「IoT宅配ボックス実証プロジェクト」の最終結果が公開 再配達率が41.7%から14.9%に減少

株式会社LIXIL は、東京都江東区・江戸川区で進めている『IoT 宅配ボックスによる再配達削減「CO2削減×ストレスフリー」実証プロジェクト』(期間:2019年2月1日~2020年3月31日)について、モニター調査を実施した。2019年11月1日~2020年2月29日の調査をまとめた最終結果では、IoT 宅配ボックスの設置により再配達率が41.7%から14.9%に減少した。それにより期間中、約178時間の宅配事業者の労働時間削減、約379kgのCO2削減(杉の木約27本のCO2吸収量に相当)に貢献したとのことだ。

このプロジェクトでは、外出先からでも配達確認や応答ができるIoT 宅配ボックスを、東京都江東区・江戸川区の戸建住宅を対象とした約100世帯に無償で設置し、再配達の削減によるCO2の削減効果やユーザーのストレスの変化などを検証してきた。今回はこれらの検証に加えて、宅配事業者やクリーニング店と協働で、QRコードでパスワードを取得することでユーザーの応対がなくても複数の荷物を投函できるサービスや、クリーニングの集配サービスなど、IoTを活用することで可能となる新たな社会サービスの実現性についても検証した。

■IoT 宅配ボックス 宅配実証プロジェクト 最終結果の要点

モニターに実施したアンケート調査
1. ほぼすべてのユーザーにおいて、受け取りに関する「ストレスの改善」がみられた
2. 約8割のユーザーがIoT 機能について便利さを感じ、荷受け通知などIoT機能を頻繁に使ったユーザーほど再配達削減に貢献している傾向に
3. 半数以上のユーザーが、節電・エコバッグの利用など環境問題を意識した行動が増えた
4. QRコードを使った複数の荷物の受け取りについて、「自分で解錠する手間が省ける」など、6割のユーザーが魅力に感じている
5. クリーニング集配サービスについて、「お店に行く時間を減らせる」などサービス利用者全員が便利に感じている
出典元:プレスリリース
関係者の声 (一部抜粋)
【江東区】:「再配達削減によるCO2 排出削減量を分かりやすく実感できたことが、次のステップである環境問題を意識した行動の増加に繋がった」「家庭や職場での取り組みを広げていただけることが期待できる」
【江戸川区】:「住民への環境意識の動機づけや向上に繋がったことを高く評価」「再配達削減に寄与する製品をさらに安価で便利にするなど利用者ニーズに沿ったものへと発展させ、普及を加速していただけることに期待」
【佐川急便】:「“ボタン操作がすごく簡単だった”などドライバーの 負荷軽減につながった」「セキュリティのしっかりした宅配ボックスが付いていると、ドライバーにとっても安心」
【アクティーズ】:「クリーニングがより“家での洗濯”に近づいた」「接客に厚みを持たせることで、お客さまにはより安心してこのサービスを使っていただける」

調査概要
調査方法:アンケート調査
対象エリア:東京都江東区、江戸川区
調査対象:東京都江東区、江戸川区の戸建て住宅を対象とした約100 世帯(最終アンケート回答:97 世帯)
調査実施期間: 2019年11月1日~2020年2月29日 (※プロジェクトは、2019年2月1日~2020年3月31日)
主催:株式会社LIXIL(協力:江東区、江戸川区、佐川急便株式会社、日本郵便株式会社、株式会社アクティーズ)

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