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ブレインパッドと日本医科大学、巨大地震発生時の災害医療シミュレーションを実施

株式会社ブレインパッドは、日本国内にて首都直下地震や南海トラフ地震などの巨大地震が発生した際に、医師や病床などの医療資源の不足により発生する「未治療死者数」をシミュレーションする取り組みを発表した。
本取り組みは、災害医療を専門分野とする学校法人日本医科大学(以下、日本医科大学)布施明教授の研究グループとともに実施しているもの。今回のシミュレーションの結果、主に以下の点が明らかになってきたという。
・首都直下地震や南海トラフ地震が発生した場合の「未治療死者数」
・都道府県や医療圏ごとの被害の大きさに対する医療資源の不足度合いが、「未治療死者数」に大きく影響すること
・死者数を減らすために有効と思われる施策 など

■首都直下地震や南海トラフ地震の発生に備え、「未治療死者数」を試算

巨大地震などの災害発生時に、本来なら助かるはずの命が医療資源の不足により失われることは「未治療死」と呼ばれている。この「未治療死」は、1995年の阪神・淡路大震災、2011年の東日本大震災においても実際に発生したと言われている。遠くない未来に首都直下地震や南海トラフ地震が発生するかもしれないと言われている中、被災した大量の患者が病院に殺到し、医師や病床などの医療資源が不足する「医療崩壊」が発生した場合、病院まで辿り着いても必要な医療処置がなされずに亡くなってしまう患者が大量発生することが懸念されている。このような医療体制の課題に対し、前もって未治療死の発生数を試算して発災に備える研究が、布施教授の研究グループのもとで進められている。

■災害医療ロードマップに沿い、未治療死発生のシミュレーターを開発

今回のシミュレーションにおいて、ブレインパッドは、首都直下地震や南海トラフ地震の発生時に、現状の医療資源でどれくらいの未治療死が発生するのかを試算するシミュレーターの開発や、未治療死の発生数を減らすために有効な対策の検討を、データサイエンスの側面から支援。開発したシミュレーターには、工場の生産ライン設計や生産スケジューリングで使用されることの多い「離散事象シミュレーション」という技術を使用した。シミュレーションでは、時々刻々と来院する患者に対し、定められた災害医療ロードマップに沿って、数が限られている医療従事者が、同じく数が限られている救急車・病床を使用して、救急処置・搬送・入院を行う状況をシミュレーションした。そして、医療処置がなされないまま一定時間が経過すると患者が死亡するものと想定し、この経緯で亡くなった人を「未治療死者数」として算出した。

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