受験生の性格に合う校風の中学校をAIが判定する診断テストが提供開始

合同会社デジタルストラテジーが運営する、中学受験の子どもと保護者向け中学校情報サイト「オンライン合同学校説明会」は、簡単な質問に答えるだけで子どもの性格にふさわしい校風の私立中学校を知ることのできる診断テスト「学校選びナビ」を、2021年1月15日より提供開始すると発表した。

■「学校選びナビ」の3つの特徴

・従来あいまいだった学校の「校風」を、数値化して見える化する12のタイプ(類型)を独自に開発
・首都圏の60以上の私立中学校・高等学校の校風を、AIによるQ&A解析で定量化
・受験生である子どもの性格的な特徴と、適合度の高い校風をもつ上位10校の判定結果をランキング表示

■「学校選びナビ」開発の経緯

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2020年春以降多くの私立中学校は、来校形式の学校説明会や見学会を中止、もしくは定員数をかなり絞ったかたちでの開催としてきた。このため、中学受験生やその親が志望校の様子を実際に見ることができる学校見学の機会は、極端に減少している。また、来校形式に代わるかたちでオンライン学校説明会が増加した結果、かえって情報過多となっている面も否めないという。これらの結果、中学受験生を持つ多くの家庭は今、受験する学校や志望校の選定に非常に苦労している。情報だけは多くあるものの、自分の子どもに合う学校を決定するための「決め手」が見つからない為だという。上記の悩みに応えるため、同社は「オンライン合同学校説明会」に掲載された私立中学校からの回答を解析・定量化し、子どもの性格に合った学校を簡単に選べるツールとして校風診断テスト「学校選びナビ」を開発したとのことだ。

本サイトの「ここが聞きたい!Q&A」には60校以上の学校から120以上の質問項目――学校が教育理念をどう具体化しているか、カリキュラムや進路指導の特色、部活動や行事に対する考え方や特徴など――についての、校風が感じられる真摯な回答が多く寄せられているという。同社はこれらの回答を最新の自然言語解析AI(人工知能)に読み込ませ、独自に開発した12の「校風タイプ」ごとに定量化した。それを簡単な質問に答えるだけでできる子どもの性格診断テストの結果と照合し、適合度の高い10の学校を「子どもに合う校風の学校」としておすすめするのが「学校選びナビ」とのことだ。

■「学校選びナビ」の使い方・利用シーン

中学受験では模擬試験の偏差値や合格判定結果を見て「合格可能性の高い学校」を受験校とするケースが多くあるが、「入れる学校」が子どもに「合った学校」とは限らない。多くの私立学校は中高一貫の6年制であるため、自分に合わない校風の学校に入学した場合、6年ものあいだ不適合に苦しむことになりかねない点に注意が必要だ。そうしたことの起きないよう、偏差値とは別に「学校選びナビ」で子どもの性格の特徴を診断したうえで、適合度の高い学校のリストを確認し、子どもに合った志望校について校風の面からもしっかり検討することが有効となる。また、多くの家庭では第一志望校については校風や評判などをしっかり調べて受験に臨むが、それ以外の併願校については「前受け」「適性校」「安全校」といった表現からもうかがえるように、「どうせ受かっても行かないし」と考えて、校風や評判をあまりよく調べずに偏差値だけで決め、第一志望に落ちてから慌てるといったケースもあるようだ。そうした併願校についても、万が一入学することになってからも後悔のないよう、あらかじめ「学校選びナビ」で校風の適合度を確認し、子どもに合った学校を選んでおくことができれば安心とのことだ。

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