クラスメソッド、知見共有プラットフォーム開発の加速を目的に技術情報共有サービス「Zenn」を買収

クラスメソッド株式会社は、合同会社CodeBrewが提供するエンジニアのための技術情報共有サービス「Zenn」の買収を発表した。本件によりクラスメソッドは、コミュニティを通じて良質な技術記事を発信するプラットフォームを獲得し、より多くのエンジニアの創造活動に貢献するとのことだ。

「Zenn」は、エンジニアのための新しい情報共有サービス。知見を記事として投稿するだけでなく、1冊の本にまとめて無料・有料で公開することができる。また、他のユーザーとコミュニケーションを取りながら気軽に知見を蓄積していくスクラップ機能も利用できる。ITエンジニアが使い慣れているマークダウン形式での記述や、豊富な外部サービスからのコンテンツ埋め込み機能に対応している。専用のCLI(コマンドラインインタフェース)を使ってローカルで執筆し、GitHubリポジトリ経由で記事を同期することも可能。「Zenn」は、ユーザーにとってより書きやすく、読みやすいプラットフォームを目指して開発が続けられている。

[Zennのコンセプトイメージ]
出典元:プレスリリース
クラスメソッドは、2011年よりエンジニアのための「やってみた系」技術情報発信メディア「Developers.IO」を運営している。ほぼ全ての記事が社員によって執筆されており、実際に技術を試してみた経験を書くこと、具体的で分かりやすい手順を書くこと、機密情報以外のノウハウは基本的に全て公開することをサイトの運営方針として、2万5千本以上の記事が公開されている。Developers.IOの運営を支えてきた「オープンな発想と高い技術力により、全ての人々の創造活動に貢献し続ける」という企業理念において、Zennのビジョンや素晴らしいユーザー体験に共感し、今回、一緒に歩んでいくこととなったという。Zennの主開発者の石川氏はクラスメソッドに入社し、今後も開発を続ける。また、ユーザーサポートや機能強化については、クラスメソッドのリソースを活用して、より良い顧客サービスの提供を目指す。なお、ZennとDevelopers.IOは、それぞれ独立して運営する予定とのことだ。

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