
東京メトロがMaaSのハブに。「my! 東京MaaS」が始動
2020/3/25
東京地下鉄株式会社(以下「東京メトロ」)は、鉄道、シェアサイクル、タクシー、コミュニティバス、航空等の多様なモビリティやサービスと連携し、東京における大都市型MaaS(Mobility as a Service)の取組み「my! 東京MaaS」を開始すると発表した。
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具体的な取組みとして、まずは2020年7月に東京メトロアプリをリニューアルし、マルチモーダルな経路検索機能を実装する。これにより、鉄道に加え、シェアサイクルやタクシー、コミュニティバスを含む経路検索ができるようになる。さらに、2020年度下期以降には、「移動のしやすさの追求(エレベータールート検索)」「健康応援」「ビジネス加速」「東京を楽しむ」等の取組みを推進し、東京の移動に新たな価値を共創するとのことだ。
■大都市型MaaS「my! 東京MaaS」のコンセプト
これらの取組みにより、多種多様な価値観と文化があふれる東京に集う一人ひとりの移動・ビジネス・生活を支え、都市の活力を高めるとともに、SDGsの達成(持続可能な社会の実現)につなげるとのことだ。
■東京メトロが目指す「大都市型MaaSの全体像」(パーソナライズド・リアルタイム)
■東京における大都市型MaaSネットワークの形成(更なる稠密性・連続性の追求)
■2020年7月、「東京メトロアプリ」リニューアル
■「my! 東京MaaS」を通じて目指す将来像(新たな移動価値の共創)
「移動のしやすさの追求」では、エレベータールート検索の導入に向け東京都交通局と連携するとともに、「JapanTaxi」アプリを提供するJapanTaxi株式会社、「S.RIDE」を提供する みんなのタクシー株式会社と連携する。また、全日本空輸株式会社と旅行・出張時の移動における安心提供で連携し、さらにプログレス・テクノロジーズ株式会社と共同で検証を進めている視覚障がい者向け駅構内ナビゲーションシステム「shikAI」との連携を模索するなど、デジタル面からもバリアフリー化に向けた取組みを推進する。
・取組み(2)「健康応援」
「健康応援」では、パーソナライズド検索の一環で新たに開発する「ひと駅歩く検索」において、「dヘルスケア」を提供する株式会社NTTドコモや、「あるく保険」を提供する東京海上日動あんしん生命保険株式会社と連携する。株式会社ドコモ・バイクシェアとは、ひと駅シェアサイクルに乗る「ひと駅サイクル検索」の導入について共同で検証を進める。
・取組み(3)「ビジネス加速」
「ビジネス加速」では、日本マイクロソフト株式会社、株式会社MaaS Tech Japanと、Outlook予定表の空き時間を踏まえた移動提案の取組みについて、富士ゼロックス株式会社と共同で提供する個室型ワークスペース「CocoDesk」とも連動させながら、共同検証を進める。
・取組み(4)「東京を楽しむ」
「東京を楽しむ」では、沿線地域・地元産業と連携して、MaaSの機能を活用した特設サイトを開設する。魅力発信やデジタルクーポンの提供に取り組むとともに、東京都交通局や「HELLO CYCLING」を提供するOpenStreet株式会社、台東区循環バス「めぐりん」と経路検索で連携し、回遊性を高める。また、他エリアへも展開し、より外出したくなる東京を目指すとのことだ。