コロナ禍の「食生活や健康意識」調査が実施 利用率は「フードデリバリー」22%、「テイクアウト」58%に
2020/7/10
株式会社マクロミルは、旬な情報や話題のネタについてアンケートを行い、ニュースレター「HoNote通信」として調査結果を届けている。今回のテーマは「食生活や健康意識」。新型コロナウイルスの感染拡大によって、政府は今までとは異なる生活パターン「新しい生活様式」を推奨している。このような中、生活者の食生活や健康への意識はどう変化したのか調査した。
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■緊急事態宣言の4月以降、自宅での食事頻度は若い年代ほど増加。20代では67%が「増加した」
■料理頻度も4月以降増加。増加した人のうち75%は、今後も頻度を維持
※1:「かなり増えた(22.1%)」と「やや増えた(27.8%)」の合計
■4月以降の利用率、「フードデリバリー」22%、「テイクアウト」58%。いずれの利用理由も、“外出・外食を控えていた” “準備が面倒”が上位だが、「テイクアウト」は“美味しさ”や“バリエーション”の充実も理由に
「フードデリバリー」の利用率は22%で、Uber Eats等の普及が進む「東京都」だけに絞ってみると利用率は31%で、全国よりも9ポイント高くなっている。利用した理由の上位は、「外食を控えていたから(44%)」「食事の準備が面倒だったから(40%)」「外出ができなかったから(30%)」「外出が面倒だったから(28%)」「クーポン・割引券があったから(21%)」だった。
「テイクアウト」の利用率は58%で、2人に1人以上が4月以降に利用したことになる。「テイクアウト」を利用した理由の上位は、「食事の準備が面倒だったから(46.8%)」「外食を控えていたから(41%)」「すぐに食べたいメニューがあったから(23%)」「自宅での食事にバリエーションが欲しかったから(19%)」「外出ができなかったから(17%)」となっている。
「フードデリバリー」「テイクアウト」ともに、外出や外食を控えていたことが利用理由の上位だが、「テイクアウト」の利用では、美味しさやバリエーションといった、自宅での食事をより充実させたいといった場合に利用されているようだ。
■自宅での食事で重視することは、「栄養バランスの良さ」が1位
1位は「栄養バランスの良さ」52%で、健康面を気にしている人が多いことがわかった。続いて2位が「料理や食事の準備の手軽さ」で50%、3位が「美味しさ」で47%だった。一方、数年前からテレビなどでも“SNS映え”が話題だが、「彩りや盛り付け等の見栄え」を重視する人は8%、「SNSで映えること」を重視する人はわずか1%だった。自粛中の自宅での食事は“見栄えよりも、健康を重視“という人が多かったようだ。
■緊急事態宣言の解除後、健康意識がさらに高まった人は43%。「こまめな手洗い・うがい」や「食事」「睡眠」「運動」が上位
健康意識が高まっている人に、どのような取り組みをしているか聞くと、最多が「こまめな手洗い・うがい」(69%)で、続いて健康において基本となる「食事」「睡眠」「運動」が続いた。
※3:「かなり高まっている(11.9%)」と「少し高まっている(30.6%)」の合計
調査主体:マクロミル
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20~69歳の男女(マクロミルモニタ会員)
割付方法:平成27年国勢調査による、性別×年代の人口動態割付/合計2,000サンプル
調査期間:2020年6月15日(月)~2020年6月16日(火)