国立がん研究センター東病院、手術室常設型VRライブ配信システムを導入

株式会社ジョリーグッドは、自社で開発した手術室常設型VRライブ配信システム「オペクラウドVR」が、国立研究開発法人国立がん研究センター東病院に導入されたと発表した。

東病院の医療機器開発センターは、医療機器開発を目指す企業や研究者向けに臨床現場体験を提供することを目的として、実際に行われているがん治療手術を、執刀医目線の360度VR体験でリアルタイム配信するサービスを開始する。

■応えきれない見学ニーズに失われていたイノベーションの機会

臨床現場観察では、スペースや提供する医療の特性のために、医療機器開発企業やアカデミアなどの人材が見学する機会が得られにくいという課題があった。また、これまで行っていた2D映像での手術視察では、見たいポイントを自由に選択できず、執刀医の手元と同時に助手の動きや機器情報などの手術環境全体を確認することはできず、研修・研究に必要な情報を得ることは困難だった。

■手術室常設型VRライブ配信システム「オペクラウドVR」とは

オペクラウドVRは、熟練医師やベテラン看護師、メディカルエンジニアなど治療現場のスタッフの視野を、常設された高精度360度カメラでライブ配信し、同時にデータ蓄積管理を行う統合システムソリューション。オペクラウドVRは、手術室に入ることなく、ベテラン医師の技を術者目線で一斉にVR体験が可能となり、医師や医大生をはじめ、医療機器開発に関わる研究者へ向けて、臨床現場観察の機会を提供することを可能にする。

<導入メリット>
1. 執刀医の360度視野をそのままライブ配信
2. 見学希望者の受入人数を拡大
3. 執刀医の立ち位置と全スタッフの動きを確認できる
4. 機器の配置や手術中の測定情報も確認可能
出典元:プレスリリース

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