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ZOZO・東京大学ら、伝統工芸と先端テクノロジーを組み合わせた共同研究を開始

株式会社ZOZOテクノロジーズは、東京大学大学院情報学環筧康明研究室ならびに株式会社 細尾と共に、伝統工芸と先端テクノロジーを組み合わせたテキスタイルの開発に関する共同研究を開始したと発表した。

■本共同研究実施の背景

テキスタイルは、ファッションから住環境に到るまで生活に欠かせないものであり、さらなる利活用に向けた研究開発が続けられている。近年は特に、保温効果や抗菌機能などの材料面での進化に加え、回路等による電子的な機能を内包した、スマートテキスタイルと呼ばれる機能性テキスタイルが登場している。これらは新しいユーザーインタフェース、ヘルスケアツール、ファッションアイテム等への活用を含む多様な応用が見込まれているという。

本共同研究では機能面に加えて、テキスタイルの意匠面の革新に目を向ける。テキスタイルのもたらす機能に対して意匠を両立させること、そして新しい機能を用いることで可能になる意匠の開拓に挑戦する。機能と意匠が相互に連関する形での発展を具現化することで、スマートテキスタイルの生活へのさらなる普及を目指すとのことだ。

■期待される研究成果

本共同研究では、ZOZOテクノロジーズが有するファッションや先端マテリアル、テクノロジーとファッションに関する知見と、東京大学大学院情報学環の筧康明准教授の研究グループの素材やテクノロジーを活用したインタラクション技術と体験デザインのノウハウ、そして伝統的な西陣織の老舗でありながら、常に革新的なテキスタイルを開拓している株式会社 細尾3社の強みを生かした共同研究を行う。

西陣織は、長い歴史の中で獲得された洗練された意匠と高度な織技法を有しており、多様な素材や構造を掛け合わせていくことが可能だ。本共同研究では、材料やインタラクションなど様々な専門性を有する研究者、デザイナー、職人などを含めたチームで共創することで、西陣織をベースにしながら、環境変化やコンピュータによる制御に応じて動的に意匠や特性を変化させることができる新規の機能性テキスタイルを開発する。この活動を通して、ファッション、空間デザイン、ディスプレイなど既存の繊維材料のみでは困難な表現・応用領域を開拓する。

■今後の展望

開発したテキスタイルは、2021年の春に展示会形式での発表を予定しているという。本共同研究を通じて、伝統の美に加え、表現が拡張された意匠を織りなす新たなテキスタイルを開発し、新しいテキスタイルの価値創造に取り組む。将来的にはZOZOグループのブランドパートナーとの商品開発やスマートテキスタイルを用いた新しい顧客体験の創出、様々な業界との協業を見据えたB2B向けビジネスへの展開を目指す。

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