PwCあらた、被監査会社のシステムから会計データを自動抽出し、セキュアなデータプラットフォームに連携する取り組みを開始

PwCあらた有限責任監査法人(以下、PwCあらた)は、2020年7月より、PwCが開発した「Extract」を用い、被監査会社のERP(統合基幹業務システム)から会計データを自動抽出し、PwCのセキュアなデータプラットフォームにデータを連携する取り組みを開始したと発表した。約20社が導入を検討し、既に導入中・導入済みの6社を含め、10数社と秋までの導入を見据えて準備を進めているという。

これまで、被監査会社においては、PwCあらたからのデータ提出依頼を受け取った後、依頼に基づいた抽出条件をもとに手動でデータ抽出を行い、PwCあらたの依頼フォーマットに加工してデータをPwCあらたに送信する必要があった。PwCのExtractはこれらのプロセスを自動化することができる。既に導入済みの被監査会社ではExtractを用いて一部のプロセスの自動化を実現しているとのことだ。
出典元:プレスリリース
接続方法については、PwCあらたのPCにExtractをインストールして被監査会社のERPからVPN接続でデータを取得する方法や、被監査会社のPCにExtractをインストールして被監査会社のシステム/DBにVPN接続してデータを取得する方法など、被監査会社の状況に応じて6つのインストールオプションを用意しており、いずれも安全なデータ抽出を行うためのさまざまなセキュリティ対応を行っているという。

Extractを用いて監査チームは被監査会社のシステムに接続し、必要なデータを安全に取得し、セキュアな環境であるPwCのデータレイクに安全に格納することができる。これまでデータの取得は手作業で実施されていた上、監査チームによってそのやり方もさまざまであったため、PwCあらたと被監査会社の双方にとって膨大な時間を要する複雑な作業となっていた。

Extractはデータの抽出プロセスを自動化する。また、被監査会社のデータに対して一定水準以上のセキュリティを担保し、抽出のプロセスを最初から最後まで保護する。読み取り専用の接続方法によって、データは暗号化・圧縮され、データは安全なデータパッケージに書き込まれる。抽出時の暗号化に加えて、業界標準の安全な転送プロトコルを使用して、PwCのデータセンターのストレージを保護する暗号化が送信中も継続される。

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