カシオ、パソコンやタブレットで関数計算やグラフ描画ができる「数学学習ツール」を提供開始
2020/6/11
カシオ計算機は、パソコンやタブレット上で関数計算やグラフ描画ができるオンライン学習ツール「ClassPad.net」を、2020年6月9日より提供を開始すると発表した。また、新型コロナウイルス感染拡大防止により需要が高まっているオンライン授業にも利用できるよう、「ClassPad.net」のすべての機能を2020年8月31日まで無料で公開する。
同社は電卓のリーディングカンパニーとして、年間2,000万台以上の関数電卓を全世界に出荷している。関数電卓の開発で培ってきた計算エンジンをソフトに応用し、2018年より海外向けに「ClassPad.net」英語版の提供を開始。eラーニングが進む北米などでオンライン授業やウェブ試験に組み込まれ、数学教育に活用されているという。グローバルにSTEAM教育(Science, Technology, Engineering, Arts and Mathematics)への注目が集まるなか、国内でもプログラミング教育が必修になるなどといった動向を背景に、今回ポストコロナを見据えオンライン授業や学習でも利用できるよう日本語版の公開を開始したとのことだ。
■「ClassPad.net」の機能例
一次関数や二次関数だけでなく、三角関数、指数関数、対数関数など、様々な関数をグラフ化。スライダー機能では、式中の係数の変化によってグラフがどう変わるかを表示する。
2つの要素(x,y)からなるデータ群を散布図としてxy平面に表示。2要素に相関関係があるとき、回帰直線を示すなど、データの傾向を分析。また、同一ディスプレイ上に複数のグラフや表を表示し比較もできる。
三角形の内角の和や、三角形の合同条件など、様々な初等幾何学の定理や問題を検証。また、フリーハンドで入力した図形をデジタル化するため、簡単に作図ができる。図形の形状を変化させれば、それに伴い、辺の長さや頂点の角度、面積などを自動的に算出する機能も備えている。