「リモートワークに役立つSaaSカオスマップ2020」が公開
2020/8/27
株式会社wibは、コロナ禍において企業のテレワーク導入や業務の効率化・クラウド化が加速する中、実際にどのSaaSがどの程度利用されているのか、またSaaS導入における課題は何なのかを明らかにする為、サーベイを実施。また、その結果からSaaSの各分野におけるコンテンツ普及率を可視化すべくカオスマップとしてまとめ、公開した。
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■90%の企業がチャット・グループウェア・オンライン会議SaaSを導入
各分野の中でシェアが大きく目立ったのは、チャットツールではTeamsが利用率46%、グループウェアではOffice365が利用率57%、オンライン会議ではZoomが47.6%。IT・スタートアップ業界では導入の多いSlackは17.6%、同様に利用率が高いと想定していたG suite利用率は8%にとどまり、全体としてはマイクロソフト関連サービスの利用率の高さが伺えた。
■80%以上の企業がSaaS導入したもののうまく使いこなせていない
・SaaSの機能が多すぎて使いこなせない
・社員のITリテラシーが低くて使いこなせない
・既存システムとの連携・相性が悪くて使いこなせない
特に導入がうまくいっていないSaaSツールとしては、営業サポートツール(Sales Force、Sansan等)、勤怠・労務管理ツール(ジョブカン、SmartHRなど)、会計ツール(マネーフォワード、楽楽精算)が上げられ、いずれも機能が多岐に渡り、効率的に運用するには他のツールとの連携が必要になってくるものとなる。
■上手に運用するコツは導入時から成功事例を意識すること
しかし、複数サービスの連携が上手くいっていると回答している企業においても、運用にあたっての課題として社員のITリテラシーが追い付いてないという実情も見えてきた。
こういった状況を避けるためには、ピンポイントで各サービスを検討・導入するのではなく、サービス導入の時点で、①既存システムや他サービスとの連携を踏まえた選定、②連携させたサービスを上手く活用する為の社内活用ルールを策定することなどがポイントとなるが、他社の成功事例やサービス連携のゴールイメージを踏まえた上での導入は難易度が高いと言えるという。