ホンダ発スタートアップ。視覚障がい者の外出をスマホと靴装着デバイスでナビ

Hondaの新事業創出プログラム「IGNITION」発の第1号スタートアップとして発足した株式会社Ashirase。先日、視覚障がい者の歩行を足への振動でナビゲーションする、スマートフォン連動型デバイス「あしらせ」の初回購入者を募るクラウドファンディングをスタートしました。
視覚障がい者の歩行に対して、振動という新しい形でアプローチするアイデアは、どのように生まれたのでしょうか。今回は同社 代表取締役の千野 歩氏に開発の経緯や今後の展望について、お話を伺いました。

ざっくりまとめ

- 歩行をモビリティと捉えれば、歩行にテクノロジーを入れられると考えた。

- 自動車開発の経験が、あしらせの開発に活かされている部分も。

- あしらせがナビゲーションを担当することで、視覚障がい者の安全歩行に間接的に寄与できる。

- 今後、新興国への展開も視野に入れている。

視覚障がい者の“歩く”に改革を。発足のきっかけとは

——Honda発スタートアップとして発⾜された経緯について教えてください。

Ashiraseは、Hondaの新事業創出プログラム「IGNITION」発の第1号スタートアップとして設立された会社です。実はこのもとになるプロジェクトは、私がHondaでの業務とは別に、社外で2018年頃から進めていました。Hondaのなかで新会社としてカーブアウトするためのプログラムをやるので参加してみないか、と声をかけてもらったことが、HondaからのスタートアップとしてAshiraseを設立するきっかけになりました。そこから株式の割合などはどうするのか? 制度設計はどうするか? などを検討した末、2021年4月の創業に至りました。

——千野さんは、当初から視覚障がいなどに関する知識を持っていたのでしょうか?

いえ、視覚障がいに対して考えるようになったのは2018年頃、妻の祖母が川に落ちる事故で亡くなったことがきっかけです。妻の祖母は目が不自由でした。「川の横をただ歩いていて、落ちて亡くなってしまった」という事故の事実を深く考えたとき、自動車などと違って「歩く」ということにテクノロジーが全く入っていないことに気づいたのです。自動車などと同じように、歩行をモビリティと捉えることで、「歩く」ときの安全に対してアプローチができるのではないかと考えました。そこから、何かプロダクトに起こせないか模索するなかで、視覚障がい者の方のところへ話を聞きにいったり、コミュニケーションをとったりして、視覚障がいに関する知識を得ていきました。

自動車開発の知見をあしらせに活かす

——「歩⾏をモビリティと捉える」とのことですが、自身の自動車開発の経験があしらせの開発に活かされた部分はありますか?

私は、Hondaで自動運転システムなどの制御の開発を担っていましたが、実は、あしらせの初期段階ではあまりその経験が役立つ場面はありませんでした。視覚障がい者の方に話を聞きに行く際に「Hondaで働いている」と話すことで安心感を持っていただいた程度でしょうか(笑)。ただ、プロダクトの中身を具現化していく段階では、これまでの技術や知識が役に立っています。

——具体的にはどのような知識や技術でしょうか?

自動運転の知識が活かされていますね。一つは「安全コンセプトの立て方」の部分です。自動運転では安全論証という考え方が必要になります。何か安全を脅かす事象が起こった場合、その原因や責任をどこに置くかなどに対して、あらかじめ根拠をもって設計しておくというものです。これは、あしらせを利用する視覚障がい者と我々、それぞれの役割を明確にする際に役に立ちました。

例えば、Google マップを使っていて事故に遭ったとしても、それはGoogle側の責任ではなく、利用者の責任として扱われますよね。それと同じく、我々は「あしらせは安全デバイスではない」という定義づけをしています。視覚障がい者自身で安全に対する情報は能動的にとってもらう、道順などのナビゲーションに関してはあしらせから受動的に情報を得てもらう、という考え方です。

——他にも自動運転の技術を採用している部分はありますか?

IMU(慣性計測装置)というセンサーの技術が役立っています。モーションセンサーを使って足の動きや軌跡などのデータを算出し、GPS情報と合わせることで、その人がどう動いているのかという誘導情報をつくる技術です。自動車の自動運転の領域ではローカライゼーションと呼ばれている技術ですね。この機能も、今年1月に先行販売開始したモデルに搭載しています。このように、我々の持っている知識や技術を必要に応じて入れ込みながら、今後も研究開発を行っていく予定です。

——自動車開発の経験以外に、あしらせの開発、課題解決に寄与したことはありますか?

やはり、視覚障がい者の方からの意見が重要でしたね。普段、視覚で多くの情報を捉えている我々には、見えていないものが多いと気づかされました。初期段階では足の裏に振動を与える、いわば「点字ブロックを足の裏に入れる」というコンセプトで考えていたのですが、当事者からすると「道の上にある点字ブロックや段差を感じられなくなる」「一箇所の振動が足裏全体に伝わってしまって分かりづらい」などの指摘がありました。そういった意見から、手や顔まわり、白杖など、視覚障がい者の安全情報を取得するための視覚や聴覚が集まる部分への振動は避けようということになり、試行錯誤の末、足の甲や踵という部分に振動を与えることでのナビゲーションに着地しました。

従来サービスとの違いは「直感的に情報を得られる」こと

——自動車開発の経験や、視覚障がい者の方々の声を集約して開発されたあしらせですが、実際にはどのような特徴があるのでしょうか?

