キャッシュレス決済と連動して買い物データを自動で栄養分析し、栄養バランスが整う食材やレシピを提案するスマホアプリ。繰り返し利用することで、食の好みをアプリが機械学習し、個人の食生活に合わせて最適な買い物を提案する。日常生活の一部である買い物から健康的な食生活を目指す「頑張らないヘルスケアアプリ」。2020年4月に食材入力機能を追加し、対象スーパー以外で購入した食品なども登録できる。
人生100年時代、幅広い世代で健康志向が高まる中、栄養バランスの重要性が見直されている。しかし、食事の栄養バランスを知るためには何かしらの記録づけが必要なため、継続が困難なこともあるという。そのため、大多数の生活者は自身の栄養状態が分からず、健康になるために何を選べばいいのか分からないのが現状とのことだ。また、生活者側だけでなく食を提供する側である、小売業や食品メーカーも生活者の栄養状態が分からないので、生活者が健康になるために何を提供すればいいのか把握できていない。このような購買のミスマッチをなくすために、2019年3月に買い物履歴から栄養バランスをチェックするアプリ「SIRU+(シルタス)」をリリース。SIRU+を利用することで、生活者は自身の栄養状態や生活スタイルに合わせて最適な食品を選ぶことができるという。また、SIRU+で得たデータを活用することで、小売業は生活者の栄養状態を考慮した上で最適な食品を提案できるとのことだ。
今回、SIRU+のサービスを拡大するとともに、小売業へのDX支援サービス拡大のために資金調達を行い、以下の取組みを推進していく。
1 連携スーパーの拡大
買い物客は1つの店舗で買い物をするわけではないので、SIRU+が使えるスーパーやコンビニエンスストアを増やす必要がある。すでにアプリを導入しているスーパーとの実証実験で得た知見をもとに、連携スーパーを増やしていく。
2 SIRU+ならびにSIRU+Bizの改善
SIRU+データを活用して、小売業や食品メーカー向けに買い物客の健康ニーズを分析するツール「SIRU+ Biz」を2020年11月にリリース。SIRU+ならびにSIRU+Bizの機能を改善し、利用者ならびに利用企業を増やす。
3 外部サービスへの拡張
ECやサイネージ、スマートカートなどと連携することで、決済前に自身の栄養状態を見ながら買い物ができる環境を作る。