紙のQRコードで不正転売を防止できる入場認証機能がローンチ 「非接触」「紙チケット」「オフライン」「不正防止」を実現
2020/6/4
playground株式会社は、紙のQRコードなのに不正転売や偽造による不正入場を99%検知できる「MOALA QR」をローンチした。「MOALA QR」は一般的なQRコードに独自開発の生体認証技術を組み合わせることで、「非接触」「紙チケット」「オフライン」「不正防止」の要件を満たした、専用端末不要な独自入場認証機能だ。本機能を活用することで、スマホを持っていない来場者でも使えて、不正も防止できる非接触なチケットが求められるwithコロナ時代のイベントにおいても、来場者の利便性を損ねず、興行主としても低い負荷で各種感染拡大予防ガイドラインに沿った入場管理が行えるようになる。
■「MOALA QR」の開発背景
これまで様々なイベントでチケットの不正転売や偽造対策をするために、スマホを利用した電子チケットや生体認証の導入が進められてきた。しかし、従来型の電子チケットには「①スマホを持ってない人が使えない」「②通信環境が必要」という課題があり、生体認証には「③設営負荷の高さ」「④生体情報の漏えいリスク」という課題があった。
そこで同社は、これらの課題を解決し、スマホを持っていない高齢者や若年層への対応が必要なスポーツ/遊戯施設や、安定した通信環境の整備が困難な野外フェスや大型ドーム公演、地下イベントなど、従来紙チケットを使わざるを得なかったイベントにおいても、非接触で不正転売や偽造が抑止できる「MOALA QR」を独自開発したとのことだ。
■「MOALA QR」の主な特長
1.【非接触】来場者がゲートでQRコードをかざすだけで認証可能
本機能は事前に配布するQRコードと顔を使った認証だ。当日は、来場者がゲートにQRコードと顔を同時にかざすことで認証できるため、現場スタッフや読み取り端末などとの接触をせずに入場することができる。
2.【紙チケット】 QRコードだから紙印刷で持参可能
QRコードは専用ページに顔情報を登録することで発行され、当日は紙印刷やスクリーンショット画像を持っていく。紙媒体で持参できるため、スマホを持っていない人でも気軽に利用できる。
入場ゲートにiOSアプリがインストールされたiPad/iPhoneを設置するだけで入場管理ができる。オフラインでも稼働するため、通信環境の整備は必要ない。
4.【不正防止】本人以外の入場を検知できる
非公式の転売やチケットの偽造など、本人以外による来場が行われた場合の99%を検知。アラートをあげて不正な入場を阻止する。
5.【セキュア(生体情報は非保持化)】生体認証技術に内在していたセキュリティリスクを最小化
本認証機能はサーバー、入場管理端末、ユーザー端末、QRコードなど、いずれの媒体にも生体情報を保持せずに機能するため、従来の生体認証技術に内在していた情報漏えいリスクを気にせず、利用できる。
■「MOALA QR」の入場イメージ
②来場者は事前に受け取ったQRコードと顔をiPadにかざす。
③認証が成功すると画面が緑色に変わり、認証に失敗すると画面が赤色に変わる。
※QRコードはデンソーウェーブの登録商標です