建設現場用「アバターシステム」の共同開発が開始
2020/10/7
川田工業、芝浦工業大学工学部電気工学科 安孫子聡子教授、川田テクノロジーズの三者は、建設現場の品質・出来形管理業務等を効率化するため、建設現場のテレワーク化に向けたアバターシステムの共同開発を開始したと発表した。
共同開発の分担は、川田テクノロジーズがアバターシステムの基本設計、芝浦工業大学安孫子聡子教授がロボット用遠隔操作装置の開発、そして川田工業が橋梁工事向けのアプリケーションの開発と現場実証試験を担う。
■開発の背景
これらの業務は、現場職員が直接行ったり作業員と共に行ったりしており、職員は工事の進捗管理等に加え、測定データの収集、分析、整理、帳票作成などにも多くの時間を費やしている。一方、少子高齢化に伴う労働力人口の減少は、建設業界にも顕著に影響を及ぼしており、若手を獲得してベテランの経験技能を継承するという従来の手法のみでは、現場職員の労務増大を解消することは困難である。このような背景のもと、現場の品質保証能力を高めつつ、生産性の向上、すなわち時間短縮や工数削減のための技術開発を行うことは喫緊の課題であるとのことだ。