あしらせは靴に装着することで、振動モーターのついたベルトが踵と足の甲を覆う形になります。まず、目的地を設定後、視覚障がい者が歩行する際にまず確認しなければいけないのが、「自分の体をどちらの方向に向けて歩き出せばよいのか」ということです。あしらせは前後左右、いずれかの部分を振動させることで、体を向けるべき方向を教えてくれます。実際に歩行を開始してからも、直進するときは足の前方、右に曲がるときは右足の側面、左に曲がるときは左足の側面が振動します。曲がる場合、曲がり角までの距離によって振動テンポが変化するので、「もうすぐ右に曲がるんだな」ということを直感的に理解できるのです。もちろん数日の習熟は必要ですが、この「直感的に情報を得られる」という部分が、あしらせの大きな特徴ですね。

ナビゲーション情報を直感的に得られることは、視覚障がい者が安全に向ける意識のキャパシティを広げることにもつながります。先ほど、「あしらせは安全デバイスではない」という話をしましたが、間接的に安全性の向上に寄与できるデバイスであると考えています。

——これまでの障がい者向けのプロダクトとの大きな違いはなんでしょうか?

これまでのプロダクトの多くは、点字ブロックのようなインフラ側にアプローチしていくものがほとんどでした。あしらせは、個人に対してより多くの情報がとれるスマホを媒体にした、インフラに頼らないプロダクトである点が大きな違いだと考えています。ただ、この部分の違いだけでいえば、昨今のさまざまな障がい者向けプロダクトにおいても共通することかもしれません。

——こと視覚障がい者向け、という点においてはどうでしょうか?

視覚障がい者向けという部分でいえば、これまで歩行支援系のプロダクトは聴覚を使用させるものが多い傾向にありました。あしらせのような、足にアプローチしたプロダクトはあまりないですし、振動で触覚を利用してコミュニケーションするデバイスもこれまでなかったのではないでしょうか。

足への振動にこだわった理由は、視覚障がい者が安全確認に使っている感覚のほとんどは聴覚であるという事実からです。聴覚にあらゆる情報を得る役割を集約させてしまうと、どうしても安全確認のほうに向く意識が低下してしまいます。視覚障がい者が安全確認に使うためのインターフェースを阻害せず、本来持っている安全能力を最大限に活かして歩行してもらえることが、これまでとの大きな違いであり、特徴ですね。

——現状、あしらせのターゲットはどのような方々ですか?

「あしらせは安全デバイスではない」という前提があるので、空間認知や安全確認がある程度自分でできる、単独歩行が可能な視覚障がい者がターゲットです。弱視の方、盲導犬を連れている方などですね。全盲であっても先天性の視覚障がい者のなかには白杖の反響で空間認知をできる方などもいて、想像以上に歩くのがうまいです。そういった方も対象に含まれます。

日本から新興国へ。Ashiraseが見据える今後の展望

——今後、単独歩行が難しい視覚障がい者など、現状のターゲットではない方に向けてプロダクトを開発していく予定はありますか?

もちろん、自社で機能を研究開発したり、障がい物検知機能があるプロダクトと組み合わせたりと、ターゲットとなる視覚障がい者の枠を広げるためのアプローチは必要だと考えています。しかしどちらかといえば、今は海外の先進国、ひいては新興国にあしらせを届けていくことを優先したいですね。特に新興国は医療の発展が遅く、指数関数的に視覚障がい者が多い傾向にあります。非常に規模が大きい市場なのです。あしらせは振動でナビゲーションする、インフラに頼らないプロダクトなので、新興国の歩きにくい道や点字ブロックのない道でも機能します。新興国と非常に親和性が高いプロダクトであると考えています。

——あしらせのアップデートに関して、何か展望はありますか?

視覚障がい者一人ひとりに対してのホスピタリティを上げていくアップデートを想定しています。視覚障がい者が持っている、あらゆる課題を解決するための機能を追加していき、利用者が自分に必要な機能だけを課金して利用できるというイメージです。あしらせというデバイスをベースにしたSaaS型サービスですね。あしらせを展開する市場は、視覚障がい者を対象とするニッチな市場のように思えるのですが、ホスピタリティを向上させ一人当たりのLTVを高くすることで、市場を拡大できると考えています。

——市場の拡大という観点では、健常者でも使えるユニバーサルデザインなプロダクトを展開することも視野にはあるのでしょうか?

のちのちはやりたいと考えていますが、最初の段階から「健常者も使える包括的なものを」というプロダクトの展開は今のところ考えていません。ストローやライターなどのように、これまでに障がい者向けのプロダクトで健常者にも広まったものも、最初からユニバーサルデザインを意識して、健常者にも広めることを想定したものではなかったはずです。まずは視覚障がい者に向けたプロダクトの開発やビジネスを第一優先にしていきたいですね。

——まずは視覚障がい者が抱える深い課題の解決が重要、ということですね。

そうですね。そもそも事業のスタートも、我々が持っている自動車開発の技術を活かしたいというディープテック的な考えからではなく、視覚障がい者と歩行の間にあるディープイシューを解決したいという考えから始まったものです。このディープイシューを、我々があしらせというプロダクトを使って解決していくことで、視覚障がい者の歩行ナビゲーションだけではなく意識の部分にもアプローチできると感じています。

例えば、あしらせは安全デバイスではありませんが、歩行を振動でナビゲーションすることで、視覚障がい者が改めて自分の安全確認を意識するきっかけになると思っています。「周囲の人に視覚障がい者であることを認識してもらう」ことで安全を確保するといった、自分の安全を周囲に委ねるような方法ではなく、自分自身でより安全確認に対する注意を払うことができる。そうなれば、視覚障がい者が自立的に生きていくことにも寄与できると考えています。
千野 歩
株式会社Ashirase 代表取締役

2008年から本田技術研究所にて電気自動車や自動運転の制御エンジニアとして研究開発に従事。2018年より、親族の事故をきっかけに「あしらせ」の開発を開始。2021年4月ホンダを離れ、株式会社Ashiraseを創業、代表取締役に就任。

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