テルモ、海外での糖尿病治療のデジタル化推進を目指し米・Glooko社と戦略的提携を締結
2021/3/19
テルモ株式会社は、糖尿病領域の遠隔患者支援ソフトウェアとモバイルアプリを提供しているGlooko社と糖尿病治療のデジタル化推進を目指した戦略的提携を締結したと発表した。この提携により2021年4月1日から、欧州含む海外でテルモのインスリンポンプや血糖測定器のデータをGlooko社の情報管理システム(DMS)上で確認できるようになる。
両社は、まずは欧州において、2020年11月にCEマークを取得したパッチ式インスリンポンプ「メディセーフウィズ」と、血糖測定器である「メディセーフフィットスマイル」で、Glooko社のdiasend platformとの連携を開始する。インスリン投与量や血糖値など糖尿病に関するデータを複合的に可視化・分析することで、メディセーフウィズとメディセーフフィットスマイルを使用している患者自身や医療従事者の疾病管理をより幅広く、多面的にサポートする。データ共有の仕組みにより、医師が院内での診察や遠隔指導にも活用することができるようになる。
また、近い将来には、モバイルアプリとの連携も見込んでいるという。血糖値上下の傾向などの情報が手元で可視化され、個々人の治療効果が高まることが期待されているとのことだ。