「AIエンジニア」の転職状況を60万の求人票データから分析 年収、専門性、スキルなどの採用要件が明らかに

アスタミューゼ株式会社は、研究職、技術職、開発職、専門職などの理系プロフェショナルを中心とした採用プラットフォーム「転職ナビ」「SCOPE」を提供している。また最新技術や研究、特許情報、企業情報など世界最大級のイノベーションデータベースを活用し「2025年の成長領域136分野」「解決すべき社会課題105」を独自で定義。理系プロフェッショナルの採用を行う「転職ナビ」約400サイトおよび「SCOPE」に掲載されているアスタミューゼが保有する約60万件の求人データから「AIエンジニア」の採用要件を可視化した。

■AIエンジニアの平均年収 下限:495.6万円/上限:914.3万円

AIエンジニアの年収(下限)の平均は466.3万円で、最も比率が高いのは400万円~500万円(32.5%)、次いで500万円~600万円(23.8%)。この二つのボリュームゾーンで50%を超える。国税庁による日本の平均年収429.6万円と比較すると30万円以上も高い結果となった。
出典元:プレスリリース
また年収(上限)の平均を見てみると、914.3万円と非常に高い結果となった。最も大きい年収レンジは1000万円~1500万円で36.4%である。また900万円~2000万円以上で50%を超えており、各社、かなりの高い年収(上限)を定めており、採用ニーズが極めて高いことが分かる。またそれだけ市場に少ない希少人材であることが分かる。
出典元:プレスリリース

■AIエンジニアの募集職種:「ソフトウェア」を中心に、「自動車・輸送」「機械・電気」のメーカーまで

業種は「ソフトウェア・情報処理」で54.8%と群を抜いて多い結果となった。第二位は「自動車・輸送」28.6%。次いで「機械・電気」26.2%、「インターネット」23.8%と20%を超える。下記の結果を見てみると、ITテクノロジーの企業のみならず、日本のモノづくりを支えるメーカー企業の採用ニーズが高いことが伺える。また「医療機関」16.7%、「医療機器」4.8%が合わせると21.5%となり、医療業種も高い結果であった。
出典元:プレスリリース

■AIエンジニアの技術・スキル:多岐に渡る専門性とリーダーとしての役割

必要条件として頻出する単語を抽出し、上位からランキング化した。総じて見ると、プログラミング言語はPythonが35.0%とトップであったが、必要とされる言語も様々のようである。また「画像認識・画像処理」「音声認識・音声解析」「自然言語処理」など、業種によって技術ニーズは分かれているようだ。一方で「プロジェクトマネジメント」が14.6%であることからも、技術に加えて、リーダーシップやプロジェクトのリードといった能力も求められる。
出典元:プレスリリース

■募集企業の平均年齢36.4歳/事業規模は、大企業からベンチャーまで

AIエンジニアの募集企業の平均年齢は36.4歳と若い。企業規模は、従業員規模は平均1,896.2名、資本金は6,069百万円と、平均としては大企業が多いが、詳細を見ると中小企業からベンチャー、スタートアップまで幅広い。

<調査期間>
調査実施期間:2019年2月1日~2020年1月31日

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