NEC、ゆうちょ銀行にAIを活用したOCRを提供

NECは、株式会社ゆうちょ銀行の事務システムへAIを活用したOCR(以下、AI-OCR)を提供すると発表した。

AIが学習することで高い文字認識率を実現し、従来のOCRでは正確に読み取ることが難しかった手書き文字の読み取りが可能となる。本機能をゆうちょ銀行の後方事務に活用することで、自動払込利用申込書の内容と顧客情報との突合処理を従来比で約60%効率化する。本機能は2021年2月より稼働開始予定だという。

金融業界では、膨大なバックオフィス業務に正確性とスピードが求められ、ICTによる業務改革の推進が喫緊の課題となっている。なかでも、自動払込利用申込書受付に伴う事務処理は帳票の種類が数千あり、すべての手書き文字を従来のOCRで読み取ることは難しく、読取精度の向上が求められている。そこで、NECとゆうちょ銀行は読取精度の高いAI-OCRを活用することで処理を自動化し、業務効率化に取り組むとのことだ。

本機能は、実際に取り扱われている帳票の手書き文字を学習させることで、ゆうちょ銀行向けの学習モデルを生成し、全国各地の数千種類ある帳票の手書きの文字を正確に読み取ることが可能となる。ゆうちょ銀行では本機能を、全国11カ所の貯金事務センターで取り扱う年間約1400万件に及ぶ自動払込利用申込書の処理業務に導入することで、業務の効率化と堅確性の向上を実現する。

AI-OCR導入による業務概要
出典元:プレスリリース

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