DNP、既存の機器に後付けで設置できる「DNP非接触ホロタッチパネル」を開発
2021/1/7
大日本印刷株式会社(以下、DNP)は、リップマンホログラムの技術を活用して、画像を空中に浮遊させて表示し、この像に指で触れて操作できる「DNP非接触ホロタッチパネル」(以下、ホロタッチ)を開発したと発表した。
Contents
「ホロタッチ」は、このリップマンホログラムの技術を活かし、フィルムに描画した操作ボタンなどを空中に浮遊させ、赤外線などで空中の位置を検出するセンサーと組み合せたDNP独自のシステム。軽量でコンパクトなタッチレス入力端末・機器として、既存の情報端末の表面に直接触れることなく、操作できる。DNPは、日本国内で唯一リップマンホログラムのフィルムを量産できる技術を保有しており、その強みを活かし、2021年度に「ホロタッチ」を製品化するとのことだ。
■ホロタッチの主な特長と活用例
操作ボタンなどを描画したリップマンホログラムのフィルムとセンサー等を組み合わせた構成で、既存の端末・入力機器に後付けで設置するだけでタッチレス機器として活用できる。ホログラムフィルムとセンサーのみの軽量・コンパクトな構成なので、大型の設備を導入する必要がなく、低コストで導入できる。
②空中での操作がしやすい画面表示
ホログラムフィルムに記録した2次元の柄(細かい線・点や図版等)を、センサーの検出面と同じ空中の位置に浮遊させて表示することで、手指が触れると反応する柄を目視できる。空中の一定の位置で指を止める動作は難しいものだが、「ホロタッチ」では手指に反応する柄を目視できるため、空中での指操作が容易だ。テンキー・矢印キー・決定キー・キャンセルキー等の汎用的な入力ボタンにすることで利用者の直感的な操作を可能にする。
情報端末のディスプレイをそのまま使用して、点光源となるLEDライト等の光を当てることで画像を空中に表示でき、プロジェクター等の投影装置は不要。
④コンパクトな仕様で場所をとらない
厚さ0.1~0.2mm(センサーユニット含まず)のフィルムを使用するため、コンパクトで場所をとらない。フィルムサイズは最大で、紙のA4判(210×297mm)程度まで対応可能だ。