医療データ共有プロジェクトでIOSTブロックチェーンの技術を活用したPHRの導入に向けての第1フェーズが終了
2021/3/22
エバーシステム株式会社は、大学発ヘルステックベンチャーのプラクス株式会社とともに、2020年6月から進めてきた医療データ共有プロジェクト"プラクス"において、IOSTブロックチェーンのプライベート環境を採用したプロトタイプを開発しデータのハッシュ値を保存する、技術的な検証を行った。エバーシステムは、その概要と結果及び考察についてのレポートを公開した。
Contents
■PoC(概念実証)の目的
1.健康データを安全な方法で医療関係者へ提供する。健康情報は、要配慮個人情報に当たり、サーバー管理者でもデータの内容を見ることができない仕組みを作る。
2.ブロックチェーンへ健康データのハッシュ値を登録することで、健康データが改ざんされていないことを証明する。
3.暗号化した秘密鍵を紛失した場合に、医療関係者の協力により鍵を再発行できるようにする。
■システムの全体構成
■第1フェーズの検証環境構成
■評価軸
・運用性
利用者におけるアプリの問題点を洗い出すため、検証環境を構築しアンケートを実施した。
・セキュリティ
利用者-医療機関連携ブロックチェーンシステムで具備すべきセキュリティ機能(データ秘匿やアクセス制限)への整合性を見定めるため、検証環境で保存された結果について検証を実施した。