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スターバックス、「事前注文決済サービス」を全国の直営店で対応開始

スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社は、2020年12月より、事前に注文決済し、レジに並ばずに商品を受け取ることができる「Mobile Order & Pay」(モバイルオーダー&ペイ)を全都道府県のすべての直営店で、対応開始することと発表した。2019年の6月、都内の56店舗でスタートして以来、順調に導入店舗を拡大し、特に2020年は、新たな日常における非接触サービスの需要が加速度的に高まったこともあり、導入計画を早め、全国展開するに至ったとのことだ。

■客席からも自分のペースでゆったりと注文可能。多様化する利用シーンに対応

2019年の立ち上げの際には、TO GO(持ち帰り)専用のサービスとしてスタートしたが、様々なスターバックス利用シーンにおいて利便性高く使えるよう、店内飲食時においても、客席から注文決済し、ゆっくりと店内で過ごすことができるサービスとして拡大した。特に、家族連れの顧客からは、「荷物が多い時や小さな子どもと一緒の来店時には、非常に安心できる」と好評だという。また、12月からは、約300店ある全国のドライブスルー対応店舗においても、「モバイルオーダー&ペイ」にて事前に注文決済すれば、車から降りることなくスムーズにドライブスルーレーンにて、商品を受け取ることができるサービスも順次、展開するとのことだ。

■アプリから、WEBから。ホリデー期間限定商品もカスタマイズも自由に

現在、モバイルオーダー&ペイは、スターバックスの公式モバイルアプリまたは、スターバックス公式のホームページのWEB版モバイルオーダー&ペイからアプリをダウンロードすることなく利用することが可能となっている。選択できるメニューは、定番のコーヒーやエスプレッソビバレッジに加えて、季節限定のフラペチーノやフードまでラインナップを広げ、今なら今年だけのホリデーの味わいを簡単に注文することができる。さらには、12月より新たに、One More Coffeeサービスの2杯目の注文もモバイルオーダー&ペイを使って、事前に注文決済できるようになった。また、自身のペースで、豊富なカスタマイズをゆっくりと選択できることへの満足度も引き続き高く、モバイルオーダー&ペイを通じてのカスタマイズしたドリンクの注文件数は、同サービスの利用がない場合と比較して約3倍となっているという。

「2020年、大きなライフスタイルの変化に伴い、モバイルオーダー&ペイに対する期待やニーズは、急激に高まりました。利便性を向上し、体験を強化するサービスとして以前より力を入れておりましたが、予定の計画より早く全国展開にこぎつけられ、各地域のお客様のニーズに応えられることを嬉しく思っています。お客様にとっては、レジでの待ち時間を削減しながらもお気に入りの注文を安心してご自身のペースで行うことができ、また、パートナー(従業員)にとっては、余った時間をさらなるお客様とのコネクトにつなげられるメリットがあり、社内外からの高い支持を実感しています。引き続き、デジタル革新を推進しながら、スターバックスならではの体験の提供に注力してまいります」とチーフ マーケティング オフィサー(CMO)の森井久恵氏は語る。
モバイルオーダー&ペイを利用するためのスターバックスの会員プログラム「Starbucks Rewards」は、会員数が620万人を突破し、その伸びは2020年2月以降、前年同月比130~170%で推移しており、新たな生活様式に寄り添うプログラムとして順調に成長している。安心かつ親しみやすく便利な注文決済を求める生活変化をとらえながら、利便性に加え、顧客一人ひとりのニーズに応えるパーソナライズ可能な独自サービスとして、引き続き、サービスや機能の拡充を図るとのことだ。

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