ファイナンスアプリ市場の最新動向が発表 コロナ禍の影響で日本では利用時間が85%増加
2020/5/28
App Annie Japan 株式会社は、アプリ市場データプラットフォーム「App Annie Intelligence」のデータから、世界全体や日本のファイナンスアプリ市場における最新動向を公開した。
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■ファイナンスアプリのコロナ前後最新動向。コロナ禍の影響で利用時間が最大90%増加
2019年、全世界のファイナンスアプリのセッション数は過去最高を記録し、2017年の約2倍となる1兆回を超えた。消費者がお金の管理にアプリを使うようになったことで、セッション増加率は約35〜40%伸びている。市場ごとで特に目覚ましい発展を遂げたのは、115%増加のインドネシア、95%増加のインドなど発展途上の市場。30%増加のドイツや日本、15%増加のフランスのような成熟市場は、前年比で健全な増加を示している。
ファイナンスアプリの中でも、特にフィンテックアプリが世界でユーザー基盤を拡大している。各国のファイナンスアプリトップ10における、フィンテックアプリと銀行アプリの月間アクティブユーザー数の成長率をみると、フィンテックアプリはユーザー規模が20%拡大したのに対し、銀行アプリは15%の増加に留まっている。
<2020年〜コロナ禍の動向〜>
世界9カ国(中国、米国、韓国、日本、ドイツ、英国、スペイン、フランス、イタリア)のファイナンスアプリの平均利用時間について、2019年12月29日週の1週間と、2020年3月および4月(〜4月18日)のピーク週を比較したデータをみると、最も増加率が高かったのは韓国で、3月29日週が最も多く、90%利用時間が増加するという驚異的な成長を見せている。韓国に次いで日本も、3月1日週が最も利用時間が多く、85%の増加率を記録。米国は4月5日週が最も多く、55%利用率が増加した。
■米国では経済不安が引き金となり、株取引アプリの利用率が急増
上記の期間中のうち、利用時間が最も多いアプリランキングの第1位は、手数料なしの株取引ができることから近年利用者が増加している「Robinhood」だった。消費者の利用目的としては、必ずしも投資や取引を行っているだけではなく、株式・金融市場や、仮想通貨、企業などの動向を確認するためにアプリを利用をしている可能性もある。