日立システムズ、全国の中学・高校からの「オンライン企業訪問」を受付開始 「職場見学」や「製品体験」も映像で疑似体験へ

株式会社日立システムズは、社会貢献活動の一環として、全国の中学校・高等学校からの「オンライン企業訪問」受付を開始すると発表した。これまで対面で実施してきた企業訪問を「Web会議システム」の活用によりオンライン化することで、日立システムズの本社を訪問することなく、学校の教室から企業訪問を実施できる。「職場見学」や「製品体験」などについても映像を通じて疑似体験することが可能になる。

■背景

日立システムズでは、社会貢献活動「人づくり」の一環として、中学生・高校生向け企業訪問プログラムを次世代の人材育成と位置づけ、これまで本社での訪問に対応する実施形態で、2011年から延べ272校、3,426人の生徒にキャリア学習の機会を提供している。

本取り組みは、日立システムズの事業や存在意義のほか、従業員の業務内容などを紹介し、対話を通じて生徒に「社会との関わり方」や「働くことの意義やよろこび」を伝えることでキャリア形成の一助とし、次世代を担う若手人材の育成に寄与しているという。昨年度までに企業訪問を実施した学校への調査では、「学ぶことや働くことの意義を理解することで、職業観・勤労観が養われる」、「初めてITに興味を持った生徒も多い」などの回答があり、本取り組みの効果を実感するとともに、IT人材の育成にもつながっていると考えているとのことだ。日立システムズの企業訪問はクチコミで人気が広がるなどして来訪する生徒数は年々増加しており、昨年度は130校、1,585人の生徒にキャリア学習の機会を提供したという。一方で、新型コロナウイルスの影響により、安全・健康第一の観点から企業訪問の延期や中止が相次いでおり、2020年9月までに予定していた100校以上の予約がすべてキャンセルになっている状況だとのことだ。
出典元:プレスリリース

■詳細

貴重なキャリア学習の機会が失われている状況を危惧した日立システムズは、このような環境下での新たな取り組みとして、全国の中学校・高等学校と日立システムズを「Web会議システム」で接続することで、企業訪問をオンライン化することとしたとのことだ。これにより、学校の教室にいながら実際に企業を訪問したような疑似体験が可能になるため、新型コロナウイルスの影響で軒並み延期・中止となっている企業訪問の機会を提供し、失われたキャリア学習の機会を補填する一助としていきたいと考えているという。

プログラムは、これまで実施してきた日立システムズの紹介、従業員による仕事紹介や本社オフィス内の見学、日立システムズが提供する製品やサービスの体験に加え、今回のオンライン化により、来訪する学校の地元支社や全国のデータセンター、コンタクトセンターなど、日立システムズの他の拠点とも連携することが可能となる。また、従来は90分から120分の間でプログラムを組んでいたが、新型コロナウイルス感染防止に伴う臨時休校期間の長期化による影響で十分な授業時間を確保できないという学校現場へ配慮し、授業時間に合わせて最短40分からのオンライン用プログラムが用意されている。

今後、日立システムズは、当初の企業訪問の予定が延期・中止となった学校へのフォローアップを実施するとともに、オンラインによる企業訪問の対応を月間10校程度計画しているという。また、ニーズの掘り起こしを行い、希望する学校には新型コロナウイルスの収束後もオンラインでの企業訪問を実施していく予定だ。さらに、場所を限定しないというオンラインの特性を生かし、複数校同時接続などによる異なる学校の生徒同士が交流できるプログラムなども準備していく予定だという。

■企業訪問対応の流れ

出典元:プレスリリース

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