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NEC、ローカル5Gや映像分析などを活用した実証施設を開設
2020/11/9
NECは、新しい道路交通インフラ社会の実現に向けて、ローカル5Gや映像分析などの先進技術を活用し、インフラ協調型のモビリティサービスや自動運転支援などの検証・評価や、パートナー企業との共創の場として実証施設「NECモビリティテストセンター」を2020年11月6日、御殿場市に開設したと発表した。
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今回NECでは、インフラ協調型のモビリティサービスの実現やインフラに設置したセンサーから得られるデータの活用を通して、人・インフラ・モビリティが支えあう安全・安心で人にやさしいまちづくりへの貢献を目指し、新たに「NECモビリティテストセンター」を開設したとのことだ。
■NECモビリティテストセンター 概要
全長:約120m
コース内容:直線路:約100m
常設機器:信号灯器、信号制御機、5G基地局、AI用エッジ処理装置ほか
■今年度想定する実験
ローカル5Gを用いて、道路付帯物に設置したカメラで交差点の俯瞰的な映像を取得・分析。横断者情報や衝突予測情報、速度超過車両情報を周囲の5G端末搭載車両へ通知する。通常では死角となりうる位置の危険車や人もデジタル情報化することで、安全・安心な運転支援や自動運転につなげる実験を行う。
・交通マネジメント実験
通行する車両や歩行者をカメラ画像より認識・分析。渋滞情報の基礎となる交通量のリアルタイム検知とともに、同時に通過車両のナンバープレートを識別する。また、地域外からの流入車両数の把握や、時間帯による車両・歩行者量の変化をとらえるなど、交通マネジメントや街づくりに貢献するための実験を行う。
・道路インフラのマネジメントの実験
路側のカメラで路面状況の画像を取得・分析して、落下物や倒木等のインシデントをリアルタイムに把握する。また、その周辺にいる5G端末搭載の車両へリアルタイムに通知して注意喚起。将来的に、街の道路維持管理や事故・災害時の状況把握などに活かすため実験を行う。