タッチレスATMは、株式会社アスカネットの光学結像素子「ASKA3D プレート」を使った「空中ディスプレイ」方式と、富士通フロンテック株式会社の「非接触フレーム」方式の二通りの方式を採用する。「空中ディスプレイ」方式および「非接触フレーム」方式を用いたATM取引は、ウィズコロナ時代のニューノーマルとして、画面に直接触れる必要がなく、利用者にとって安心・安全なATM操作を目指したもの。
【実証実験の概要】
空中ディスプレイとは、光の反射を利用することで空中に映像を表示させる技術のことをいい、空中結像技術とも言われる。特殊なメガネなどを用いず、肉眼で目の前に映像が浮かび上がる。アスカネットが開発した空中結像を可能にする「ASKA3D プレート」を組み込んだ「空中ディスプレイ」ATMは何もない空中にメニュー画面が表示され、利用者が画面に直接触れることなくATMを操作できる仕組み。
「空中ディスプレイ」ATM外観イメージ
非接触フレームとは、従来のATM操作画面上に、赤外線センサーを搭載した特殊なフレームを取り付けることで、現行のタッチパネルから数センチ離れた状態で画面に触れずにATMの操作を実現する。今回採用する非接触フレームは、指の検知ラインを上下で2段設けており、より精度の高い検知を実現する。利用者はこれまでと同じ自然な指の動きでATMを操作することができる。なお、従来のATM画面へのタッチも有効であるため、操作が難しいという利用者もこれまでどおり安心して利用できるという。
「非接触フレーム」取り付けイメージ
2段検知ライン方式
・フレーム内に指が挿入された時、センサーが指を検知することで非接触操作が可能。
・第1検知ラインに加えて第2検知ラインを設けることで、第1検知ラインから指を外さなくても操作が可能。