スーパーコンピュータ「富岳」、3月9日から共用開始
2021/3/9
理化学研究所(理研)と高度情報科学技術研究機構(RIST)は、2014年度から開発・整備を進めてきたスーパーコンピュータ「富岳」を広く学術・産業分野向けに提供するため、2021年3月9日から共用を開始すると発表した。
■経緯
また、登録施設利用促進機関であるRISTは、「富岳」の早期の利用立ち上げ、利用準備を目的とした「試行的利用課題」を2020年7月から公募し、これまでに110件の課題を採択した。「富岳」の共用開始以降、「成果創出加速プログラム」の継続とともに、幅広い研究者などが本格的に利用を開始する。一般公募による2021年度の一般利用・産業利用課題には81件の応募があり、RISTが中立公正な立場で選定中だ。さらに、今回の選定に加えて、有償利用も含めた随時利用課題の募集も予定しているという。
「富岳」の開発プロジェクトは、2012年から2014年に実施したフィージビリティスタディなどの準備期間を含めると約10年にもおよぶ。本格的な開発に着手した2014年度以降、開発期間の延伸や新型コロナウイルスの影響など困難な状況もあったが、技術的革新を果たし次世代のスーパーコンピュータへの大きなステップとなるプロジェクトとして完了を迎えるとのことだ。