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脳神経科学とITを組み合わせた「ブレインテック」のカオスマップが公開 市場規模は2024年に5兆円という試算も

脳科学、ニューロサイエンスとも言われる“ブレインテック”関連事業を推進している株式会社メディアシークは、「ブレインテック カオスマップ2020」を作成し、2020年5月13日に公開した。
「ブレインテック カオスマップ2020」は、ブレインテック関連市場を“BMI、BCI、センサー”、“教育、スポーツ”、“睡眠、音楽、瞑想”、“働き方、生産性”、“ヘルスケア”、“ニューロマーケティング”、“エンタメ、コンテンツ”、“研究開発、実証実験”といった注目の8領域に分類、合計で45の企業・サービスを掲載している。
出典元:プレスリリース

■ブレインテックとは

ブレインテックとは、脳神経科学とITを融合させ、脳波などから脳の状態を分析することで、より良い睡眠や効率的な学習などにつなげるサービス。近年各国が脳の全容解明を掲げて脳神経研究を後押ししていることもあり、脳の各部位の働きや脳のネットワークについて分かってきた。

ブレインテックは、脳波や脳血流、あるいは瞳孔の動きなどから脳の状態を「見える化」し、その状態に基づいてトレーニングを行ったり適切な刺激を脳に与えたりすることができる。能力向上だけでなくヘルスケアの分野ではアルツハイマー病などの脳疾患の治療につながることも期待されており、ブレインテックの市場規模は三菱総合研究所の試算によると2024年には5兆円規模になるとの予測もある。

■カオスマップ作成の背景

ブレインテックが伸びてきた背景にはアメリカ、中国、EUなどが進める脳科学研究の大幅な進歩がある。その研究成果を受けて、大企業を含め様々な企業が新しいサービスの研究、開発を行っている。脳に関わるサービスということで、ヘルスケアからエンタメに至るまでそのサービス分野は多岐にわたる。今回、日本企業を中心に海外の有名企業も押さえながら、ブレインテックに取り組む企業のカオスマップを作成したという。

■ブレインテックの中でも注目度の高い分野

1) 教育・スポーツ
計測した脳の状態を映像や音で分かりやすく伝えるニューロフィードバックという技法がある。センサー技術が発達し病院に行かなくても手軽に脳波や脳血流を計測できるようになったことで、ニューロフィードバックを教育やスポ―ツで能力向上トレーニングに活かすことができるようになった。

また、脳の特定部位に電気刺激を与えることで脳の可塑性に影響を与えて学習効率を上げるといったサービスもあり、これらをアメリカのオリンピックチームやプロスポーツチームが練習に導入しているという事例もあるため、注目が集まっている。

2) 睡眠・音楽
睡眠の分野は、スマートウォッチによる眠りの質のトラッキングや、より快適な眠りのために快適な温度に自動調整するスマートベッドなど興味深い製品が多く出ているが、ブレインテックと非常に相性が良いと言える。脳波を計測すれば簡単に眠りのステージが分かるため、より良い睡眠のためのアプリと連動する脳波計デバイスが注目されている。音楽についても、音楽が脳に与える影響の研究は多くあり、また音楽は脳に刺激を与える最も簡単な方法の一つということで、注目を浴びている。

3) ヘルスケア
規模は最も大きいものの、医療まで踏み込むとどうしても時間がかかってしまうため、今後成長が期待できると言えそうだ。脳に電気刺激や磁気刺激を与えることで記憶力が回復したというような研究は増え続けているので、これらの研究に基づく製品が日本に登場するのも時間の問題と思われる。

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