医師によるオンライン医療相談サービスの相談件数が昨年末より約4倍に増加 50代以上の利用増が顕著に
■分析結果のサマリー
・新型コロナウイルスに関連した健康相談は依然としてあるものの、利用者の多くが日常的な健康不安の解消にオンライン医療相談を活用している。
・5月に入ってからは、在宅勤務の長期化に伴う心身の不調や、マスク着用や消毒液の使用などの感染症対策を起因とする相談が整形外科や皮膚科で多く見受けられた。
・経営者・人事担当者からは、緊急事態宣言が解除されたことに伴い、在宅勤務の解除方針や職場環境の整備、出社ルール検討時の不安を、医師に相談する傾向が見られた。
■相談内容の概要
・2019年12月と比較して2020年5月の相談件数は約4倍に増加。
・新型コロナウイルス関連の相談は見られるものの、日常の健康不安への相談での活用が拡大している。
相談者の属性について
・相談者の男女比は女性の比率が約6割を占めており、昨年から大きな変化はない。
・年代別では、幅広い年代に使われているが、40代、50代の中年層の相談比率が半数を占め、比較的高い年齢層からの相談が多い傾向にある。特に、50代以上の利用増が顕著。
・2019年12月、5月のいずれも、内科、皮膚科、整形外科の相談割合が多く、全体の約半数を占めた。
・直近では在宅勤務やマスク着用、消毒液の使用等の感染症対策に起因する、皮膚科・整形外科への健康相談が増加傾向にある。