS社インタビュー

「機動戦士ガンダム」「トランスフォーマー」「マジンガーZ」……子どもの頃、テレビや映画を見てロボットアニメに魅了された男性は多いはず。自由自在に動き、空を飛んだり、合体してさらに巨大化したり、夢やロマンが凝縮されている世界。

そんなアニメ世界のロボットが、現実のものになりつつあります。 株式会社BRAVE ROBOTICSが、アニメの世界で見た巨大ロボットの製作を手がけ、実用化まであと少しのところまできているのです。

今回は株式会社BRAVE ROBOTICSの代表取締役社長の石田賢司様と取締役CFOの浅見潤様にロボットを作ることになった背景から、会社設立、今後の展望についてお伺いしました。

※本記事は、『drop:フィジタルマーケティング マガジン』で、2018年9月1日に公開された記事を転載したものです。

「変形する人型ロボットに乗ってみたい」という夢を叶えるために、会社を設立

ロボットに興味をもったのは、子どもの頃からです。ロボットアニメや特撮などを見て、ロボットにとても興味を惹かれて憧れましたね。あんなテレビの世界の巨大ロボットが本当にあったらいいなと。でも、なかなかあのような巨大ロボットが世の中に出てきませんでした。

BRAVE ROBOTICSの会社を作ってから、今年で4年目になります。もともと、いろいろな会社に勤めて自動車やロボット関係の仕事をしていましたが、ずっと心の奥底には「ロボットに乗りたい」という思いがあったんです。けれど、自分のやりたいことができるところはなかったんです。

実は、巨大ロボットというものはすでに存在しています。変形するものもあるし、人型のものも開発されています。しかし、変形するものと人型の両方を同時に満たしているものはありません。僕はこの変形できる人型ロボットを作りたかったんです。そのためには、融資を受け、それを目的とした専用の会社を作らないといけないと思い、会社を立ち上げました。

「4mのロボットは最小サイズである」と定義づける理由とは

J-deite RIDE unveiled

現在、BRAVE ROBOTICSで開発したロボットは合計で3種類あります。一番小さいもので30cmほど。一番大きいサイズは4mです。4mのロボットを開発するために、小さいサイズのロボットを2つ作り、徐々にグレードアップさせていきました。

4mのロボットというと、ものすごく大きく感じると思います。でも私自身の基準では、4mは最小レベルの「変形と合体ができるロボット」だと定義付けています。ガンダムですと18mで中型。マクロスは20m前後。だいたい20mから100mくらいまでが大型ロボットだと思っています。
4mを超えるロボットになってくると、100kgぐらいの重量のバッテリーを使います。このバッテリーは1時間の稼働を目指したものでしたが、実際にイベントで動かしてみた結果、3時間も稼働してくれました。製作予算は約4億円。コストを抑えるために、ホームセンターなど身近なところで材料を調達するようにしました。

現在は車を使ったロボットを作っています。そのほかにも電車や飛行機が変形したりするロボットや、アニメにもあるような、空を飛ぶロボットもドローンを活用したりして開発していこうと考えています。もちろん、公道で動かすのも、空を飛ばすのにも行政の許可などが必要になってきますが、そうした環境を整えることも含めてチャレンジしていきたいですね。

ジャンルを決めず、さまざまな分野で使っていただけるロボット製作を

今後、取り組んでいきたいことはたくさんありますが、明確なゴールは決めていません。興味があること、面白いと思ったこと、そしてお話をいただいたものなどを元にロボットの開発をしてこうと思っています。

その中でも今目指していることのひとつとして、将来的には、我々が製作したロボットを一般の方々に販売したいと考えています。価格は数億円くらいになりそうです。イメージとしては、ブガッティのような超高級スポーツカーと似ていますね。スペック上、時速400kmほどのスピードを出すことができるものもありますが、実際はそこまでのスピードを出して運転はしません。購入者は、スピードを出せるんだというスペックに満足することになります。

ジェイダイトの公道仕様は最大で100キロくらいかもしれませんが、カッコ良く変形することができるので、街中での目立ち度は超高級スポーツカーを軽く凌駕することになるでしょう。まさに、本当の大人の嗜好品という立ち位置づけのものです。

今はそうしたエンターテインメント要素が強く、シンプルに見て「ほしい!」と思ってもらえるような、楽しいものを作ることに注力しています。

先日、イベントを行なったのですが、たくさんの子どもたちが来てくれて、ロボットを見て楽しそうにしている姿が印象的でした。だから、子どもたちに喜んでもらいたいという気持ちもあります。そのため、子ども新聞からの取材も積極的にお受けしています。

将来的には、嗜好品やエンタメ要素の他にも、身近なところで実際に役に立つものも作りたいですね。例えば、警察のパトカーを人型ロボットにするアイデア。ワールドカップなどで日本代表が勝つと、渋谷のスクランブル交差点に人が集まりお祭り騒ぎになります。そこでDJポリスが活躍してテレビやインターネットで話題になっていますよね。そのDJポリスの役割をパトカーロボットが担えば、より迫力も出るし、人の流れをまとめやすくなるのではないでしょうか。
そのほかにも防衛に役立つものや、エンターテインメントでも実際に映画に登場して使ってもらえるようなロボットも作っていきたいですね。子どものときに見たアニメの世界のリアル版です。考えただけで、ワクワクしてきませんか?

今、お話したことを全部やろうとしたら100年はかかると思いますが、これからもいろいろな可能性を探っていきたいと思っています。軸にあるのは、変形し、合体するロボットを作ること。会社を設立したときのこの軸はぶらさずに、これからも見て楽しく、役に立つようなロボットを作っていきたいですね。

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