プログラミング教育に関するアンケート、約9割の家庭が「実施していない」と回答

株式会社ネクストビートは、子育て世帯の家庭でのプログラミング教育に関するアンケート調査を実施した。

2020年は教育改革の年と言われている。アベノミクスの成長戦略の一つに義務教育段階からのIT教育の推進が盛り込まれ、小学校でのプログラミング教育は今年度から必修化となったが、今回の調査結果においては、家庭でのプログラミング教育を「実施していない」「必要性は感じているが実施していない」という回答が9割にのぼる。その理由としては「まだ私たち親にとって身近ではないため」、「親の情報収集不足のため、どのような形態で学ばせたら良いかなど検討できていない」という声があがり、保護者がプログラミング教育をどのように始めれば良いのか、どこから情報収集をすればよいのか悩みを抱えていることが浮き彫りとなった。また、「プログラミングに関する教材はあるが、親が学習内容についてフォロー出来ず、積極的に取り組ませることが出来ていない」という声もあがる。

Q.「ご家庭でプログラミング教育を実施していますか?」
出典元:プレスリリース
子育て世帯の約9割が、家庭でのプログラミング教育を「実施していない」「必要性は感じているが実施していない」と回答した一方で、約1割が「実施している」と回答。その他回答として、「無料のプログラミング講座のイベントには何度か参加したことがある」、「まだ1歳なので実施していないが、何かしらの形で取り組ませたいとは思っている」との声もあがった。

Q.「プログラミング教育を「実施していない」「必要性は感じているが実施していない」と回答した方にお伺いします。その理由を教えてください」

回答一部抜粋:
・「何から始めてよいかわからない。また、プログラミング教室が思ったより高価で、もう少し大きくなってからでもいいかもしれないと躊躇している。」(神奈川県/お子様の年齢:4歳)
・「興味はあるが、いつから実施すればいいかわからない」(東京都/お子様の年齢:0歳)
・「プログラミングに関する教材はあるが、親が学習内容についてフォロー出来ず、積極的に取り組ませることが出来ていない」(東京都/お子様の年齢:6歳)
・「親では教えられないので習い事なので補いたいが、どこに行けばいいのかわからないため。」(東京都/お子様の年齢:2歳、3歳)
・「まだ私たち親にとって身近ではないため」(山形県/お子様の年齢:10歳以上)
・「親の私自身の情報収集不足のため、どのような形態で学ばせたら良いか等検討できていないため。また、学校での授業が始まっており、一定そこで習得した上で、本人のこれ以上の学習希望があるかどうかを見極めてから検討したいため。」(埼玉県/お子様の年齢:8歳)

Q.「プログラミング教育を「実施している」と回答した方にお伺いします。プログラミング教育を何歳から実施していますか?」
出典元:プレスリリース
プログラミング教育を「実施している」と回答した家庭では、3歳と7~10歳から開始している家庭が最も多く、次いで0歳、5歳から実施。乳幼児からプログラミング教育を行っている家庭もあることがわかった。

Q.「プログラミング教育はなぜ必要だと感じますか?」

回答一部抜粋:
・「構造的に物事を捉えることができるようになるから」(東京都/お子様の年齢:10歳以上)
・「昔よく言われた『読み書きそろばん』が世間の潮流として『読み書きプログラミング』という位置づけに変化してきているため。」(茨城県/お子様の年齢:0歳、7歳)
・「論理的思考力を身につけるとともに、AIネイティブ世代となる子どもたちには、プログラミングに早い段階で触れることで、苦手意識などを持たず、将来、幅広い分野での活躍の可能性を与えることが出来ると思うから。」(神奈川県/お子様の年齢:4歳)
・「学校で必須になっているし、今後大学受験等でも必須化されると聞いているので。あと、ITの知識は、子どもたちが将来大人になった時には、今とは比べものにならないほど必要だと思います。社会でおいていかれないために、彼らが将来生きていくために、当たり前の知識として、必要なものだと思います(私たちがタイピングするのと同じレベルで、彼らはコードが書けるようになるんだろうな、と思う)。あと、こうしたい時にはこうして、そうなるとこれが邪魔になって…と、プログラミングソフトやりながら色々考えているので、課題解決の力、論理的思考を養うのに、プログラミングって良いんだろうなと思います。」(埼玉県/お子様の年齢:10歳以上)

Q.「ご家庭でのプログラミング教育をどのような形で実施していますか?」

「教材などを使用した家庭学習をしている」が首位、次いで、「塾やスクールに通っている」という回答となった。

コロナ禍によってあらゆるもののデジタル化・オンライン化が加速され、未来のIT人材の育成にも更なる関心が高まっている。また、2021年度には中学校でプログラミング教育が拡充されることが決定している。今回の調査で、プログラミング教育を実施している家庭にその理由を聞いたところ、最も多いのは「論理的思考力を身につけるため」だった。また、「AIネイティブ世代となる子どもたちには、プログラミングに早い段階で触れることで、苦手意識などを持たず、将来、幅広い分野での活躍の可能性を与えることが出来る」、「ITの知識は、子どもたちが将来大人になった時には、今とは比べものにならないほど必要だと思う。社会でおいていかれないために、彼らが将来生きていくために、当たり前の知識として必要なもの」という声もあがり、これまでより一層、プログラミング教育の重要性を感じている保護者も多いことがわかる。

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