「動画配信ビジネス市場」の調査が実施 有料の動画配信サービス利用率は21.5%、利用サービスは「Amazonプライム・ビデオ」が突出
2020/7/15
株式会社インプレスのシンクタンク部門であるインプレス総合研究所は、動画配信ビジネス市場の動向を調査し、動画配信に関する調査結果を発表した。
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■外出自粛期間に「無料の動画を見る」が増えた人が「テレビ番組を見る」が増えた人を上回る
■ネット動画をよく視聴する人が大幅増加、DVD視聴は減少
昨年調査時点から上位の順位の変動はないが、「動画共有サービス」「無料の動画配信サービス」「有料の動画配信サービス」などインターネット上の動画の利用が大きく伸びている。本調査の実施が2020年5月下旬ということもあり、外出自粛により動画に対する需要が高まったことや、各サービスから在宅支援のために数多くの良質な動画が無料で提供されたこと、一般消費者の可処分時間の増加などが大きな要因となっていると見られる。
一方で、性年代別に見ると、男性10代、男性20代、女性10代ではYouTubeに代表される「動画共有サービス」が最も高い比率となっており、「リアルタイムのTV番組」や「録画したTV番組」を上回っている。昨年は、男性10代だけが「動画共有サービス」が最も高い状況だったが、本年の調査では、男性20代、女性10代にまで広がった結果となっている。
■有料動画配信サービスの利用率は4.3ポイント増の21.5%に
■Amazonプライム・ビデオが突出、NetflixとU-NEXTが躍進
■有料動画配信では「洋画」や「邦画」、無料動画配信では「日本のドラマ」、動画共有では「音楽」
■動画共有やSNSの動画が上位、TVer 、GYAO!、ABEMAが続く
映像・動画全体の視聴状況と有料動画配信サービスの利用率調査
調査対象 :NTTコム リサーチの保有する消費者モニター
有効回答数 :24,660サンプル
サンプリング:性年齢階層別インターネット利用人口構成比(総務省 通信利用動向調査)に可能な限り整合するように抽出。集計は、年代により回収率が異なっており母集団との乖離がみられるため、性年齢階層別インターネットの利用人口構成比に整合するように比重調整(ウェイトバック)を行った上で分析
調査手法 :PC上でのウェブアンケート
調査期間 :2020年5月18日~20日
動画配信サービス利用者の利用状況調査
調査対象 :上記の映像・動画全体の視聴状況と有料動画配信サービスの利用率調査にて、以下の回答をしたもの
・3か月に有料動画配信サービスを利用していると回答した者
・無料動画配信サービスをよく視聴すると回答した者
・動画共有サービスをよく視聴すると回答した者
有効回答数 :1654回答
うち、
・有料動画配信サービス利用者1085回答
・無料動画配信サービスをよく視聴する利用者781回答
・動画共有サービスをよく視聴する利用者1032回答
※上記の「映像・動画全体の視聴状況と有料動画配信サービスの利用率調査」で得られた性年代別利用者構成にできるだけ整合するように抽出。
調査手法 :PC上でのウェブアンケート
調査期間 :2020年5月22日~26日